格式の高い寺院 法華寺は法華寺門跡(ほっけじもんぜき)と言われています。 皇族や公家の方が入寺され、住職となる格式の高い寺院のことです。 法華寺は天平時代(奈良時代の最盛期729-749)から1250年続くお寺で光明皇后(聖武天皇の妻、聖武天皇は東大寺を作った)のゆかりのお寺です。 光明皇后は藤原不比等の三女で、皇族以外から初めての皇后になられました。 光明皇后は社会福祉の先駆者でもあり、今でいう病院や孤児や貧窮者の施設などを作られました。 浴室(からふろ)を法華寺内に作られ、千人の民衆の垢を流されたそうです。 境内は光明皇后の父、藤原不比等の邸宅跡に立っています。 不比等の没後に光明皇后が相続して皇后宮とし、745(奈良時代)「法華寺」と称したことが始まりです。 本堂に安置されている十一面観音立像(国宝)は光明皇后がモデルであると伝えられています。 本堂