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衆院選
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(2016.12.25公開) 2016年の師走。既に年の瀬である。 出来れば閏月でもう一ヶ月欲しいと思う今日この頃だが、皆さんは如何だろうか。 残念ながら閏月はないものの、年が明けた2017年の1月1日に閏秒が追加される予定という。残り少なくなった2016年の日々を有意義に過ごしたいと思う。 年の瀬の最後。大晦日に行われる年中行事といえば、何を想起されるだろう。 「年越し蕎麦」を手繰るか、若しくは「除夜の鐘」だろう。今回の写真は神奈川県小田原市の鐘楼であり、大晦日には撞く人々に賑わうという。 除夜の鐘とは、除夜の12時をはさんで寺々の梵鐘を撞くことである。その数は108回とされ、煩悩を除き新年を迎えるためといわれている。 さて、除夜の鐘について、変わったニュースが世間を賑わせたことをご存じだろうか。曰く、「“仏教の教え“で中止を決断? 「除夜の鐘」にうるさいとクレーム」(http://he
このwebマガジン『アネモメトリ』は京都芸術大学通信教育課程の教材として制作されています。その内容は、全国各地で芸術を学ぶひとりひとりの参考になるよう、いま芽吹いている新しい芸術活動やそれを担う人々の消息を伝えるものです。
タイルは焼きものである。色とりどりの色彩に目を奪われて、つい忘れてしまいがちだが、「タイルは土からできている」という、そんな当たり前のことを今一度思い出してみたい。タイルが受容されてきた京阪神の戦前の近代的な建物に注目した前編に対し、後編の今号ではタイルが「生み出されてきた場」で今何が起きているのか、それを確かめるために、「多治見市モザイクタイルミュージアム」が2016年6月に開館予定の岐阜県多治見市を訪ねた。 岐阜県は、タイルの生産の90%を愛知県とシェアしあう全国的なタイル生産地だ。2006年に多治見市と合併した旧笠原町では、合併時の人口は1万人程度ながら1970年代には220余の中小メーカーがモザイクタイルを生産し、現在でもモザイクタイル国内シェアが85%に上る、国内最大のモザイクタイル生産地だ。 ただ、日本のタイル産業は、90年代初めのバブル経済の崩壊を機に大きく傾き、経営難や後継
東京の典型的な下町として知られてきた台東区蔵前・浅草橋界隈が、「日用品のまち」として脚光を浴びるようになったのは、10年ほど前から。 洒落た生活道具の店や文具店が個性的な日用品を扱い、路地裏や雑居ビルにはデザイナーやカメラマンがアトリエを構える。並びの町工場からは、トントン、ガッシュガッシュと、ものづくりを支える機械の音が聞こえてくる。 ターニングポイントのひとつに「台東デザイナーズビレッジ」の誕生があり、そこから派生したイベント「モノマチ」が町全体に活気を与えたことは、前編で紹介したとおり。けれども契機はそれに限らず、多くの作り手たちが時を同じくして偶発的にこの場所に集まってきたことも大きなきっかけとなっている。彼らは誰かに誘われたわけでもなく、このまちにやってきて、自身の営みの拠点を据えた。 まちに惹かれた理由は千差万別。そこから派生して、彼らはおのおのの仕事を介して、地域の人々と関わ
わたしたちの身の回りは、「商品」であふれている。もう少し正確に言えば、「宛先不明の商品」であふれている。売り場の店員も把握しきれないほど多くの品物が並ぶ、大型洋服店や電器店。「タイムセール」「ラスト1個」などの煽り文句で衝動買いを誘うネットショップ。すぐれたものもあるが、後悔するものも多い100円均一の店。「これは誰のためにあるのだろう?」「こんなにつくって、売れ残ったらどうするのだろう?」「こんなに安く売られて、つくっているひとはどうやって生活しているのだろう?」。陳列棚に所狭しと並べられた商品たちを前に、そんな問いが頭をよぎることもしばしばだ。 ものはたくさんあるのに、これぞというものに出会えない。それは、生産者、デザイナー、小売店が、“消費者にうまく出会えていない”ということではないだろうか。「生産者の持つ技術で作り得るもの」と「消費者が必要としているもの」がすれ違ってしまっている。
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