サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
衆院選
jibika.exblog.jp
最近のことなのですが、週刊現代の記者から取材を受け、危うく捏造された医療批判記事の片棒を担がされそうになりました。講談社という大手出版社の名前に油断したのもあるのですが、巧妙かつ卑劣な手口でした。備忘録、また、同業者の皆様への警鐘として記事にします。
さて、スギ花粉症をはじめとしたアレルギー性鼻炎で最も多く使われる薬は、抗ヒスタミン薬。その中でも特に第2世代後期の抗ヒスタミン薬が、副作用が少なく、アレルギー全般の改善に優れていることは前回お話ししたとおりです。 第2世代後期の抗ヒスタミン薬ならどれも同じかというとそうでもなくて、それぞれ特徴がありますので、今回は代表的な薬剤について比較をしたいと思います。 投与回数はアレジオン、エバステル、ジルテック、ザイザル、クラリチンが1回で、タリオン、アレグラ、アレロックは2回です。薬の作用の持続が長いものは1日1回ですし、比較的短いものは1日2回の内服が必要です。多くの患者さんは1日1回の薬を希望されますが、中には2回の方がいいという方もあります。また、ジルテックとザイザルは通常1日1回1錠ですが、症状が強い場合には2錠まで増量可能です。この場合眠気の出る頻度が増す可能性はあるものの、2剤とも効
前回、耳鼻科に関する都市伝説の類をご紹介しましたが、鼻血に関する都市伝説が一番多いですよね。リクエストもありましたので今回は鼻血の都市伝説について書きたいと思います。(一部過去の記事と内容が重複します。) さて私は耳鼻科医歴20年以上になりますが、1例も“チョコレートやピーナッツを食べ過ぎて”鼻血を出した人は診たことがありません。ついでにいえば、興奮しすぎて鼻血を出した人を診たこともありません。念のため医学論文検索サイトで「鼻出血・チョコレート」、「鼻出血・落花生」、「鼻出血・性的興奮」などの組み合わせでキーワード検索をしても、一つの論文も引っかかってきません。 では何故このような噂、というかデマが蔓延してしまったのでしょう。 “チョコレート”、“鼻血”で普通にネット検索してみますと、 「チョコレートのような栄養価が高い食品は、食べ過ぎると体の中にエネルギーがたまり、はけ口がなくなって鼻血
今回は、耳がつまる感じのする時は、どういった原因が考えられるかという話です。 耳のつまる感じというのは、専門用語では耳閉感(じへいかん)といいます。耳閉感はごくありふれた症状で、誰でも1度や2度は経験していることと思いますが、実は原因は多彩なのです。 [外耳に原因のある耳閉感] まず、外耳のトラブルによるものがあります。外耳というのは耳たぶや外耳道(耳の穴から鼓膜までの筒状の部分)と鼓膜からなります。例えば、シャワーや水泳の後に耳閉感の起こることがよくあります。これは実際水滴が鼓膜にくっついて鼓膜の振動の仕方が悪くなってなる場合、それから、耳かすが水分を含んで、まるで耳栓をしたように、外耳道を塞いでしまっていることなどが考えられます。次に耳掃除に伴うトラブル、例えば、綿棒の先端が耳の中に残ってしまった場合や、掻きすぎて外耳道が腫れてしまったり、つゆが出ているような状態、あとはごくつまらない
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『あさひ町榊原耳鼻咽喉科 院長のブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く