人事異動は、個人にとっても成長の契機になる点はもちろんの事、残された職場にとっても活性化への契機となりえる。「なるようになるものだ」といった自己組織化のメカニズムが働き、個人の能力開発も進行する。 自己申告が活かされた柔軟な人事異動は、組織の活性化策として機能する反面、異動の頻度がある限界を超えると、自己修復が不可能になることは留意すべき。 自分の専門知識やこだわりを捨てられる柔軟な発想への転換が、教育にも求められる。自律的小集団を、企業組織の運営単位として日常化する事が組織活性化を促進する。カオスの過程を克服してイベントを成功させたとき、全組織が融合し共振する事ができる。 活性化とは「カオス」である 大沢さんによれば、秩序を作って秩序を壊すエネルギーこそが活性化の源泉である(下図参照)。 秩序と無秩序の循環のプロセス つまり活性化している組織とは、雑然とした無秩序の混乱、いわば「カオス」