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衆院選
nakazawa0801.hatenablog.com
本書がいかなる性格を有する書物であるかについては、著者自身が「はじめに」で次のように簡明に語ってくれている。 完璧な会社などないので、20代・30代の社会経験の浅い若い人たちが会社選びに迷うのは当然だ。だが、必要以上にこうした「青い鳥症候群」になってしまう原因は、自分のなかに会社選びの明確な基準軸をもち、必要な情報を集めたうえで、優先順位をつけられていないからである。 自分にとって大切なのはカネなのか、スキルアップなのか、休みなのか、職場環境なのか・・・。応募する側が、確固とした評価軸をもっていないから、企業側がばく大な資本力を背景に広告会社を使って打ちだしてくるウソのイメージ戦略にだまされ、情報操作され、軸もどんどんブレていく。そして、入社後に大きなギャップを感じて辞めたくなってしまう。 ようは「正しく迷え」ということである。本書は、その糧となるものを提供する。 ・・・本書では、それら働
知の周辺 (講談社現代新書) 作者:水田洋講談社Amazon 評論集 クリティカルに 作者:水田 洋御茶の水書房Amazon はじめてのドイツ語 (講談社現代新書) 作者:福本 義憲講談社Amazon イギリス救貧法史論 (1962年) Amazon 人口と歴史 (筑摩叢書 275) 作者:E.A.リグリィ筑摩書房Amazon ニューエクスプレスプラス ドイツ語《CD付》 作者:太田 達也白水社Amazon 人のこと本のこと 作者:水田 洋ミネルヴァ書房Amazon 時流と風土 作者:水田洋御茶の水書房Amazon 思想史の森の小径で (1985年) Amazon 実践・哲学ディベート 〈人生の選択〉を見極める (NHK出版新書) 作者:高橋 昌一郎NHK出版Amazon マルクス主義入門―この思想の流れを創造した人びと (1966年) (カッパ・ブックス) 作者:水田 洋光文社Amazo
現代日本を代表する哲学者(阪大次期総長)による労働論。本書の内容を僕なりにまとめるならば、以下のようになるだろうか。 現代社会は、プロスペクティブ(前望的)な時間意識、および、効率性と生産性の論理が隅々まで深く浸透した《労働社会》である。 わたしたちはなぜ働くのか? しばしば耳にする問いである。多くの人びとが、生活するため、自分や家族の豊かで安らいだ将来の生活のためといった理由を持ち出すだろう。しかし、これは未来の幸福のために現在を貧しくする論理である。現在おこなっていること、進行していることは、目的実現のために必要なもの(手段)として消極的な位置づけしか与えられていない。現在の生の輝きはそこにはない。 現在の生の輝きを余暇に求めても、事態は本質的に変わらない。わたしたちは余暇の時間でも「効率よく遊ばなければ」という脅迫観念に囚われている。こうした余暇の「現在主義」的性格が典型的に表現され
本書は名著としての評価をすでに確立している。amazon.co.jp のカスタマーレビューは5つ星(5点満点中4.75点)。同僚のMさん、Uさんからも本書に対する高い評価を聞いたことがある。かつてUさんは本書を基礎演習(1回生配当)のテキストとして使用されたとのこと。見田さんの本を読むのは今回が初めてだったのだが、小さなボディーに似合わない本格的な理論書だったので、読み通すのにけっこう骨が折れた。 「(近代社会一般とは区別されうるものとしての)現代社会の基本的な特質は何か」と問われたら、あなたは何と答えるか? 著者は現代社会を情報化・消費化社会として特徴づける。現代の情報化・消費化社会のシステムが社会主義システムよりも相対的に優秀かつ魅力的だったことは確かだ。しかしそれはこのシステムがそれ自体の内に矛盾と欠陥も持たないことを意味しない。現代社会が環境・公害問題、資源・エネルギー問題、貧困・
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