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夏の料理
kumamotojishin.yahoo.co.jp
「熊本地震」という言葉と一緒に、どんな語句がインターネットで検索されていたのか――。その「第2ワード」の傾向を、熊本と全国とで比較してみた。今年4月の地震発生から半年間の変化をみると、熊本での検索ワードからは、被災地ならではの関心の移ろいが浮かんできた。 6月から増え始めた「半壊」 検索大手ヤフーが分析した。 熊本地震 ○○ 人々が熊本地震に関連した検索をした際、「○○」にどのような語句を入れていたのかをみた。月ごとに、とくに多かった語句を抽出した。 その結果、6~8月に目立って多かったのが半壊だった。 自宅の修理などに公的な補助が出るかどうかは、「半壊」と認められるかで決まる。被災者にとっては、切実な線引きとなる言葉で、そのニーズの変化が検索結果にも表れていた。 東北大学災害科学国際研究所・佐藤翔輔助教は、検索された語句について「その時の感情が言葉になりやすいツイッターと比べ、被災者のニ
熊本地震をめぐるヤフーの検索ワード分析。「熊本地震」と入力して検索した傾向は、地震発生から1カ月ほど経つと、被災地でもおおむねピーク時の半分以下に落ち着いたが、何度か瞬間的に検索数が伸びた日があった。 関心は「パルスの影響を受ける」 6月中旬。検索数はピーク時の2割程度まで落ち込む日も出始めた。一方で、6月13日はふたたび5割を超え、その後は、18日、29日、7月9日に、前後と比べて検索数が伸びていた。これらを調べると、いずれも熊本県内で震度4の余震が発生した日だった。 京都大学防災研究所の矢守克也教授は「災害への関心は、後続の出来事が発したパルス(信号)の影響を受ける。余震の不安の中で過ごしている被災者が、余震の中で情報収集しようとしたのだろう」と分析する。 矢守教授によると、こうしたパルスには定期的なものと不定期的なものがあるという。定期的とは、災害から1カ月や1年といった節目ごとに報
ビッグデータの活用を進める自治体は、熊本地震の被災地での検索データをどう見るのか。地震の「本震」直後から被災地に派遣され、情報収集にあたった佐賀県庁職員の円城寺雄介さん(38)に話を聞いた。(原田朱美) ビッグデータを行政に生かす 佐賀県は、救急医療や交通などの分野でビッグデータの活用を進める先進県だ。円城寺さんは、その中心的な役割を担ってきた。医務課勤務時代は、救急車に配備したタブレット端末でデータを収集・分析し、ドクターヘリの配備につなげた。その後は、県がもつ行政分野のデータを公開する「オープンデータ」を進めてきた。2012年には、ICTを使った地域活性化を支援する「ICT地域マネージャー」を総務省から委嘱され、全国の自治体で講演や助言を行っている。 現在は県庁政策課の「特命担当」。熊本地震の際、佐賀県が被災地を支援するために必要な現地の情報を集め、支援先の自治体との調整を行う情報連絡
熊本地震の発生直後、被災地で特に多く検索されたワードが「避難所」だった。ビッグデータ解析の専門会社「かっこ」(東京都港区)の執行役員・成田武雄さん(41)と、地震発生直後からネット上で避難所などの情報発信に動いた支援グループの発起人・塚田耀太さん(22)に、検索データから読み取れることは何か、話を聞いた。 求める避難所情報はあったのか? データは、インターネット検索大手のヤフーが分析した。4月14日の「前震」発生直後の3時間に被災地で検索されたワードをみると、具体的な自治体名を入力して避難場所を探しているケースが目立った。 玉名 避難八代の避難場所菊池市 避難場所 こうした被災者のニーズに応えられる情報は、そもそもネット上にそろっていたのだろうか。 成田さんは、かっこ社で統計事業を担当する。同社は熊本地震前の今年2月、独自のプログラムを使い、全国1896自治体(政令指定市の行政区含む)の公
検索データを振り返ると、人々のニーズをたどることができる――。熊本地震の直後、生活インフラに関する言葉がどう検索されていたのか、熊本県庁で被災者支援に当たっていた木村敬・前総務部長(42)に、当時を思い出しながらデータを見てもらった。人々のニーズの変化に、行政は応えられていたのか。 木村さんは、4月14日のいわゆる「前震」から4月末まで、災害対策本部の中枢にいた。現在は、総務省公営企業課理事官を務める。 木村さんに、被災地でのヤフーの検索データを見てもらった。抽出した語句は、地震直後の住民にとって極めて重要だった「コンビニ」「ガス」「水道」の3語。 食料が届き、検索数が落ちる セブンイレブン 最初は、コンビニのデータ。地震前の4月8日から4月30日まで、コンビニの中で最も多く検索された「セブンイレブン」の検索数の推移をみた。 検索数のピークは、本震翌日の17日。本震当日の16日よりも多い。
熊本地震発生後のヤフーの検索データには、「デマ」や「予言」に関連する語句も多く見られた。4月14日の発生から8日間の検索データを分析すると、「デマ」に関連する語句は発生からまもなく収束に向かったのに対し、「予言」は4日目まで増え続け、その後も根強く検索され続けた。その心理とは――。 認知心理学が専門の信州大学人文学部の菊池聡教授に分析してもらった。対象は被災地で検索された語句だ。 地震前、犬が床なめる? まず、14日の「前震」直後3時間の検索データに注目すると、以下のような語句があった。熊本地震だけでなく、東日本大震災や阪神大震災と関連させた検索も。 熊本大地震 予言地震 予言 4.15東日本大震災 予兆関西淡路大震災 前兆 さらに、動物の行動と地震を結びつける検索もあった。 犬は地震予知する地震前 犬 床舐める 大地震の前に井戸水がかれたり、ナマズが暴れたり、カラスが騒いだり――。そんな
熊本地震から半年 検索ワードが語るいま 熊本地震から6カ月間の検索ワードの推移から分かることを分析しました。
熊本地震発生直後の被災地でのヤフー検索ワード分析。東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔助教(災害社会情報学)は、災害関連の23語句に注目し、「前震」が起きた4月14日から21日までの8日間について、検索された量が増えた時期と減った時期が似ているものをグループ分けした。その分析結果から見えた傾向とは――。 佐藤助教は、東日本大震災や熊本地震に関する研究を手がけており、東日本大震災の被災地の変化を写真で見せるウェブサイト 復興へ カワルみちのく風景(外部サイト) なども開設している。 前震翌日ピーク、その後も上昇「地震保険」 「前震」の次の日(15日)にピークをむかえ、その後も徐々に上昇したのは、以下の単語だった。 地震保険地震保険 家財熊本地震 余震震度震度階級 「熊本地震 余震」「震度」「震度階級」は、地震発生後、ずっと増加しており、余震への心配が長期間にわたって続いていたことが浮かぶ。検
いま、わたしたちができること。 熊本地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。被災地や支援の現状などをわかりやすくまとめ、適切な行動につながるよう、情報を整理してお伝えします。
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