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猫
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12月23日、里村明衣子はスターダムのベルトを紫雷イオに奪われた。 里村が負けた。 「絶対、また挑戦しますから」 里村選手はその一言しか言わず、リングを後にした。 あんな悔しそうな顔は初めて見た。 これが、わたしにとっては今年最後に観る里村選手の試合だった。 あの試合のあと、いろんなことを考えた。 自分のことを振り返った。 (ここから、プロレス全然関係ない話です) たとえば、いまでもわたしは、 「こじらせ女子って、自分はダメだからコンプレックスあるから無理〜って人のことひがんでねたんでグチグチ言ってるだけの根性曲がった女のことでしょ?」 という偏見を向けられることがある。 発端は星野源さんが、an・anのインタビューで、 おそらくわたしの本を読んでいないのに、インタビュアーに「こじらせ女子ってどう思いますか?」と訊かれ、 そうした世間の偏見の印象のまま「ダサイ。大嫌い」と答えたことだと思う
10月11日に、仙台サンプラザホールで、里村明衣子20周年記念試合が行われた。 わたしがこれまで本でしか読んだことのない、神取忍選手も出るし、 仙女の選手も全員出る。 見逃せない試合だと思って、仙台まで行くことにした。 このとき、仙女の仙台幸子選手が、来年に結婚を理由に引退することがすでに発表されていた。 仙台幸子選手は、仙女という小さな団体を支える大きな柱で、彼女が抜けることが痛手でないはずがない。 かすかに「どうするんだろう? 大丈夫かな?」という気持ちを持っていたら、 後輩にあたる宮城倫子選手が動いた。 この試合で、宮城倫子選手は、 「カサンドラ宮城」というヒールに転向したのである。 試合に先立って行われた記者会見では、 心配になるほど下手なアイメイクをした姿で現れ、 「朝起きたら、このような姿になっていた」 と、突然言い出した。 「魔王様の命令で〜」と、ディテールが適当な話を繰り広
女子プロレスを初めて観たのは、今年の6月14日。ひとに誘われて行った、スターダム(という女子プロレス団体)の後楽園ホールの試合だった。 それ以前は、新日本プロレスを何度か観た程度で、新日本プロレスは強烈な魅力があったけれど、どこか「別に自分が観なくてもいいもの」という距離感があった。 だから、女子プロレスにもそんなに興味があったわけではない。知っている人たちと行けば、それなりに楽しいだろう、程度の気持ちだった。 出てくる選手、誰のことも知らなかった。けれどクリス・ウルフが出てきて、速いし強いしとにかく縦横無尽に走り回る魅力的な選手だったので「これは面白いかも」と思い始め、集中して観た。 紫雷イオと岩谷麻優のタッグもキャラクターが対照的で面白く、いいなぁ、と試合に入り込んできたときだった。 メインマッチで、里村明衣子が登場した。 ものすごい瞬間だった。視界が真っ赤になった。 圧倒的で涙が出そ
日曜の朝日新聞にインタビューが掲載された。 「東京を生きる」が出たことで、いくつかインタビューをしていただいたが、 うまく言葉が出てこなくて、インタビューというのはいつも、ちょっと申し訳ない気持ちになる。 今回は、「なぜ文体を変えたか」ということ、 「なぜ東京を舞台にしたか」ということを訊かれることが多い。 (自分がインタビュアーでも、そう訊くと思う) 常々思っていることだが、 「女性のエッセイスト」というのは、 私生活を晒すことを求められすぎると感じる。 もちろん全員ではない。書く内容にもよるが、 結婚しているか、いないか、 子供はいるか、いないか、 彼氏はいるか、いないか、 お金はどのくらい持っているのか、 見た目はどんなか、 そういう情報の開示を求められる。 私の場合、デビュー作が自虐文体だったから、 そうした情報の開示を求められた。 そして、そのあとは、 「独身」「30代」「女性」
話題になっていたNHKの番組「助けて! きわめびと」の「キレイと言われたい」の回を観た。 この番組は、視聴者からの応募をもとに、その悩みに応じた、その道を極めたプロフェッショナル(きわめびと)を派遣する、というものだ。 そしてこの回は、山形県在住の48歳の女性が「一生に一度でいいからキレイと言われたい」と応募し、パーソナルスタイリストの政近準子さんが派遣されていた。 政近さんは応募者の自宅を訪れ、私服をチェックして「この中では、これを着たらおしゃれに見える」とアドバイスをするが、応募した彼女は「なんだか借り物みたいに見えません?」とまったく納得しない。「政近さんがあまりにも苦手なタイプの人だった」と彼女は言う。政近さんは、きれいで、お洒落だ。そんな人にアドバイスされるのは、上からものを言われているように感じたのかもしれない。親身になってくれていると思えなかったのかもしれない。単に都会っぽい
「東京を生きる」、早いところでは本日発売になりました。 都内では売っている感じで、amazonでは22日発売ということになっています。 全国的には、22〜23日発売ぐらいかな? という感じです。 表紙の写真は、ダンサーの平山素子さんです。撮影は森豊さんです。 平山素子オフィシャルウェブサイト 通常、本を出すとトークイベントなど、することが多いのですが、 今回はちょっと違うことがしてみたくなりました。 村上春樹さんにちなんで、というと大変おこがましいですが 質問に答えてみたい、と思ったのです。 わたしは自著について、自分自身について、インタビューなどされることはほぼありません。 (何らかの事象について、コメントを求められることはあります) されるまでもなく自分からイベントとかでしゃべっている状態ですが、 たまには人から質問をされてみたいものだ、と思いました。 というわけで、ここをお読みのみな
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