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2011年全米図書賞の最終候補作が発表になりました。 発表は11月16日。 Fiction Andrew Krivak, The Sojourn (Bellevue Literary Press) 第一次大戦を舞台にした人間ドラマ。著者はイエズス会の司祭。 Téa Obreht, The Tiger's Wife (Random House) こちらはすでにオレンジ賞を受賞し、ベストセラーにもなった作品。「死なない男」「虎の妻」という二つの伝説を媒介として、ユーゴスラビアの過去と現在が結びつく。 Julie Otsuka, The Buddha in the Attic (Knopf) これは日本人的には注目作。1920年代、夫の顔も知らずにサンフランシスコへと嫁いでいった日本人妻たちの物語。あらすじだけ読むと、いかにも典型的なアメリカ移民の苦労話のように思えるのだけれど、文章が素晴らしい
しかしあれだね。日本の文学界はこういうベストを嫌うね。「純」文学界ってことだけど。 海外で年末に出るベストブックのリストってのは、基本的には普通小説やノンフィクションのリストだ。夏休み前に出るサマーリーディングのリストも同様。いくらダン・ブラウンやジェイムズ・パターソンが売れていようと、そういう作品はリーディング・リストには入らない。もちろんAmazonなんかはジャンル別のリーディング・リストを発表するけど、ミステリーやSFというのは明らかに普通小説とは扱いが違う。Timeなんかでは時々 Guilty Pleasure(罪深き悦び)という特集を組んだりして、作家や書評家がおおっぴらに読んでることは公言できないけれど、実は〜〜のファンでしたという作品を告白したりする。ミステリーやロマンス小説というのは、そういうところで語られるものだったりするわけ。(西村京太郎や山村美沙扱いに近いか?)。 一
"61 essential postmodern reads: an annoteated list" というリストがLos Angels Timesのブログに掲載されていました。作成はCarolyn Kelloggさん。 あぁ……ポストモダン文学なんて言葉、久しぶりに聞いた気がするなぁ。20年前とは隔世の感があります。本当は、おいらこんな小説だけ読んで余生を過ごしたいんだけど…… このリストが面白いのは、各作品の「ポストモダン小説」属性まで掲載されていること。 ・作者が登場人物として登場する ・現実とフィクションの境界が曖昧 ・自己矛盾するプロット ・偽の歴史を扱っている ・形式との戯れ ・言語との戯れ ・他の文学作品へ過剰な参照 ・作品自身が書物であることへのコメント ・1000ページ以上ある ・200ページ以下 ・作中に別のフィクション(短編や手紙など)を含む ・ポストモダンの草分け
うぉぅ、なんてこったい。 しばらくチェックをさぼってたら、The New Yorkerに読まなきゃいけない短編がいっぱい掲載されてるじゃないの。 3月2日号 A. M. Homes: “Brother on Sunday.” 2月23日号 Italo Calvino: “The Daughters of the Moon.” 2月9日号 Steven Millhauser: “The Invasion from Outer Space.” 2月2日号 George Saunders: “Al Roosten.” 特に注目はカルヴィーノ。冒頭いきなりQfwfqなる文字列が登場してる…… ってことは、これ『レ・コスミコミケ』や『柔らかい月』でお馴染み、宇宙的ホラ話で有名なあのQfwfqシリーズの未訳短編ってこと!? こんなの残ってたなんて聞いてないよ。 御存知の方には何を今更でしょうが一応説明
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