にんにくの原産地については、アフリカのジュンガリア原産説や中国原産説など諸説がありますが、中央アジアのキルギス地方原産説が有力のようです。 そこから西へ伝わって、紀元前3000年頃の古代エジプト王朝時代には、タマネギとともに栽培されていたことが記録されています。 また紀元前1300年頃には、ピラミッド建設に従事した奴隷たちがにんにくを食していたことがわかっています。 そのようにエジプトで愛用されていたにんにくは、まもなく地中海沿岸から古代ギリシア、ロ-マ、さらにはヨ-ロッパ全土へと広がってゆきました。 にんにくの東洋への進出ル-トは、エジプトからアラブ諸国、インド、そして漢へと伝わってゆきました。 一方、日本へのにんにくの渡来は定かではありませんが、紀元700年頃に中国から伝わって来たようです。 にんにくは、自分の細胞内に分解酵素アリイナ-ゼという物質を潜伏させることによって、他