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matsuura05.exblog.jp
私のような浅学の者が「哲学の論文を書くということ」などというタイトルをつけた文章を書けば、たちまち諸先生・諸先輩方から、「10年早い。」と言われたり思われたりすることは明白で、気が引けるのですが、最近、各方面から、どうしたら哲学の論文を書くことができるのか、という質問を受けることが多くなってきましたので、 その方々へのお答えという意味で、私自身がどのような仕方で、また、どのようなつもりで論文を書いてきたか、 あるいは、少なくとも、どのような仕方・どのようなつもりで書くことを「目標」としてきたか、 ということを書いてみたいと思います。 どのような仕方で論文を書くのかと言っても、論文には、それこそ結果がよければそれでいいという側面もあるわけで、 一概にどういう書き方をしなければならないと言える性質の事柄ではありませんし、 卒業論文、修士論文、博士論文、学術誌投稿論文、等々、 さまざまな局面・段
プラトンを中心とする哲学・応用倫理系の研究ノート、講義ノートなど
生命倫理学・バイオエシックスという言葉の成り立ちと定義 生命倫理学という言葉は、バイオエシックス(bioethics)という英語の訳語です。バイオエシックスという言葉は、ギリシア語で「生」を意味する「ビオス」(bios)と、倫理(学)を意味する「エーティケー」(ethike)に由来する、「バイオ」と「エシックス」という英語の合成語です。『バイオエシックス百科事典』(1995)の中で、ライクが行っている定義によれば、バイオエシックスとは、<生命科学(life sciences)と医療(health care)をめぐる道徳的問題について、道徳的な見方・意思決定・行為・政策も含め、さまざまな倫理学的方法論を学際的な場面で使用しながら考察する体系的研究>ということになります。 この定義について、一つ気になるのは、「バイオ」という英語の使われ方です。この英語の語源、ビオスというギリシア語の意味は、「
出版時から比較的売り上げが好調のようで、前回ブログの繰り返しになりますが、著者の一人として少し安心しました。また、こうした機会に取り上げていただけたことについて、出版社の方々はもちろん、出版直後からさっそくご購入くださったみなさまのおかげと感謝申し上げます。 学生さんの目線に立てば、私が担当した第三部 議論の論理(第6章 論証の定石、第7章 反論の定石 、第8章 反論の実践)については、本の帯にも書かれています通り、議論が本当に論理的に行われているのかどうかを把握する力、自分で論理的な議論を書く力を身につけていただきたいという点が、もっとも重要な点です。そのために、検証型反論と代案型反論という、二種類の反論の区別を学ぶことを主要な目的の一つとして設定しています。 有斐閣さんは法律関係の書籍が多い出版社なので、議論の一例として「法廷弁論」について言えば、個人的に(自分が訴えられたとか訴えたと
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