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ドラクエ3
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❝群を抜いている人❞ ❝超一流の人❞ のことを世間では ❝成功者❞ と呼んだりします。そしてこの ❝成功者❞ とは、上位3%であるとか、上位1%であるとか、いろんな人がいろいろ言っていて色んな意見があります。 何をもって成功者なのか?と言われると答えるのがなかなか難しいですが、世間で言われている ❝成功者❞ の基準で1番よく使われるのは、「どれだけ稼いでいるか?」でしょうか。「人生お金じゃない!」というのはその通りだと思いますが、数字で表せるので分かりやすいですし、『実力があるからこそお金持ちである』ということは事実だと思います。 実際、子供時代には ❝成績❞ や ❝学歴❞ で評価されることが多いわけですが、大人になるとそれが ❝年収❞ や ❝地位❞ に入れ替わって、評価されるようになります。 ですので、今の世の中は「将来の ❝年収❞ や ❝地位❞ のために、子供時代に ❝成績❞ や ❝学
今日のテーマは 『 即効性のある意志力アップ法Ⅰ 』 です。 何回かにわたって、意志力を節約・温存したり、意志力自体をを鍛えて強くしたり、という話をしてきましたが、今回と次回は、意志力にプラスの刺激を与えたり、意志力使用効率を高めるような方法を紹介したいと思います。 ①グルコースを取る(低血糖食品を食べる) 「低血糖症の患者は、普通の人よりも集中するのが苦手で、腹を立てたときにマイナスの感情を制御するのも苦手だった」という、低血糖症患者についての研究がきっかけで、グルコース(ブドウ糖)と意志力(自己コントロール力)との間には関連があることがわかりました。 意志力を発揮してグルコースを消費すると、体は甘いものを欲します。「疲れたら甘いものが欲しくなる」という話を聞いたことがあると思いますが、これはグルコース(ブドウ糖)が不足しているということです。甘いものを食べて、グルコース(ブドウ糖)を摂
今日のテーマは 「『デキる人』は意志力を使わない」です。 『デキる人』は ❝頑張ってる感❞ があまりない 前々回、「『デキる人』は意志力をあまり使わず、『普通の人』は意志力を使おうとする」という話をしましたが、これはつまり、「『デキる人』ほど ❝習慣化❞ ❝ルーティーン化❞ ❝ルール化❞ ❝マニュアル化❞ している」ということです。 ❝習慣化❞ とは、「当たり前にこなす。ほぼ無意識でもできる。」という状態になっていることで、 ❝ルーティーン化❞ ❝ルール化❞ ❝マニュアル化❞ とは、「様々な状況に応じて、やることが決まっている」ということです。 『デキる人』は、多くのタスクを簡単にこなします。やるべきことを当たり前のように次から次へとこなしていきます。どんどん有言実行していきます。かといって、そんなにガツガツ頑張っている感じではなかったりします。 そういう人に対して、周りの人は「なんて行動
今日のテーマは『 意志力を節約する 』ということで、「意志力を節約するため」には、どうすればいいのか?の例を挙げたいと思います。 ❝意志力❞ を浪費している⁉ 私達人間は、それがたとえ些細なことであったとしても、意思決定(決断)をする時には、大切な資源である ❝意志力❞ を消費しています。 そして、普段そのことをほぼ気にかけていないとすると、どんどんムダに浪費してしまっている可能性があります。小さな決断が積み重なって大きくなり、そのせいで、より大切な決断の精度を下げてしまっているのかもしれないのです。 ですので、まずは「 ❝意志力❞ をムダに消費してしまっているかもしれない」ということを意識し、❝意志力❞ を節約するための行動を起こした方が良いと思います。 ❝意志力❞ の節約 前回の最後の方で書いたのですが、 ❝意志力❞ を節約するためには、 〇「自分に必要ない事(やらなくていいこと)を見
今日のテーマは 『 ネガティブでも目標達成できる 』 ということで、アメリカの精神分析医、ノレム氏とカンター氏による「楽観主義者と悲観主義者を比較した研究」について紹介したいと思います。 楽観主義と悲観主義であれば、ほとんどの人が楽観主義の方が上手くいくと考えるでしょう。欧米から入ってきた「ポジティブシンキング」「プラス思考」は大変有名です。しかし、前回投稿のビートたけしさんの話からも分かるように、悲観的に考えるからこその成功例もたくさんあります。 約30年前、ノレム氏とカンター氏は、「長い間、成功の秘訣とされてきた楽観主義には当てはまらない、とても悲観的なのにも関わらず、成功を収めている人達がいる」ということに注目し、そのタイプの人を ❝防衛的悲観主義者❞ と呼び、研究を重ねました。その結果、次のようなことがわかりました。 ・防衛的悲観主義者のネガティブシンキングは、ただのネガティブシン
今日のテーマは 『「作業興奮」~やる気スイッチを入れる方法~ 』 です。 作業興奮とは? 「作業興奮」とはどういうことかというと、「ほんの僅かでもいいので、行動し始めると ❝やる気スイッチ❞ が入りますよ」ということです。 この効果は、ドイツの精神科医、エミール・クレペリンという先生が発見したと言われています。 「いやいやそんな簡単にやる気になれたら苦労しないよ…」と思う人もいるかもしれませんが、これは脳科学の理論に基づいています。 ❝やる気❞ は脳内で作られます。 ❝やる気❞ を出すためには、❝やる気❞ に関連している側坐核(そくざかく)という脳の部位を働かせる必要があるのですが、この側坐核を動かすスイッチが、「手を動かすこと」だそうです。 脳科学では、❝手❞ は脳の出先器官と言われています。 そしてその側坐核が刺激されると、ドーパミンという快楽ホルモンが分泌され、❝やる気❞ が湧いてく
今日のテーマは 『 誰もが「積み重ね」の成功体験者である』 です。 「積み重ね」という言葉は、ほとんどの人が聞いたことのある言葉だと思います。そして、それが「大切な事・重要な事・やるべきこと」と思っている人も多いです。 なのですが、実際には、「今まで、続いたためしがない」「飽きっぽい性格なので無理」「3日坊主とは私のためにある言葉」「俺は気が短いからすぐにやめてしまう」「そんな気が遠くなるようなことできない」という感じで、「私には無理…」「俺にはできない…」という思考が働いてしまい、結局行動に移せていない人が結構います。 そのような思考が働いてしまう原因の1つは、「周りの人や周りの環境に影響を受け、長い年月をかけて『できない・無理』というセルフイメージになってしまっている」ということであり、問題点は、「その思考が積み重なって、無意識に、反射的にそう思ってしまっている(習慣になっている)」と
「積み重ね」はこのブログでは何度も何度も出てきている、コアテーマの1つです。 「積み重ね」は、❝ 進化・成長・向上するための最強・最高メソッド ❞ の1つであり、それは ❝ 普遍的法則 ❞ です。 トップアスリートや著名経営者、歴史的偉人など、数多くの偉大な方々が、「積み重ね」に関する ❝名言❞ を数多く残されているということからも、その重要性が伺えます。 なのですが、現代社会では、人々を「短期目線」に導くような風潮があるので、❝積み重ね❞ を苦手としている人が多いです。 「一歩一歩積み重ねて少しずつ成長していこう!(中長期)」と考える人よりも、「チマチマやらないで、一気にグインと成長したい!(短期)」と考えてしまう人が多いのです。 テニスで言うと、「向上できるように、日々やるべきことを1つ1つ練習していこう!」と考える人よりも、「早く上達できる方法を教えてくれ!」と考える人の方が多いとい
今日のテーマは 『 プレッシャーの中でも集中できるスキルを磨く 』 です。 前回、「動物の特徴として、プレッシャーがかかった時には、基本的に集中力を発揮しにくい。人は本来、集中することが得意ではない。」という話をしましたが、今回は「ではどうすればいいのか?」についてです。 いきなり一言で結論を言うと、「トレーニングして集中するスキルを磨いていく」ということになります。 「集中することが得意ではない」とは言うものの、人は集中する能力も持っていますので、その能力を、プレッシャーがかかった状況でも発揮できるように、日々トレーニングしていけば、「集中スキル」を進化させることができます。 で、具体的に何をすれば良いかというと、お勧めは『ボールに集中する』トレーニングです。 人の脳は、実は「2つ以上のことを同時に考えることが出来ない」という特徴があります。1つのことしか考えることが出来ないのです。 「
「不安」「恐怖」というと、「弱い人が持っているもの」とか、「いらないもの・取り除きたいもの」みたいに思っている人も多いかと思いますが、全くそんなことはありません。 自信満々な人でも「不安」や「恐怖」は必ず持っていますし、いらないどころか、むしろ、太古から人類が生き延びるために絶対に必要だった大切な能力です。 私達の祖先が狩猟をしていた太古の時代の生活は危険に満ち溢れていました。例えば、原野で猛獣の類と出くわすようなことも多かったと思いますが、そういう時は、考える余裕もなく、頭の中が不安と恐怖に支配されて、それに反応して、戦うのか逃げるのか、どちらかの行動をとることになります。 これは ❝闘争・逃走反応❞ と呼ばれ、人間には、この反応により、パフォーマンスを高める能力が備わっています。 人間の脳は「不安」や「恐怖」(ストレス)を感じるとアドレナリンとコルチゾールという神経伝達物質を分泌し、こ
スポーツの世界ではプレッシャーはつきものですが、日々の生活の中でも、いろいろとプレッシャーがかかるような場面があると思います。 そんな中、いわゆる「メンタルが弱い」と言われる人達は、プレッシャーがかかると、過度なストレスを感じ、行動も思考も発言もネガティブになり、どんどん自信をなくして委縮してしまいます。当然のことながらパフォーマンスは下がります。 そして、こういうタイプの人達は、プレッシャーを「悪いもの」だと思っていて、何とかして逃げようとする傾向があるようです。 現代の人は学校教育の影響などで、「こういう場合はこうする」「こう考えるとこういう結果になる」という感じで、❝答え❞ があるのが当たり前になっているので、プレッシャーにさらされた場合、「どうしたらいいんだ…」「マニュアルがない、どうしよう…」という ❝答えがない状況❞ に陥り、パニック状態のようになってしまう…。 そして、その自
セルフトークとは簡単にいうと「独り言」のことです。口に出す「独り言」はもちろん、心の中で呟いている「独り言」もセルフトークです。 そしてなんと、心の中で呟くセルフトークは、1日に4万~6万回も行われているという調査結果もあります。実は、とてつもない量のセルフトークが無意識下で行われていたりするのです。 ということは、「セルフイメージが低い人」は、このセルフトークの内容の多くが「ネガティブな発言」になる可能性が高いので、 ❝ネガティブ❞ を物凄い回数積み上げることになってしまいます。そんなことをしていたら、更にセルフイメージが下がります。悪循環です。 逆に「セルフイメージが高い人」というのは、基本的に自分に自信を持っていますので、セルフトークをする中で、自分自身に対する「ポジティブな発言」が多いです。ということは ❝ポジティブ❞ を積み重ねることになりますので、自分自身に対するポジティブなイ
スポーツの現場では、「あいつはメンタルが強い」とか「あいつはメンタルが弱い」ということが結構言われます。 また、周りの人が言ってるだけではなく、自分で「私はメンタル弱い」と思っている人もたくさんいます。 しかし、実際のところ、人のメンタル面に関して、「強い」「弱い」の区別はありません。 自分のことを「メンタルが弱い人」と思っている人は、「私はメンタルが弱い人間だ」と自分で決めつけているだけです。 どうしてそのように思ってしまうのかと言うと、『セルフイメージ』が低いからです。 そして、『セルフイメージ』が低い人というのは、上記のように「メンタルが弱い」とかだけでなく、 ・自分には無理だ・自分にはできない・自分は才能がない・自分は頭が悪い・自分は意志が弱い・自分はこんなもんだ・・・etc。 というような自己評価をしてしまったりします。 このような自己評価をしてしまっては、何をするにしても、『進
今日のテーマは 『メンタルの進化』 です。 スポーツにおいて、メンタル面はかなり重要です。 本番で普通にいつも通りのパフォーマンスを出せる人にとっては、そんなに重要ではないかもしれませんが、 ・練習ではいい感じなのに試合に行くと実力が発揮できない… ・集中力が維持できない… ・すぐにネガティブになってしまう… ・すぐにキレてしまう… ・緊張してガチガチになって頭の中が真っ白になってしまう… ・・・etc。 という人にとっては、「メンタル」はかなり重要事項です。 実際上記のような状態だと、本番で自分が持っている力を出すことは難しいです。せっかく日々練習して上手になったとしても、メンタル面がうまく機能しなければ、残念ながら、試合で自分の実力を発揮することはできないのです。 せっかく日々頑張っているのに、試合で力が出せない…これはかなり辛くて悲しいことですし、もったいないことです。 そして、私は
今日は「お知らせ」です。 このブログは、メンタル面に関して私が学んできたことや実践してきたことを書いてきました。 当初はどれくらい続けるのかの予定もなく書いていたのですが、気が付けば投稿数が100を越えていました。 で、少し振り返ってみると、大まかではありますが、私が伝えたかった内容はそれなりにカバーできたかな……というブログになりました。 ですので、ここで一旦一括りにして、同じ内容で2回転目に入ろうと思います。 このブログでは、『「繰り返し」「積み重ね」「継続」が重要である!』ということを、文字通り繰り返してきましたが、そういう思いで2回転目に入っていこうと思います。 「繰り返し学んで、自分の知識レベルや実践レベルを更に高めたい!」という自分自身の目的もあったりします。 そして、これを機に、ブログのタイトルを次のように変えようと思います。 『メンタルの進化を目指すブログ ~進化するための
パフォーマンスを上げたい時、精神状態としてはネガティブよりもポジティブの方を選びたいという方が多いと思います。確かに、「ヤバい…」「マズい…」「怖い…」などというネガティブな感情に支配されてしまったら、高いパフォーマンスを出すことはできないでしょう。 しかし、ポジティブであっても、「行け行けだ~!!」「イェーイ!!」「ハイテンション!!!」などという精神状態は、実はパフォーマンスを下げてしまうのです。 例えば… ・飲み会でご機嫌になり過ぎて羽目を外してしまい、やらかしてしまった…。 ・海に行ってはしゃいで調子に乗って騒いでいて、岩にぶつかってケガをした…。 ・「恋は盲目」的な状態になってしまい、結婚詐欺に会ってしまったり、勢いで駆け落ちしてしまったり…。 ・試合で調子が良いからといって、調子に乗ってガンガン行き過ぎて、ミスが増えて流れが悪くなった…。 ・・・etc。 このように、後で落ち着
前回は「学習=行動の変化」「行動が変わらなければ、学習したとは言えない。」という話でした。 ということは、指導者側から見た場合、「生徒の行動が変わっていなければ、 ❝教えた❞ とは言えない。」ということになります。 私はテニスコーチなので、指導者側の立場なわけですが、生徒さんの行動を変えることができて初めて、❝教えた❞ と言えるのです。 ですので、やはり生徒さんの「行動」にフォーカスしないといけません。レッスンで色々理論をしゃべって、「今日も色々教えたぜ~(^_^)v!」と満足しているようではダメなのです(^-^;。 「何を学んだか?」「何を勉強したか?」「何を覚えたか?」「何を理解したか?」よりも、「どのように行動が変わったのか?」の方が重要なのです。 「生徒の行動を変えるためにはどうすれば良いか?」について、とある教育家の先生は次のように言っています。 『相手の成長を考えるのであれば、
今日のテーマは 『 学習=行動の変化 』 です。 「学習」と言うと、学校の勉強を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。もしそうなら、「勉強とは知識(データ)を詰め込むこと」そして「テストで良い点を取ること」と思っている人が多いでしょう。 しかし、教育心理学の分野では、「学習とは経験によって生じる比較的永続的な行動の変化」と定義されています。 とあるアメリカのレジェンドマーケターも、「データそれ自体が何かを達成することはなく、データは行動の変化を促すものでなければならない。」と言いました。 つまり、「どんなに良い知識を学んだとしても、行動が変わらなければ、成果は変わらない。」ということです。 多くの人は恐らく、そのようなことを考えることなく生活しているので、「知識はあるけど実行せず」というパターンに陥っている人が多いと思われますし、「自分を高めていこう!」という上昇志向のある人でさえ、
今日のテーマは 『 モンテッソーリ教育 』 です。 モンテッソーリ教育とは 「モンテッソーリ教育(モンテッソーリメソッド)」とは、イタリア出身の医師マリア・モンテッソーリ(1870~1952)によって生み出された、子供の能力を伸ばすための教育法です。 モンテッソーリは、女性として初めてローマ大学の医学博士号を取得した才女で、大学卒業後は知的障害を持つ子供の教育に取り組み、知能を向上させることに成功しました。 そしてその教育を、障害を持たない子供の教育にも活かせるのではないか?と考えたモンテッソーリは、1907年に貧困層向けのアパート内で開設された保育施設「子供の家」の監督・指導にあたり、その中で「モンテッソーリ教育」を確立していきました。 子供に ❝自由❞ を与える 「なぜ静かにできないのか?」「なぜがまんできないのか?」「なぜ言うことを聞かないのか?」「なぜこんなことをするのか?」・・・
今日は『 怒りをコントロールして飛躍したフェデラー選手のエピソード 』です。 1980年代、子供時代のフェデラーは、コート上で自分の感情をコントロールできませんでした。特にミス・ショットを打った後には、怒りが爆発し、フェンスにラケットを投げつけずに1日が終わることはめったにありませんでした。そんな制御不能な自分のことを、 ❝ホットヘッド❞ と表現しています。 元ATP広報部長のデビッド・ロウ氏も、「彼はメンタル的に崩れると並以下のパフォーマンスを見せてしまう。感情的になって、ラケットを投げつけることもよくあった。彼は赤ちゃんのようだった。正直、彼はコート上の駄々っ子だった。ただただ未熟で、成長までには時間がかかった。」と語っています。 そんなフェデラー少年は、1988年のウィンブルドンで、ボリス・ベッカーがステファン・エドバーグに敗北して号泣している姿を見て、「テニスは人生であり、勝利する
今日のテーマは 『 アンガーマネジメント(試合後)』 です。 前回は、試合中(時間がない中での)のアンガーマネジメントについての投稿でしたが、今回は、試合後というか、時間がある時にどういうことをすれば良いのか?について3つ挙げたいと思います。 怒りが起こる背景には「コアビリーフ」というものが起因しています。「コアビリーフ」とは、自分が信じている「こうすべき」「こうあるべき」という信念や価値観のことです。例えば、「世の中は平等であるべき」とか「ルールは守るべき」とか「周りの人に気を遣うべき」というようなことです。 そしてこの「コアビリーフ」が破られた時、つまり思い通りにならなかった時に、現実とのギャップを感じ、怒りが生まれます。つまり、出来事そのものが怒りを生み出しているわけではなく、「コアビリーフ」とのズレによって怒りが発生するのです。 ですので、まずは怒りの根本的な要因である、自分の「コ
今日のテーマは 『アンガーマネジメント(試合時)』 ということで、「試合の時のアンガーマネジメント」について、具体的な方法を話していきたいと思います。 多くのスポーツがそうだと思いますが、テニスの場合も、試合中にはそんなに落ち着いて腰を据えて考える時間はありませんので、「時間のない中で、即効性のある方法」が必要です。今回は「即効性のあるアンガーマネジメント法(衝動的な怒りをそらすテクニック)」についてです。 「コートに立っている時」と「エンドチェンジなどの休息時」に分けて説明します。 『 コートに立っている時 』 怒りは脳幹(頭の中心部)にある扁桃体という部位で発生するのですが、その感情が前頭葉(理性をつかさどる部位)に伝わるまでには少しの時間がかかり、そのタイムラグが6秒程度であることが分かっています。つまり、この6秒程の間は、理性(頭脳)が働いていないため、突発的な動物的な行動を取って
今日のテーマは 『 アンガーマネジメントとは』 です。 『アンガーマネジメント』とは、怒りの感情と上手につきあうための方法論で、心理教育や心理トレーニングとして体系化されたものです。 この、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムは、怒りを上手く分散させることができると、高い評価を受けているようです。 1970年代にアメリカで誕生した当初は、DV(ドメスティックバイオレンス)の加害者や、人種差別から暴力的行為を繰り返してしまう…などのマイノリティ(少数派)向けのトレーニングでしたが、だんだんと一般的に広まっていき、今では医師、弁護士、教師、大企業のエグゼクティブ、ビジネスパーソン、ハリウッドスター、スポーツ選手など、様々な人達のメンタルトレーニングにも使われています。 以前は気性が荒く、試合中にラケットを投げつけることがあたりまえだったという、プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラー
今日のテーマは 『「EQ」を高める方法 (前編)』 です。 人の態度や物言いなどのあらゆる言動は、その時その時における自分自身の ❝感情の状態❞ に大きく左右されています。 例えば、頭の中が ❝怒りの感情❞ に支配されている時は、叫んでしまったり(怒りの叫び)、睨んでしまったり、モノにあたってしまったり、ひどいことを言ってしまったりします。 ❝恐れの感情❞ に支配されている時は、叫んでしまったり(恐怖の叫び)、顔が引きつったり、震えたり、縮こまったり、してしまいます。 ❝悲しみの感情❞ に支配されてしまったら、泣いたり、うつむいたり、体育座りしたくなったり、ネガティブな言葉を発してしまうでしょう。 このように、ネガティブな感情に犯されている時には、普段の自分では考えられないような態度をとってしまったり、普通は言わないようなことを口にしてしまったりするのです。 それはなぜかというと、ネガテ
今日のテーマは 『 心の知能指数「EQ」 』 です。 「EQ」とは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士が、初めて論文で発表した言葉です。 その後、1995年に心理学者のダニエル・ゴールマン氏が著書『Emotional Intelligence』で、この「EQ」という言葉を世界に紹介しました。 その中で、『「EQ」は、頭のよさを指し示す「IQ」(知能指数=Intelligence Quotient)に比した概念で、「IQ」がおもに ❝知能❞ の発達速度を示すのに対して、「EQ」は仕事への取り組み姿勢や人間関係への関心の度合いなどを ❝感情❞ という視点から測定する指数である』と説明されています。 日本では「EQ」=「心の知能指数」と訳されています。 それで
今日のテーマは 『 ドリームキラー 』 です。 ドリームキラーとは ドリームキラーとは、「夢や目標に向かって頑張ろうとしている人」のやる気を削いだり、足を引っ張ったりする人のことを言います。 この言葉は、元国際コーチ協会会長のルー・タイス氏が作った造語で、タイス氏に師事した認知科学者の苫米地英人氏が日本で広めた言葉です。 (ちなみに、ルー・タイス氏は「コーチング」という言葉を世界に広め、この分野を作った創始者で、タイガーウッズの父親もルー・タイス氏のプログラム受講者だったそうです。) ドリームキラーの主張 ドリームキラーがどんなことを言ってくるのかと言うと・・・ ・それは無理だからやめた方がいい。 ・そんな目標は高すぎる。現実的ではない。 ・おまえのことを心配して言っているんだ。 ・悪いことは言わないから諦めろ。 ・今のままで充分だ。不服を言うな。 ・誰もそんなことをする人はいない。 ・・
今日のテーマは 『ミラーニューロン(後編)』 です。 前回は「良くない環境は変えていきましょう!」的な、全体的にネガティブな情報だったような気もしますが、実は(というか当然ながら)、かなりポジティブで魅力的な情報もあります。 それは、「自分がよく見る人を自然に無意識にコピーしてしまう」という脳機能があるということは、「良い影響を与えてくれる人と一緒にいれば、極端な話、努力することなく成長・向上できる」ということです。 例えば・・・ ・「日々、真面目にコツコツやるべきことをやっている人」と一緒にいると、自分も積み重ねタイプになってくる。 ・「過去よりも現在や未来を見る人」と一緒にいると、自分も過去を引きずらない前向きな人になってくる。 ・「行動力のある人」と一緒にいると、自分も自然と行動力が上がってくる。 ・「いつも自分を高めようとしている、向上心旺盛な人」と一緒にいると、自分も向上心が上が
今日のテーマは 『 割れ窓理論 』 ということで、前回のテーマ『環境デザイン』に関連する話になります。 「割れ窓理論」とは、アメリカの犯罪学者ジェームズ・ウィルソン氏とジョージ・ケリング氏が提唱した、「小さな不正を正すことで、大きな不正を防ぐことができる」という環境犯罪学の理論です。 『建物の窓が壊れているのを放置すると、割れた窓を見た人が、「この場所は防犯に配慮していない」と感じ、犯罪を起こしても大丈夫ではないかと考えることから、やがて他の窓も壊されてしまうことになり、更には犯罪の発生件数が増えることにも繋がってしまう。しかし、割れた窓を放置せずにすぐに修理し、きれいにしておけば、風紀の乱れを感じさせることがないので、窓が壊されることはなく、犯罪も発生しない。』 このような考え方から、「割れ窓理論」と呼ばれています。 実際には、「窓」は1つの例であり、他にも「そこら中に空き缶やタバコの吸
今日のテーマは 『 環境デザイン 』 ということで、「環境を整えることは相当大事です」という話です。 まず、行動経済学が専門である、アメリカ・デューク大学・ダン・アリエリー教授の言葉です。 「過去40年に社会科学が残した大きな教訓の1つは、 ❝環境❞ が重要だということです。あなたがレストランに行くとします。食事がどのようにオーガナイズされているかによって、あなたは1つの料理を食べることもあれば、ビュッフェ形式で沢山の料理を食べることもあるでしょう。私達は自分で決定を下していると思っていますが、実は ❝環境❞ がかなりの部分を決定しているのです。従って、自分をどのような環境に置くのかを考える必要があります。 ❝環境❞ はあなたが思っている以上に重要な問題なのです。」 教授の言葉ではないですが、他の例も挙げると・・・「日本で生まれたら日本語を話すようになるが、アメリカで生まれたら英語をはなす
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