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レイングッズ
note.com/hiroshi_arakawa
mRNAワクチンはコロナワクチンで終わった訳ではありません。むしろコロナワクチンはゲートウェイ、入り口に過ぎないのです。今後ごく近いうちに登場してくるのは、コロナウイルス以外の感染症に対するmRNAワクチン、癌予防や治療のためのRNA製剤です。そしてレプリコンワクチンはさらに危険な次世代mRNAワクチンです。レプリコンワクチンは自己増殖型のワクチンであり、いわば事実上の簡易型人工ウイルスです。 今回はこのレプリコンワクチンについて改めてお話ししていこうと思います。 1) レプリコンワクチンの国内承認コロナ新タイプmRNAワクチン「レプリコンワクチン」国内承認 2023年11月28日 19時24分 新型コロナワクチン(日本国内) 海外で開発された、「レプリコンワクチン」と呼ばれる、新型コロナウイルスに対する新しいタイプのmRNAワクチンが、28日、国内で承認されました。申請した製薬会社は、今
今年の2月にケビン・マッカーナン (Kevin McKernan) 先生がコロナワクチンへのDNA汚染の発見を発表して以来、私はこの問題を非常に深刻なものと捉え、ブログ上でいくつもの関連記事を書いてきました。現在この問題は海外では大変重大なテーマとして取り上げられています。にも関わらず、日本ではコロナワクチン反対運動グループからも主だった問題として重要視する声は上がりません。ではそれは何故でしょうか? 一つには、遺伝子についての話が難しすぎるという事もあるでしょう。専門分野の細分化が進む中、ほとんどの臨床医にとっても遺伝子は専門の範囲外となります。ましてやコロナワクチンの危険性をこれまで意識してこなかった方々にとっては、DNA汚染は敷居が高すぎる話題なのかもしれません。しかし、そもそもコロナワクチンは「遺伝子ワクチン」ですから、遺伝子に関しての理解をないがしろにしたまま問題を語る事は不可能
自己増殖型mRNAワクチンは決して遠い未来の話ではありません。すでに国内外で治験は行われており、自己増殖型ワクチンを実際に接種した人達も海外では数万人、日本でもすでに数百人単位で存在しています。また、現在国内では福島県南相馬市に巨大なmRNAワクチン製造工場が完成しようとしています。自己増殖型mRNAワクチンの国内での量産がもう間近だという事です。そしてmRNAワクチン製造工場の建設はその1箇所だけではなく、日本中で進んでいるのです。 ウイルスや細菌の生存能力を残したまま、病原性を低下させて作ったワクチンが「生ワクチン」です。細菌やウイルスを殺して毒性をなくし、免疫をつけるために必要な成分を取り出してワクチン化したものが「不活化ワクチン」です。こうして見ると「生きている」ウイルスとワクチン、「死んだ」ウイルスとワクチンの境界線は明確ではなく曖昧なものです。もともとRNAコロナワクチンは、現
今回は、近頃SNS上等でも話題になっている自己増殖型mRNAワクチンについてお話ししようと思います。 セントラルドグマはフランシス・クリックが1958年に提唱した分子生物学の概念で、遺伝情報が「DNA → mRNA → タンパク質」の順に伝達されるというものです。本来、RNAからRNAをコピーする仕組みをヒト細胞は持っていません。セントラルドグマには例外が2つ見つかっています。一つはレトロウイルスで見つかった逆転写です。この反応は逆転写酵素によってRNAを鋳型としてDNAを合成 (逆転写) するものです。そして、もう一つの例外がRNAウイルスから見つかったRNA依存性RNA複製です。この仕組みにおいて、RNA依存性RNAポリメラーゼはRNAからRNAを合成します。 RNAウイルスの自己増殖やRNA合成の仕組みを利用すると、ワクチンもウイルスのように体内で増殖させる事が出来ます。言わば、自己
コロナワクチン接種者の体内で数ヶ月以上の期間、スパイクタンパクが血中を循環する事が報告されています。なぜこれほど長い間スパイクタンパクが体内に残るのか? 体内でスパイクタンパクの生産が続いているのではないか? また、シュードウリジン化RNAが安定であるとしても、何ヶ月以上も安定に存在し得るのか? 数多くの疑問が浮かんできます。 厚生労働省は「新型コロナワクチンQ&A」において以下のように記しています。 mRNA (メッセンジャーRNA) ワクチンで注射するmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解されていきます。また、mRNAは、人の遺伝情報 (DNA) に組みこまれるものではありません。身体の中で、人の遺伝情報 (DNA) からmRNAがつくられる仕組みがありますが、情報の流れは一方通行で、逆にmRNAからはDNAはつくられません。こうしたことから、mRNAを注射することで、
本来の「ワクチンシェディング」とは、生ウイルス (ウイルスそのもの) を使ったワクチンを打った人間がウイルスに感染してしまう事によってウイルスを周囲に放出するという現象ですが、ここではコロナワクチン接種者から他者への副反応の伝播を便宜的に単に「シェディング」と呼ぶ事にします。実際この現象が存在するか否かすらも議論が分かれています。私もかねてより知りたいと思っていたのですが、医療機関や研究者からの情報自体手に入らないのです。そこで私のnote上で体験談を募集してみたところ、現時点で実に百名以上の方からの貴重な報告をいただき、コロナワクチン接種者から副反応の伝播を受けたという多くの証言が集まってきました。記事のコメント欄がすでにシェディング体験談のデータベースのようになっています。体験談は引き続き募集しておりますので、どうぞ今後とも以下のリンクの記事のコメント欄にご自由に書き込んでください。
コロナワクチンは筋肉注射されますが、ワクチンが接種部位に留まるとは限りません。全身に運ばれ、最も蓄積する部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎です。しかも、スパイクタンパクは接種4ヶ月後にも検出される事が分かっています。抗体依存性自己攻撃 (ADAA) が誘発されれば、スパイクタンパクを発現する臓器が免疫系の攻撃対象となります。実際、コロナワクチンの後遺症として心膜炎、心筋炎が報告されており、またスパイクタンパクは血液脳関門を透過しますので、脳への損傷も懸念されます。 ここでは、コロナワクチン3回目接種後に亡くなった男性の脳と心臓からスパイクタンパクが検出された症例を紹介します。この男性はコロナ感染歴が無く、また症例でヌクレオカプシドは検出されなかったので、このスパイクタンパクはコロナワクチン由来のものと考えられます。今回の報告は、コロナワクチン由来のスパイクタンパクが脳に発現しうる事を証明し、スパ
ハリソン・フォード主演の名作SF映画『ブレードランナー』(原作はフィリップ・K・ディックの古典SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)。舞台は近未来。レプリカント (原作ではアンドロイド) は、人間が避ける惑星開拓といった過酷な労働への従事者として作られました。そしてブレードランナーとは、雇い主を殺して地球へ逃亡してきた彼らを処刑するハンターです。レプリカントには遺伝子組換えやクローン技術等も使われ、人間と見分けがつきません。見分ける唯一の方法は、感情移入度を測る心理テストです。ところが彼らはテストから逃れるために、自分自身に偽の移植記憶を植え付けています。そのため本人でさえも自分がレプリカントである事を知りません。なんと残酷な話でしょうか。自分がレプリカントであると気付く事はすなわち、自分は殺人者であり、狩られる身であり、残り少ない寿命を知るという事を意味します。作られた命である
厚生労働省によるコロナワクチンデータの改竄が発覚しました。ワクチン接種済みの人でも正確な接種日が不明な場合、未接種者として計上していたのです。指摘を受けてデータを修正したのは2022年4月の第3週以降です。修正後のデータでは、ワクチン2回接種した人10万人当たりのコロナ陽性者数が、ワクチン未接種者10万人当たりのコロナ陽性者数よりも多くなりました。ワクチンを接種した方が未接種よりも感染しやすくなるという事はあり得るのでしょうか? コロナワクチンは、接種後に免疫がどの程度の期間維持されるかも不明なまま、見切り発車の状態で大量接種へと進みました。コロナワクチンの効果は実際どれ程の期間続くのでしょうか? この疑問に関連した論文がLancet誌に発表されました。9ヶ月間の大規模なコホート研究です。結果、ワクチンの効果は接種後半年で大きく減衰し、それどころか8ヶ月以降はマイナスに転じるという事が判明
2021年9月にプリオン病についての記事を3つ掲載しました (「コロナワクチンによるプリオン病と神経変性の可能性について」「スパイクタンパクとプリオンモチーフ」「プリオンとパーキンソン病」) 。スパイクタンパクがプリオンとして働く危険性は当時から指摘されていましたが、コロナワクチン接種後のプリオン病が現実に報告されるようになってきました。 クロイツフェルト・ヤコブ病 (CJD : Creutzfeldt-Jakob disease) は、1920年代初頭にドイツの神経病理学者クロイツフェルトとヤコブによって発見された、全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主徴とする中枢神経の変性疾患です。異常プリオンタンパクが脳内に侵入し、脳組織に海綿状の空腔を作り脳機能障害を引き起こす事が原因となります。長い潜伏期間を経て発症しますが、発症してからは進行が早く、1 - 2年で死に至ります。根治療法は現
以前「オミクロン変異考察」の記事で、新型コロナウイルスオミクロン変異株の変異の入り方は中立進化の法則に従っていないというお話をしました。その後、私は新型コロナウイルスのオミクロンを含む代表的な7つの変異株についてより詳細な解析を行いました。結果わかったのは、S変異が極端に少ないのはオミクロンだけではなく他の変異株でも同様だという事です。この特徴はとりわけ変異株のスパイクタンパクに共通しています。遺伝子解析の上では、新型コロナウイルス変異株は揃って進化の法則に従っていません。つまり、オミクロンだけではなく、解析した新型コロナウイルス変異株の全てが人工ウイルスである事が強く疑われるという事です。以下で詳しくお話ししていきます。 この解析につきましては論文形式としてまとめ、現在プレプリントサーバにアップロードしています。原文をお読みになりたい方は以下からアクセスしてください。 Mutation
血栓(Wikipedia) 血栓(けっせん)とは、血管内において形成される凝血塊[1]。血栓によって生じる病態を総称して血栓症という[1]。 正常な状態では血液の凝固の促進が体内で調節されており、出血時に血栓を形成して止血される[1]。止血が完了し障害された部位が修復されると血栓は消える。これを線溶作用と言う。しかし、何らかの理由で血液成分や血流に変化を生じると血栓症を発症することがある[1]。血栓が肥厚し血管を塞ぐことにより、血栓が出来た下位の部位で虚血や梗塞が引き起こされる。また、血栓がはがれて血管内の別の場所に移行して血管をふさぐことを血栓塞栓症という[1]。成因[編集] 血栓の形成には3つの大きな要因が存在する。それをウィルヒョウの三要素 (Virchow's triad) と呼ぶ。 • 血管内皮細胞の傷害 • 喫煙や高脂血症、高血圧、肥満、糖尿病などが原因で血管内皮細胞が傷つき、
以前の記事内でも書きましたが、私がこれまで「コロナウイルス自体」についてあまり話してこなかった理由の1つは、このブログの本来の趣旨が「コロナワクチン」が危険な理由を伝える事だったからです。そして、このウイルスにまつわる事に不自然な点が多すぎるからなのです。しかしながら、この不自然さを置き去りにしたままコロナワクチンの是非について語る事はやはり難しく、今回はこの新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の謎について、もう少し触れていこうと思います。 さて、コロナウイルスの大きな謎の1つに「フーリン切断部位」があります。フーリン切断部位は新型コロナウイルスの感染力に関わるのですが、これはSARS-CoVを含む近縁のコロナウイルスには本来見られないのです。では新型コロナウイルスが進化の過程でどうやってフーリン切断部位を獲得できたのか? この事はコロナ騒動の当初から一部の科学者の間では議論の的
RNAコロナワクチンは細胞内で逆転写される: current issues in molecular biologyに掲載された論文から コロナワクチンに使われているスパイクタンパクは血管毒性を持ち、肺や心臓、脳にも障害を起こす事があります。スパイクタンパクは血流を循環し、さらにエクソソーム上のスパイクタンパクは4ヶ月以上も全身を巡る事が報告されています。RNAコロナワクチンは1-メチル-シュードウリジンで修飾されており、簡単には分解されません。しかし、なぜスパイクタンパクが数ヶ月以上も体内に残るのか、あるいはスパイクタンパクの生産が体内で続くのか等、疑問は多く残っています。 以前、細胞株内でコロナウイルスが逆転写されゲノムに組み込まれるという内容の論文を紹介しました。その論文内で解析されたものはコロナウイルスのRNAゲノムについてでしたが、今回紹介するのは内在性のLINE-1によってRN
BMJのシニアエディターのPeter Doshiの記事です。以前にも彼の記事を紹介した事があります。コロナワクチンの有効性は謳い文句とされていた95%ではなく、実際には29%もしくは19%しかない、という話でした。 Doshiはコロナ騒動の背景にある経済学にも触れています。病気になった人のみを対象とする薬と違い、ワクチンは健康な人間や動物に義務化できるため、膨大な人数相手に定期購買的に利益を上げる事ができる巨大ビジネスであり利権です。背景には巨額のお金が動くため、様々な癒着を生む温床となります。 コロナワクチンの大量接種前からDoshiは一貫してコロナワクチンのリスクを訴えています。 Covid-19 vaccines and treatments: we must have raw data, now Peter Doshi et al, BMJ 2022 https://www.bmj
新型コロナウイルス-オミクロン株 (SARS-CoV-2 Omicron variant、系統B.1.1.529) は2021年11月24日に南アフリカから世界保健機関 (WHO) に初めて報告されました。オミクロン変異株は多数の変異をスパイクタンパク上に持ち、しかも変異の多くは他の変異株には見られない新規のものです。この変異の多さのために、武漢型をベースとした現行のコロナワクチンによる免疫を回避する懸念にも繋がっています。 検出されるそれぞれのウイルスは変異し続けるウイルスのスナップショットの様なもので、それを固定できるのがクローニングです。生物学において「株」とは培養によって維持される同一系統の微生物などです。通常は単離してクローニングしたものを株と呼びます。本当は単離されていなければオミクロン「株」とも呼べませんが、ここでは便宜的に「変異株」と呼ぶ事にします。 このオミクロンは本当に
コロナワクチンのブースター接種後に癌が急速に進行したという内容の論文を紹介します。患者は元々血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 (AngioImmunoblastic T cell Lymphoma、AITL) を発症していました。AITLはT濾胞 (ろほう) ヘルパー (T follicular helper; TFH) 細胞由来の癌です。 濾胞とは、空洞を囲む小さな球状または壺状の細胞の集まりです。免疫系で代表的な濾胞は脾臓やリンパ節の胚中心です。胚中心は、体内で特異的な抗体を産生するために一時的に作られる微小組織です。コロナワクチンは筋肉注射により接種されますが、抗体は筋肉で作られるわけではなく、スパイクタンパクに対する抗体を作るためにはスパイクタンパクは胚中心に輸送される必要があります。 傷口から入った抗原は血流に入れば脾臓に運ばれてそこで胚中心が作られ、血管に入らずリンパ管に入った抗原
前回に続き帯状疱疹について話していきたいと思います。潜伏感染は持続感染の一種であり、臨床的に認められる症状を示さずに体内に病原体が存続している状態です。ヘルペスウイルスに一旦感染してしまうと、症状が治った後もウイルスは神経節に移動して潜伏感染します。この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効です。宿主の免疫低下に伴って再活性化し、初感染した部位の近傍に病巣を発症します。 潜伏感染しているヘルペスウイルスの再活性化によって起こる病気の1つが帯状疱疹です。帯状疱疹は痛みをともなう皮膚湿疹であり、潜伏感染している水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因です。 カポジ肉腫もヘルペスウイルスによって引き起こされる病気のひとつです。エイズ患者の末期に発症する事でも知られています。免疫力が極度に低下したヒトの血管内皮細胞にカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス (ヒトヘルペスウイルス8) が
コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる痛みをともなう皮膚湿疹です。帯状疱疹の原因は潜伏感染しているヘルペスウイルス (水痘・帯状疱疹ウイルス) の再活性化です。 水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まずは水疱瘡として発症します。多くの人は子どもの頃に水疱瘡にかかりますが、発症して1週間程度で治ります。実は、このウイルスは水疱瘡が治った後も体の神経節に潜伏します。それでも、免疫力が正常な場合はウイルスの活動が抑えられていますが、免疫力が低下したときなどに再活性化し、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。免疫力の低下の原因は、加齢やストレス、過労、免疫不全などです。 皮疹出現の数日前から違和感や疼痛を伴うことがあります。その後
免疫系はウイルスや細菌などの病原体に遭遇した際に、免疫記憶を優先的に利用します。例えばウイルス感染の場合、最初に出会ったウイルス株の印象がいつまでも強く免疫系の記憶に残り、その後に同ウイルスの変異株に感染した際にも変異株に特異的な抗体を作らずに以前の株に対しての抗体ばかりを産生してしまうという事が起きるのです。このように免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反応ができなくなってしまう現象が「抗原原罪 (original antigenic sin)」です。病原体の最初の変異体の感染時に誘導された抗体やT細胞は、レパートリーフリーズと呼ばれる抗原原罪の対象となります。抗原原罪はウイルスや細菌のような病原体だけではなくワクチンに対しても起こります。 本来の「原罪」とはキリスト教においてアダムとイヴから人間が受け継いだ罪を表す言葉です。遺伝子変異速度が速く、
スパイクタンパクがDNA修復を阻害する事を提示した論文が発表されました。発癌物質の多くはDNAの変異原ですが、そうしたものが無くてもゲノムDNAは活性酸素などの自然な変異原に晒されています。DNA修復機構が働かなければ、変異は固定され癌の原因となります。またDNA修復機構は免疫系の遺伝子組換えにも必須です。スパイクタンパクがDNA修復を阻害するならば、コロナワクチン接種が癌や免疫不全に繋がる懸念が生じるという事です。 染色体DNAは様々な要因で損傷します。そのため細胞にはDNAを修復するシステムが備わっており、それをDNA修復機構と呼びます。DNAの損傷が正確に修復されない場合には、遺伝子配列が変化する原因となります。その代表的な病気が癌であり、癌は遺伝子変異による病気とも言えます。 正常な状態の細胞は、細胞数をほぼ一定に保つように、そして増殖し過ぎないように精密な制御を受けています。しか
ワクチンによって作られる免疫はウイルスに対してのみ向けられるとは限りません。稀ではありますが、副反応として自己免疫疾患に繋がる場合があります。それは本質的には抗体とT細胞の抗原認識の仕組みの違いからくる避けられない問題でもあるのです。 引き続きマサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文も引用しつつ、コロナワクチンと自己免疫疾患の関連についてお話していきます。 Worse Than the Disease? Reviewing Some Possible Unintended Consequences of the mRNA Vaccines Against COVID-19 Stephanie Seneff, Greg Nigh International Journal of Vaccine Theory, Practice, and Research 2021 https://i
ワクチン接種者のスパイクタンパクはエクソソーム上で4ヶ月以上血中を循環する: The Journal of Immunologyに掲載された論文から コロナワクチンによって生産されるスパイクタンパクは血流を循環し、血管を障害する事が知られています。では、ここで循環しているスパイクタンパクとは何でしょうか。細胞膜から切り離されたスパイクタンパクの一部が血液中に存在している事はOgataらの研究で指摘されています。スパイクタンパクは膜タンパクであり、通常はウイルスや細胞の「膜上に生えている」タンパクです。膜タンパクの発現には細胞膜かそれに類似したものが必要ですが、膜上でしか安定ではないはずの完全長スパイクタンパクも循環している事が論文中で示唆されています。ではこれはどういった機構によるものなのでしょうか。細胞やウイルス以外で膜タンパクの発現や輸送を媒介し得るのが「エクソソーム」です。 (本来の
「パンデミック」の謎 の記事の補足で長いおまけです。 PCR、サイクル、Ct値などはしばしばコロナ関連で耳にするキーワードですが、まずそれらの意味が分からないという方も多いかと思います。今回はそのPCR技術についての解説をしようと思います。少し専門的になりますが、興味のある方は読んでみてください。 PCR法とは簡単に言うと、特定のDNAを増幅する方法です。PCR法はキャリー・マリス博士によって発明されました。マリス博士は、奇しくもコロナパンデミックの直前の2019年に亡くなられています。 PCRはもともと分子生物学の技術です。コロナウイルスのPCR検査でも使われるCt値とはCycle Threshold (サイクル閾値) の事で、規定量のDNAを得るのに必要なPCRの増幅サイクル数です。 日本でのコロナ用のPCR検査のCt値は40〜45サイクルだそうです。ちなみに実際にここまで高サイクル数
コロナワクチンと自己免疫疾患については、以前にも記事内で触れた事がありますが、ここでもう少し詳しく説明していきたいと思います。 遺伝子ワクチンはワクチンを接種した人間の細胞内でウイルスの遺伝子を発現させます。つまりワクチン接種後は体内の自分の細胞がウイルスの一部分を細胞表面に保有する事になります。体内の抗体が攻撃するのはウイルスだけではなく自分の細胞もであり、これは自己免疫疾患と同じ機構です。これは遺伝子ワクチンに特有な仕組みであり、抗体依存性自己攻撃 (ADAA、antibody-dependent auto-attack) とも呼ばれます。この事とは別にコロナワクチンが中長期的に見て「一般的な自己免疫疾患」を誘発するトリガーとなる事も懸念されます。 2021年9月に欧州医薬品庁 (EMA) がアストラゼネカ製ワクチンのまれな副反応としてギラン・バレー症候群を追加しました。ギラン・バレー
1991年 京都大学理学部卒業 1996年 京都大学理学博士 (分子生物学、免疫学) バーゼル免疫学研究所 (バーゼル)、ハインリッヒ・ペッテ研究所 (ハンブルク)、ヘルムホルツ研究所 (ミュンヘン)、マックスプランク研究所 (ミュンヘン) を経て分子腫瘍学研究所 (ミラノ)所属
ファイザー、モデルナのコロナワクチンはRNAタイプです。ワクチンに使われるスパイクタンパクは本来人体への毒性の高いものですが、実際に遺伝子やアミノ酸配列の上で毒性を下げる工夫が取られていないのか、そしてその毒性を制御するためのセーフティガードの仕組みは組み込まれていないのかを遺伝子配列から確認してみました。 どちらのワクチンもmRNAの構造をしています。スパイクタンパクの遺伝子が主役であり、遺伝子の安定化や翻訳効率上昇のための工夫は見られます。ファイザーのコロナワクチンの場合には、始点にキャップ構造があり、非翻訳領域 (ヒトαグロビン由来)、スパイクタンパク遺伝子、非翻訳領域 (AES、mtRNR1に由来)、ポリA配列と続きます。また、ウリジンが1-メチルシュードウリジンで置換されています。 キャップ構造とはmRNAをタンパクに翻訳を開始させるのに必須の化学構造です。スパイクンパク前後の非
ワクチンとは基本的に健康な人を対象とするものであり、「治療」のためではなく「予防」のために行うものですので、病気になってしまった人を対象とする治療薬とは要求される安全性のレベルがそもそも異なります。ワクチンの作製方法はいくつもありますが、基本的には毒性を無くす、あるいは極力0に近くする事が原則となります。 では毒性のあるタンパクを例えばワクチンなどとして使わなければならない場合があるとして、その毒性を無くすにはどうしたら良いか。ここでは分子遺伝学などの実験で時々使われるジフテリア毒素を見本に考えてみましょう。毒性の排除方法の参考例の一つとして考えてください。 ジフテリアはジフテリア菌によって起こる上気道の粘膜感染症です。腎臓、脳、眼の結膜、中耳などがおかされる事もあり、主に保菌者の咳などによって飛沫感染します。ジフテリアの毒性はジフテリア毒素によるものですが、興味深いのはジフテリア毒素の遺
コロナワクチンの長期の副反応として、スパイクタンパクがプリオンとして作用し、脳変性を起こす可能性が指摘されています。動物実験でも実際なかなか分からないのがこういった「長期」の副反応 (副作用) です。 マウスが実験動物としてよく採用されている理由は、「体の大きさが小さく飼育用のスペースを省略できる」「純系が確立されている」「世代交代の期間が短い」「遺伝子解析が詳しくされている」「遺伝子実験用の道具も揃っている」などです。ただし寿命が短いので、マウスの実験結果は「長期」の副反応 (副作用) のサンプルとして適しているとは言いがたいのです。 DNAワクチンは既に動物用でも実用化されており、家畜などにも使われる事もあります。しかしながら、家畜である乳牛、肉牛、豚、鶏などは、そのほとんどが数年で屠殺されてしまいますので、人間のように何十年もは生きません (生かしてもらえません) 。したがって実際に
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