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kagariharuki.hatenablog.com
2024年8月31日(土)に日本武道館でおこなわれた小沢健二『LIFE再現ライブ』のライブレポートです。 小沢健二のアルバム第2作『LIFE』が発売されたのが1994年8月31日。そのちょうど30年後に『LIFE』全曲を再現する――というのが今回のライブでした。 ライブの中身も外身も詳しくは後述しますが、(いつも通りの)大ボリュームになってしまったので、先に自分なりの感想を書いておきます。以下、基本的にである調で。 目次 「再現」を突き詰めた先の、見たことのないもの 【1】ライブ開催まで 【2】8月30日の前夜祭 【3】『LIFE』の曲をモチーフにしたグッズ 【4】Pop-up Hotel 【5】ライブレポート 「再現」を突き詰めた先の、見たことのないもの じつは、「過去のアルバムの再現ライブ」ほど小沢健二らしくないことはない。なぜなら、小沢健二は常に新しいことをやり続けてきたからだ。 こ
あまりこう、今のご時世で炎上をたきつけるような書きぶりはしたくないのですが――いわゆる「システムトラブル」そのものよりも、それ以外の人為的な問題があまりに多すぎる&ひどすぎるので、現在の問題点をまとめておきます。 ※9/7(木)1:30現在の情報です。その後なにか変化があれば本稿にも追記・修正等するつもりですが、最新の情報は『AMBIENT KYOTO 2023』の公式サイト(↓)等でご確認ください※ 【9/8 8:00追記】9/7 19:00付で、『AMBIENT KYOTO 2023』の公式サイトにて、先行販売ライブチケットのシステム障害のお詫び、及び今後の対応方針についてという発表がありました。本稿とあわせてこちらの情報もご覧ください。私自身はこちらの③に該当するので、9/8中に来るという連絡をまずは待とうと思います。 これまでの経緯 9/5(火)12:00 『AMBIENT KYO
1.どうして今、書くことにしたか 1-1.活動再開を迎えた今だからこそ 昨年の小山田圭吾さんの件について、今からでも考えを共有すべきことがあると思い、この文章を書きました。 小山田さんがオリンピック・パラリンピックに関わっていると発表されたのが昨年(2021年)の7月14日。小山田さんが辞任を発表したのが同19日。 当時の騒動を覚えている人は多いでしょう。普段小山田さんやコーネリアスの名前を目にしない人のところまで、広く話題になりました。オリンピック・パラリンピック関連だけでなく、作品のリリースやライブ、テレビ番組のテーマ曲等も含めて、小山田さんの仕事の多くにストップがかかりました。 それから約1年が経った、2022年の夏。 6月17~30日に販売されたアートブック『nero vol.14 VOICE』*1付属の7インチレコードにてコーネリアスの書き下ろし新曲「Windmills of Y
おひさしぶりです。 2016年末に、こういうものを書きました。 いま振り返っても、このブログで一番時間を費やして書いた文章だと思います。 なかでも特に力を入れたのが、その時点で把握できる限りすべてのブギーバックのカバーを網羅したリスト。作った本人がいま見ても気が遠くなるボリュームですが、結果多くの方に読んでいただけて良かったなと思います。 さて、本日2022年3月9日で、『今夜はブギー・バック』がリリースされてから29年。 カバーを一斉にアップしようという小沢健二さんご自身による呼びかけを受け、自分なりのささやかなカバーの形として、先のカバー一覧の増補版と、今回みなさんがアップするカバーをリアルタイム更新で網羅していこうと思います。 この文章を書いている時点ではどれだけの数のカバーが出るかわかりませんが、たった一晩では聴いたり観たりしきれないほどのカバーが #今夜はブギーバック のタグとと
久しぶりの更新となってしまいました。かがりはるきです。 皆さま、お元気でしょうか。 先日、ある方とやり取りしていたときにいただいた文末の言葉が「お元気で!」だったのですが、こんなにシンプルな言葉がこんなに重みをもつようになるのか――と(良い意味で)ショックを受けました。それ以来、意識的にいろんな人へ「お元気で」と言うようにしてます。 当の僕はというと、体調を崩してこそいないものの、最大HP・MPが目減りしちゃって休んでも休んでも小まめな回復が必要な感じというか。直接的な影響は無くても、日常生活で気を張りつづけなきゃいけないだけでけっこう「消耗」させられるものですね……。 さて本題です。 当ブログでもいろいろと経緯をお知らせしてきた電気グルーヴの作品自粛に対する署名活動。その流れから、初めての著書を出しました。 ※5/15 13:30追記 現在Amazonでは在庫切れになってます。定価902
先日、こんな記事がネット上で話題になりました。 坂本龍一がお気に入りのレストランのためにプレイリストを制作。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、このレストランで流れる音楽があまりにも酷いため、坂本龍一がレストラン側に選曲を引き受けると提案して実現したそうです。 このレストランは、坂本龍一の自宅近くにあるというニューヨークのマンハッタンにある「Kajitsu」。(後略) 坂本龍一 お気に入りのレストランの音楽があまりにも酷いため選曲を引き受ける - amass (タイトルの面白さもあってか)かなり拡散されたので、目にした人も多いんじゃないでしょうか。 ちなみに、元になっているのはThe New York Timesに掲載されたこちらの記事(かなりボリュームのある内容で、機械翻訳でざっと読んでみただけでも興味深い箇所がいくつもあったので未読のかたはぜひ)。 国内では「余計なお世話だ」的な指摘も目
※2018年5月5日追記:5/2・3日本武道館公演(3日目・4日目=最終日)の内容を追記しました。5/2・3の話題はこの文字色で追記しております。 ※2018年4月30日追記:4/29大阪城ホール公演の内容を追記しました。4/29の話題はこの文字色で追記しております。初日限りの話題はこの色。 小沢健二「春の空気に虹をかけ」の初日&2日目、2018年4月23日(月)東京国際フォーラム公演および2018年4月29日(日・祝)大阪城ホール公演および2018年5月2日(水)・5月3日(木・祝)日本武道館公演(要は全公演)のライブレポートです。 (全公演が終わった今となってはあまり関係ないですが)本稿は途中までネタバレなしで、ネタバレ箇所の手前に注意書きを入れてます。ただ今回、公式がわりと開けっぴろげというか、出演者や曲目などがどんどんオープンになっているので、どこからどこまでがネタバレじゃないのか
2018年3月31日(土)、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(毎週土曜日22~24時)が最終回を迎えた。 翌々日の4月2日(月)には後継番組「アフター6ジャンクション」(毎週月~金曜日18~21時)が開始しているので、打ち切りではなく前向きな終了といえよう。とはいえ11年も続いた番組に区切りがつくのだから、やはり感慨深いものがある。 そこで、あくまで1人のリスナーの視点ではあるが、「タマフル」の功績を振りかえるとともに、新番組「アフター6ジャンクション」についても触れてゆきたいと思う。 ▲3時間放送時代の番組ステッカー(筆者私物) 本稿は、以下の4部構成でお届けする。 第1部:タマフルの功績(1)作品と真っ向から組み合う映画評論コーナー 第2部:タマフルの功績(2)世の中の見え方が変わる番組 第3部:タマフルの功績(3)世界へ広がる「タマフルグループ」の輪 第
本日9月6日(水)、小沢健二のシングル『フクロウの声が聞こえる』が発売となりました。 小沢健二とSEKAI NO OWARI『フクロウの声が聞こえる』 表題曲「フクロウの声が聞こえる」は、SEKAI NO OWARIとの共作です。 小沢健二とSEKAI NO OWARI、どちらのファンにとっても意外な組み合わせだけに、不安や抵抗感を抱いていた(いる)人も多いでしょう。 ただ、フジロックのステージで*1「これまでの僕の、これからの僕の全部がつまっている録音になっています! 何十万回でも聴いてください!」と小沢氏が自信満々に述べていただけあって、個人的には、すごく良い化学反応が起きていると思います。 とはいえ、いずれのファンでも、この組み合わせがピンときていない人はまだまだいるでしょうし、とくに多くの若いセカオワファンのかたにとっては「小沢健二? フクロウ? なにそれ?」でしょう(もちろん元か
はじめに 前編では、ブギーバックの原曲に焦点を絞り、その誕生や特徴について書いた。後編では、無数に存在するカバー(アンサー、リミックス、セルフカバーも含む)を紹介・分析し、さらに深く掘ってゆきたい。 ブギーバックのカバーを語る上でまず触れておきたいのが、小沢健二のサイト「ひふみよ」で2011年9月6日に発表された「矢」という文章だ。ネット上で全文読めるので、部分的な引用はしない。原文を直接ご覧いただきたい。 「矢」(横書版) 本稿では、この「矢」にて「名を挙げて感謝し出すと何億光年も行きますが」と述べられているほどの数のカバーを、無謀にも網羅し、何億光年も(……まではいかなかったが、結果的には約8万文字になってしまった)の旅に出たいと思う。 目次*1 ブギーバックのカバーはどれだけ存在するのか? これが「ブギーバック年表」だ! ブギーバック全曲解説[1994-1999] 【オリジナル】小沢
はじめに BEAMSの創業40周年記念のプロジェクト「TOKYO CULTURE STORY」の第一弾で公開された『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』。すでに多くの人たちが話題にしているように、素人目にもわかるほど大変な手間をかけて撮られたであろう、素晴らしい作品だ。 1976年から2016年までのファッションとカルチャーをなぞった衣装や小道具・セットももちろん凄いが、何より印象的なのが、豪華なミュージシャンたちによって代わる代わる演奏・歌唱される「今夜はブギー・バック」(以下「ブギーバック」)の圧巻ぶり。 参加ミュージシャンは総勢17組で15ジャンル。それぞれの時代とジャンルを象徴するアレンジでブギーバックを披露している。 以下、BEAMSのプレスリリースより引用。 1970年代: 南佳孝 [シティ・ポップ] / 戸川純 [ニューウェー
押上の「スパイスカフェ」へ、初めて行ってきました。 spicecafe.jp カレー好きの間では以前から大変な評判だった「スパイスカフェ」ですが、予約がほぼ必須と聞いていただけに、なかなか足を向ける機会がなかったのです。 そんな折、ちょうど押上方面へ行かざるを得ない極めて重要な用件が発生。調べてみたら、ちょうどスパイスカフェも数ヶ月にわたる休業を経て、10月から新装開店する! とのことで、すかさず予約をとって向かいました。 で。行ってみたら、これがもう、大変に素晴らしい体験でした。 (10月のコースメニューを事細かに紹介しているので、10月中に訪問予定の方はネタバレにご注意ください) 古民家風、というか古民家そのものを改装した店舗。商店街(?)から一本、人けのない路地へ入ったところにあるので、夜に訪れると幻想的な佇まいです。 リニューアル後のスパイスカフェのメニューはとてもシンプルで、完全
「シン・ゴジラ」。本当に素晴らしい映画です。 既に凄い熱量と情報量が込められた力強い感想がたくさんネット上に上がっているので僕の出る幕なんて無いかな……と思いつつも、やっぱり素晴らしい作品のことはやっぱり自分の言葉で全力で褒めちぎりたい。ということで書きます。 主なテーマは、まだあまり言及されていない(気がする)、本作のサントラ「シン・ゴジラ音楽集」です。 シン・ゴジラ音楽集 アーティスト: 鷺巣詩郎出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2016/07/30メディア: CDこの商品を含むブログ (32件) を見る (2016.9.28 追記) 本エントリに辿りついた方の多くが既にご存知かもしれませんが、日経ビジネスオンラインの片山杜秀先生へのインタビュー記事「音楽から“深読み”する「シン・ゴジラ」 そして伊福部音楽が耳に残るワケ」において、光栄にも、拙稿を参考文献としてご紹介いただき
はじめに(ネタバレなし) 2016年5月25日より始まった、小沢健二「魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ」ツアー。それがついに6月27日の福岡公演をもって閉幕しました。 本ライブレポートは、セットリスト(ナタリーの記事より引用)に沿って備忘録的に初日(5/25)と2日目(5/26)の模様を中心に書き留めたものです。 初日限定の出来事は青文字で、2日目限定の出来事はオレンジ文字で表記しています。その後の公演で起こった出来事も、わかる範囲で書き加えました。 《関連記事1》 「魔法的電子回路」について単独でエントリを書きました。ネタバレ無しですので、予習にぜひ。 《関連記事2》 今回のツアーが発表されたときの実況レポートです。「魔法的モノローグ台本+4+2」を買われる前に、どんな話が載っているのかな? とお試しでお読みいただいても良いかもしれません。 《関連記事3》 既にライブに行
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