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ドラクエ3
keikomori.hatenablog.com
2018年は一時期に比べると割と本を読んだ一年で、なんだかんだ私小説読むの好きだなと思った一年でもありました。ここ数年の積本をちょこちょこと崩したので、2019年は新しいシリーズなんかにも手を出していきたいところ。 私が大好きな小説家を殺すまで / 斜線堂有紀 私が大好きな小説家を殺すまで (メディアワークス文庫) 作者: 斜線堂有紀 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/10/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る ある小説家を神さまにした少女の、信仰の物語。あなたの神さまを思い浮かべながら、是非。 私が大好きな小説家を殺すまで / 斜線堂有紀 - FULL MOON PRAYER GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ / 大樹連司 GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫) 作者: 大樹連司(ニトロプラス),虚淵玄(ニトロ
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫) 作者: 入間人間,仲谷鳰 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 理解でもなく、諦めでもなく、そこにあるのは自分への納得。 私は、女の子に恋することしかできないんだって。 読み終えてしばらく、佐伯沙弥香……と呻くことしかできませんでした。 原作3巻の沙弥香の話をやるアニメ7話に合わせるように発売されたスピンオフは、佐伯沙弥香が如何にしてこの佐伯沙弥香となったのかを描いた一冊。あとがきにも書かれている通りのエピソード0で、おそらく原作のこの沙弥香から逆算して作られていったものだとは思うのですが、あまりにも原作へとシームレスに現在の佐伯沙弥香が形成されていく過程が描かれいて、しかもどこをどうとっても揺るぎなく佐伯沙弥香で、これはちょっと凄いものだと思います。
Starry-Go-Round (M@STER VERSION) アーティスト: 前川みく(CV:高森奈津美)、大槻唯(CV:山下七海)、アナスタシア(CV:上坂すみれ)、姫川友紀(CV:杜野まこ)、二宮飛鳥(CV:青木志貴) 出版社/メーカー: COLUMBIA 発売日: 2018/11/14 メディア: MP3 ダウンロード この商品を含むブログを見る 5thツアーで感じたのが「シンデレラガールズ完成したんだな」という感想で、その一番ベーシックな、いわばVer1.0の状態を貫いたツアーの先に、じゃあドームという大舞台にどんなライブが来るのだろうかと思っていたのです。そこに、5thツアーで培ったベースの上に、遊園地での1日と四季ごとの4公演という明確なテーマを飾って、これまでで最高を更新してきたので、いやもう、最高でしたね……。最高のシンデレラガールズだったし、私の好きなシンデレラガール
映画大好きポンポさん (MFC ジーンピクシブシリーズ) 作者: 杉谷庄吾【人間プラモ】 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー 発売日: 2017/08/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る pixivで話題になっていた時に読んでこれは凄い、とにかく凄いと思って、本になるならぜひ紙で手元にと思って買ってまた読んで凄い! と思ったのですが、結局のところその凄さが何なのか私にはよくわからないんですよね、この作品。 クリエーターの水面下でぐらぐらと煮えたぎってるような、表向けのきらきらしている部分じゃないどろどろと濁ったような、そんな部分をけれどキャッチ-にすくい上げたみたいな。ポップさと狂気が絡み合ったような底知れない感じに持って行かれるのですが、結局私はクリエイターではないのでそれが何なのか、分かるような、分からないような。でもや
keikomori.hatenablog.com 今回のシンデレラのツアーはこの初日に書いた感想が全てで、ただ単純に各公演色々なキャストが色々な曲をやることを楽しんできたのですが、SSAというファイナルも通常運転の拡大版で貫き通したことで、表向きテーマのないこのライブツアーは、やっぱり一番シンプルな形としてのシンデレラのライブを確立するためのものだったのかなと思います。 そういう意味で、4thのSSA1日目からの流れを受けて、目指されていたのは代替性と継続性、そして再現性だったのかなと。誰がステージに立ってもシンデレラで、シンデレラのストーリーは止まらない。それを実現するために、キャストの誰が入れ替わっても、スタッフが変わっても、公演場所が変わっても、時期が変わっても通用するだけことで基本形を固めた。次からは時期に合わせた色々なテーマがここに乗ってくるのだと思いますが、一番プレーンな形はこ
正解するマド (ハヤカワ文庫JA) 作者: 乙野四方字,東映アニメーション,野?まど 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/07/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 「正解するカド」の文字媒体変換として完璧、完璧です。 ここにはアニメと同じシーンは1つも描かれていないし、内容的にはスピンオフなのですが、でもその作品を正しく小説にすることをそう呼ぶのであれば、これは最高のノベライズだったと思います。 「正解するカド」のノベライズを引き受けた野崎まど大好き作家の乙野四方字が、あまりに書けなくて別件で原稿を抱えている講談社タイガ編集部に締切を延ばしてほしいと懇願するメールを出すところから始まってかっ飛ばしてんな! と思ったのですが、これはまだ序の口。精神を病みつつあった彼の前に現れたのはヤハクィザシュニナ、果たしてザシュニナは幻覚か本物か……みたいに展開される私小説が
生産! 団結! 半抑圧!! ура!!! 散々ライブに行きまくった2016年ですが、年の瀬にまたとんでもない怪演に出会ってしまったという気分でいっぱいです。とりあえずすみぺの次の大きなライブは絶対に行こうと思ったライブでした。いや、これは面白い。 毎度すみぺのイベントレポの意味不明さに言及する度に、同志の人々からありのままだと言われて頭に疑問符を浮かべていた訳ですが、うん、そのまんま書いたらああなるんですねよく分かった。とにもかくにも、見たことがない人やフェスでしかすみぺを見たことがない人は、欠片でも興味があるなら単独現場足を運ぶことをオススメします。見なきゃわからないし決して見て損はないですから。 まずひとり相撲というライブタイトルがおかしいのは置いておいて、始まったと思ったら長机に実況と解説が座っていて見どころのコメントを始めるんですよ。配置的にはプロレスのあれ。というかプロレスですよ
アニメが始まって、無印の時に一つのポイントになっていた3話まで来たラブライブサンシャイン。μ'sに転んで人生の方向性が30度くらい曲がった反省を糧に、適切な距離感でのお付き合いをと思ってあまり情報も仕入れずにここまで来ていたのですが、アニメ始まったらめっちゃラブライブとしか言えない何かで面白いし、ここに来て方向性みたいなものが見えてきたところもあって危険が危ないです。 そんなこんなでちょっと3話まで見たところでの印象を。 まず、サンシャインの世界ではμ'sは伝説です。観客ゼロのスタートからトップを取ってスクールアイドルというものをおそらく全国レベルの存在まで押し上げて解散したグループがμ'sであって、主人公である千歌はそれに憧れてスクールアイドル活動を地方都市で始める、たぶんあの世界に掃いて捨てるほどいるだろうμ'sフォロワーの一人です。 ラブライブという作品は物語と現実がリンクしながら一
「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」公式サイト 終わった瞬間呆然として、しばらくしてから笑いが止まらなくなって、そして世界がプリズムの煌めきに輝いて見える、私の知っていた映画というものとは明らかに違う1時間の合法ドラッグでした。キンプリはキメるもの。 プリリズも未見で、それ故にその中の男子に焦点を当てたスピンオフ映画というまずその時点で正気を疑う企画にも興味があるわけじゃなかったんです。ただ、公開からしばらくすると「世界が煌めいて見える」のような明らかに不可解な感想レポート、それもプリリズ未見で飛び込んだ人たちの感想がTLに流れ始めて、気になって呟くとリプライが飛んで来る。そんな状況と、うたプリや幕末Rockが好きなら必見と言われたら触れない理由はないと観に行ったわけです。キャラもわからないまま応援上映に。 いや本当に何だったんでしょうね。 キャラクターを描写し
2015年も驚きの読了数の少なさを記録した関係で小説、マンガ合わせて10冊を。 りゅうおうのおしごと! / 白鳥士郎 りゅうおうのおしごと! (GA文庫) 作者: 白鳥士郎,しらび出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2015/09/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (16件) を見る若くして竜王になるもそれ以降てんでダメな青年のもとに、弟子にして欲しいと押しかけてくる小学生の女の子。そんな師匠と弟子二人三脚の復活と成長の物語が熱くて素晴らしかったです。飛び道具的な作品にはしない、しっかりとした将棋周りの描写も良い感じ。 りゅうおうのおしごと! / 白鳥士郎 - FULL MOON PRAYER 星読島に星は流れた / 久住四季 星読島に星は流れた (ミステリ・フロンティア) 作者: 久住四季出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/03/23メディア: 単行本こ
ここ3年くらいラブライブやアイドルマスター関連の、キャラクターのキャストである声優によるライブというものにハマって、大きなライブがあるたびに現地やチケットが取れなければライブビューイングに足を運んできました。自分でもどうして声優なのか、キャラクターなのかというのに明確に答えがないまま、ライブに行っては尊かったのなんだのと特別なものを感じてきたのですが、その辺りのことに自分なりに少し整理がついたので、ちょっと書いておこうかなと。 そもそも、いわゆる2.5次元系のアイドルライブってかなり特殊な形態だと思うのです。キャラクターの中の人による作品の一環としてのライブと言えばシンプルなのですが、作中のキャラクターを演じるミュージカルのようなものではなくて、あくまでキャストである声優が前面に出ているライブという扱い。もしかすると、がっちりと世界観を作ってくるようなアーティストの方が、何かを演じていると
CDは追いかけていてSideMの楽曲の良さは十分知っていて、特にS.E.Mとかめっちゃ楽しみではありつつも、基本的には女性Pのためのものなんじゃないかというのもあって、ちょっと冷静な気持ちも持ちながら大人しくしていようかなと思っていたんですが。いやなんかもう半分まで来た頃には全部持って行かれてたよねっていう。良いライブでした。本当に掛け値なく良い1stライブだった。 まだ駆け出したばかりのコンテンツで正直まだまだこれからというところはあると思いますし、もちろん声優が演じているものなのだから純粋なパフォーマンスには限界もあるとは思います。でも、315プロのアイドルたちを輝かせるためこの舞台に全力で向かってきたキャストたちと、それをプロデュースしてきたPたちの想いが最高の1stライブを作っていました。この規模で、この熱量で、皆でSideMライブのスタートを切れた、本当に素晴らしい瞬間に立ち会え
デレマス単独史上最大規模の1万7千人を集めての2daysライブは、今年始まったアニメから続く流れの集大成。アニメでシンデレラガールズへと成長していったアイドルたちの物語のその先が、4周年を積み重ねてきたシンデレラガールズたちの物語とまさにここで一つになった、そういうライブだったのだなと思います。アニメとゲームは別の世界、ではなくてアニメも包含したシンデレラガールズへ。そのことを、初日開幕からの「お願い!シンデレラ」。そして個人/ユニット曲の頭に小日向美穂が島村卯月と並んで歌う「S(mile)ing!」で、どんな言葉より雄弁に見せつけられたなあと。そしてその1日目があるからこそ、アニメの展開を踏襲しながらもっと先に進んだ彼女たちの姿がある2日目の最終セクションが、一層特別なものとして際立つ構成もお見事でした。素敵なライブだったと思うと同時に、これでまた次に進めると思えたことも含めて、総決算と
やがて君になる (1) (電撃コミックスNEXT) 作者: 仲谷鳰出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2015/10/24メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る評判の百合マンガということで手にとり読み始め、そこまで言うほどかなあと思いつつ読み進めていたのですが、気がついた時にはK.O.されて天井を眺めていた、みたいな。やばい。これは、やばい、作品です。 強烈に感情に訴えかけてくるようなタイプのマンガではなくて、読んでいる限りはとても淡々としているように感じます。誰かを特別には思う気持ちにはまだ手が届かない後輩と、そんな彼女を好きになった先輩。その二人と周りの人たちの姿を、言葉を、一つずつ積み重ねていくような感じ。二人の気持ちを描く内面描写は抑えめで、物語的にもわかりやすく大きな障害が、というタイプの話でもなく。だから多分、斜め読みの
虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン) 作者: 片瀬茶柴,城平京出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/10/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (12件) を見る原作の発売から4年のタイミングで急にコミカライズなんてされちゃって、しかもばんばんCM打たれちゃったりしたら、期待しちゃいますよ? アニメ化とか!? 続編とか!!?? ということでコミカライズに文庫落ちにと動きの目立つ虚構推理。タイガでの新作も1月に出るようで城平京ファン的には楽しみで仕方ないところなのですが、このコミカライズもなかなか良い感じでありがたいことです。「推理」といいつつここまでの話だと幼少期に怪異たちの知恵の神となった少女とある怪異に関わりのある青年が出会って鋼人七瀬という怪異にまつわる謎に挑む伝奇ものっぽさが前面にきていて、絵的にも映えるあたりがマンガ向きだったのかなあとか。とはいえ、こ
何度目かの万策尽きたを乗り越えてようやく最終回を迎えたデレアニですが、素晴らしかった、素晴らしかったしできることはやり尽くしたんだろうということもとても良く伝わってくるんだけれど、ただそれでも色々と言いたい事はあるんだ……! という感じで、まあみんな欲張りなんだなって思う作品でした。でも本当に良かったのは間違いなくて、本当に良かっただけにあれもこれももうちょっと……みたいになる、みたいな。 『お願い!シンデレラ』に辿り着く物語 物語としては初回で先輩たちが歌っていた『お願い!シンデレラ』を最終回でシンデレラプロジェクトのメンバーたちが歌うまで、要は彼女たちが『Star!!』→『Shine!!』→『お願い!シンデレラ』という過程を歩む物語だったのだと思います。 『Star!!』は「誰か魔法で変えてください ガラスの靴に」で『Shine!!』は「捜していたのは12時過ぎの魔法 それはこの自分の
これは2期の1話というかあくまでも14話なんだろうなあという先週の話から、2期が描こうとしてるものがちょっと見えてきたのかなと思う15話だったのでちょっとメモを。 シンデレラプロジェクトが倉庫のような部屋に押しやられて掃除をするシーンからシンデレラというモチーフがくっきり見えてきて、美城常務はまさに意地悪な継母のポジションのキャラクターとして描かれているのですが。ただこの人はこの人で長期的な展望に基いてビジネスしているだけなんだろうなあとも。視聴者的には346のアイドル事業部が置かれてる外的要因は見えないので、軌道に乗り始めたCPに理不尽を強いる存在に見える訳ですが、もしかしたら事業として上手くいっていないのかもしれないしまあその辺りはなんとも、という感じ。ただ意地悪な継母とがんばるアイドルたち、だと物語的にはスッキリして面白いというのはあるのかも。そんなスッキリした仕立てをしてくるアニメ
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) 作者: 石川雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/05メディア: コミック購入: 16人 クリック: 175回この商品を含むブログ (143件) を見るアニメがとても良かったので原作にも手を伸ばしました。 神も魔女もいた英仏戦争中世の時代を生きた、マリアという純潔の魔女の物語。アニメは傭兵団の男や教会の宣教師たちを始め多くのオリジナルキャラを出してこの時代に生きる人々を広く描こうとしてた印象ですが、原作の方はグッと登場人物少なくマリアにフォーカスしていくような感じ。 そしてこの物語は、時代だったり魔女だったりというものはありつつ、根のところではマリアという唯一人愛を知らずに育った少女の自己承認の物語だったのなあと思いました。英仏の戦線を魔法で引っ掻き回したり、天の教会や大天使ミカエルに睨まれてみたり、まあやっていることのスケールはび
シンデレラガールズの7話、素晴らしかったのですが、終わってからもうずっと気になっているのは未央でも武内Pでも凛でもなく、島村卯月という人はどういうキャラクターなのだろうということなのです。私は元々卯月Pではないし、そこまで好きなキャラだというわけでもなかったのですが、武内Pがお見舞いに来たところでの卯月と武内Pの会話を聞いて、え、あれ、この子ちょっと怖くない……? と思って、それからずっと。 もちろん今の段階で何をどう考えてもそれは詮無いことなのですが、6話までの流れで細かい伏線やサインを拾っていくとちゃんと先に起きることに繋がっているんだということを示されてしまったので、どうしても考えてしまうという掌の上で転がされている感じなのですが。 そんな感じに今のところアニメを見ていて感じた島村卯月について妄想をつらつらと。 「ブレなすぎる」ことへの違和感 まず、あれこの子ちょっと違う? と思った
笑っちゃうような倍率だったチケット争奪戦に敗れて両日ライブビューイングの予定だったのですが、チケットを余らせた友人というこの世で五本の指に入るほどありがたい存在のおかげで一日目は200レベル、二日目は豊洲のLVで見てきましたラブライブ。 正直ここ半年くらいはすっかりアイマスにかまけていて、ラブライブ熱がだいぶ落ち着いていたこともあって、今日は落ち着いて見れるかな、むしろどこまでノれるかななどと考えていた開演前。実際冷静に見れていたのは一日目の開幕「それは僕たちの奇跡」から3曲目「Music S.T.A.R.T!!」までで、完全衣装再現で来た「ユメノトビラ」から先はもう夢みたいで何がなんだかみたいな感じでした。浅はかだったというか、ちょっと舐めていたというか、いや凄まじかった。二日目に至ってはなにか曲が来る度にうわあああああと言いながら涙を流す人と化してましたからね……。 フルライブは年に1
2014年は多発的な沼に沈んでいたために読了数が少なすぎるので、小説とマンガ合わせて10作ということで。 とりあえず今年は今眼の前に高く積み上げられた直近の積読を崩すところからですね……。 第五の地平/野崎まど(「書きおろし日本SFコレクション NOVA+ バベル」収録) NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫) 作者: 宮部みゆき,月村了衛,藤井太洋,宮内悠介,野崎まど,酉島伝法,長谷敏司,円城塔,大森望出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/10/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る大 草 原 不 可 避 斜め上のその更に上へかっ飛んでいく、バカSFというか何というかとにかくとびきりに面白いテキストでした。天才の所業か。この宇宙には彼のチンギス・ハーンが駆け抜けた草原が広がっている……。まど劇場が好きな人も、読んだことがない
石川博品のおしゃべりブログ: 『四人制姉妹百合物帳』第1章公開 数多のラノベレーベルからボツにされたという問題作が同人誌で! ということで石川博品最新作。読み終えて、とりあえずこれを出版する編集者がいたらチャレンジャーだろうなあとは思いました。内容が過激だとか、そういうことではないんですが、なんというか、こう。 そんな感じなのですが、面白く無いかというと全然そんなことはなく面白いのです。男子高校生が女子高校生からの伝聞の形式で聞く、女子校内の「百合種」というサロンの姉妹たちの物語。なので語り手の立ち位置的にどこまでが創作だか分からなかったり、そんな女子校あるんかいみたいな話になるのかと思っていたら、そういう細かいことはどうでもいいかなと思えてくるという。 描かれるのは閖村学園高校に生まれたサロン「百合種(ユリシーズ)」に集った地の繋がらない、けれど姉妹のように愛し合う四人の少女たちの一年間
NEW GAME! (1) (まんがタイムKRコミックス) 作者: 得能正太郎出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2014/02/27メディア: コミックこの商品を含むブログ (34件) を見る「今日一日がんばるぞい」がやたらとTwitterのTLに散見されて購入しようと思ったらどこも売り切れで、そしてついに1巻を手に入れて読んだのですが、これが予想外にちゃんと面白かったのでびっくり。 高卒でゲーム会社のグラフィッカーとして就職した主人公の青葉を中心に仕事と会社の人々を描いた4コママンガで、きららだから仕事と言いつつもお茶ばっかり飲んでいるんじゃないか的先入観があったのですが、思った以上にちゃんと仕事をしていて驚きました。全体的には緩いようでもその中に大変な職場なんだろうというのが醸しだされつつ、女性ばかりのキャラクターが可愛いし青葉の素直で前向きなところもあって辛いものに見えないというの
モバマスとスクフェスと艦これに費やした時間で本を読んでいればこんな読了数には……と死んだ子の歳を数えてもしかたがないので2013年に読んだ小説の中から特に面白かったり印象に残った10冊をピックアップしてみました。 現在11月、12月刊行の新刊が大量に積まれておりますが、それは来年2014年に読んだ本としてまとめる方向性でひとつですね……。 安達としまむら 2 / 入間人間 安達としまむら (2) (電撃文庫) 作者: 入間人間,のん出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2013/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る凄い破壊力の百合が唐突に投げ込まれて大惨事ですよ!! な一冊。きららっぽい日常モノを小説でやるのは無理があるのかなと1巻を読んで思っていたらこれですよ!!! クリスマスに遊びに誘ったらちょっと変かなあと懊悩するだけの話のこの破壊力、
今年読んだマンガから特に面白かったり、印象に残った10冊を。 3月のライオン 9 / 羽海野チカ 3月のライオン 9 (ジェッツコミックス) 作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2013/09/27メディア: コミックこの商品を含むブログ (116件) を見るもう本当にこのマンガは別格だと思った一冊。家族の物語、棋士たちの物語、それに打ちのめされたり、救われたり。 3月のライオン 9 / 羽海野チカ - FULL MOON PRAYER 月刊少女野崎くん 3 / 椿いづみ 月刊少女野崎くん(3) (ガンガンコミックスONLINE) 作者: 椿いづみ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2013/06/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (34件) を見るおすすめされて今年読んだのですが、こんなに面白いのはなかなかないというキレッキレのギャグマンガで
あのTV版のラストがあって、じゃあ続編は何かと言ったら本当にこれしかない、ここしかないっていう話でした。そうだよねそれはそうなるよねという。良かったです。 何を書いてもネタバレになるので後は折りたたみで。 TV版のラストはまどかが闘い抜いた魔法少女を救う神さまになる話で、それは一つの確固たる結末であって、この劇場版でもそれをひっくり返すような野暮なことはありません。 でも、TV版では解決しなかったものがあって、それが何かと言えば、一人まどかの記憶を持って、神さまの後の世界に残されたほむらの存在な訳で。 結局、魔獣と戦い続けることになったほむらには約束だけが残されて救済は訪れずに、そもそもほむらがまどかによる救済を望んでいるかどうかも分からない。だって、まどかの選択は究極の自己犠牲であって、まどかを守るためだけに闘ってきたほむらが、それを是とするはずがなくて。 ならば、まどか☆マギカの続編は
know (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野崎まど,シライシユウコ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/07/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (44件) を見る野崎まどがハヤカワJAでどうなるのかと思って読んでみれば、もうこれ以上ないほどにブレずに野崎まどだった一冊。 情報材があらゆるものに使われて、ネットワーク上に自動で集積する情報量が圧倒的に増え、それを処理するために人々が脳に電子葉を埋め込んだ近未来。あらゆるものが集合知となったことで変容するのは「知っていること」の意味。そして生まれたのは知ること/守られることの情報格差。 かつて憧れた先生に言われたクラス5まで上り詰めた情報庁のエリート、連レルを主人公に描かれるそんな社会の描写は、今既に始まっていることの延長線上の未来で、ゾッとするようなワクワクするような感覚を覚えます。けれど135ページかけて描かれるそれはあくま
今年の上半期はもうひたすらラブライブのアニメを見て、ラブライブのライブBDを見て、ラブライブの楽曲を聞いて、スクフェスをシャンシャンとやっていたような日々だったのですが、そうであるならもう行かなければならないだろうとチケットを手にして行ってきたパシフィコ横浜。 何となく、この企画は性質上長く続けられるものではないだろうなという気がしていて、今この時の最大瞬間風速、熱量を逃してはなるまいと思って、ある意味集大成くらいのつもりでいたのですが、そんなこと全然なかった。キャストの思い入れも、ファンの思い入れも、それについてきたような形の人気も、ここでゴールするようなものじゃなかったというのが凄く印象的で。 次のさいたまスーパーアリーナ2daysなんていう大きな勝負に出たことも、そのタイトルに「ENDLESS PARADE」なんて冠されたのも、アニメの二期が決まったことも。作品のなかで起きている物語
マギ 7 (少年サンデーコミックス) 作者: 大高忍出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/01/18メディア: コミック購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (18件) を見る友人に薦められて7巻までを借りていたのですが、ものすごい良い所で終わって!?となっているところであったりします。く、くらいまっくすが。 という訳でここまでを一気読みしたのですが、思っていた以上に面白かったです。ファンタジー世界を舞台に、勇気と友情が道を切り開く、マギと王たちの物語。少しづつ明かされてきている世界の危機ももちろんあるのですが、それ以上にそれぞれの国やそこの民衆がいてそれと主人公たちが関わっていくに当たってのスケールの大きさはこれぞ大作という感じ。変に現代の感覚に合わせないでこの世界の文化があって、けれど現代の感覚で理解できる範囲で創られたファンタジー世界は巧いバランスだなあと思い
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