秋風が吹き始め、少し肌寒くなった午後。 俺、三谷悠太(みたにゆうた)は、友人の七海(ななみ)に呼び出され、彼女のカフェの常連たちが集まる場所に来ていた。 彼女は昔からロリータファッションが大好きで、いつも自分の理想の写真を撮ろうと頑張っている。 しかし、今日は少し違う雰囲気を感じ取っていた。 「悠太、今日はお願いがあるの」 七海はいつもよりも真剣な表情で、俺に切り出した。 俺は彼女のその表情に一瞬驚いたが、何か企んでいるのではと予感がした。 「何?また撮影の手伝い?」 「うん、でもちょっとだけ違うの。私じゃなくて…あなたを撮りたいの」 「は?」 突然の申し出に、俺は目を見張った。七海は続けた。 「思った通りの写真が撮れなくてさ…被写体になるとポーズとか気にしすぎちゃって、自然な感じが出せないんだ。それでね、ちょっとアイデアがあって…」 「いやいや、俺を被写体にするって…」 七海の目は、まる