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掃除・片付け
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このところ毎週のように、関西でも文字関連の催しがあって大忙し、でも有難い限りな今日この頃、今度は小林章さんのWSに行ってきた。ワタクシは昨年の東京でのWSに引続き2回目、とはいえすっかりソフトの操作などは忘却の彼方、皆さんと共に一から始めることと相成る。今回も使用ソフトはFontLabのScanFontとTypeTool。 In recent weeks, I've been busy attending events and workshops on the letter. This time, I've attended Akira Kobayashi's WS held in Osaka. I went to his WS in tokyo last year, but operating the softwares “ScanFont” and “TypeTool” slipped
深夜twitterを眺めていたら「Capital Sharp S」という記事を見つけた。これは何だ、とリンク先をクリックしたら「大文字のß」についての記事だった。 「大文字のß」の存在は、「エスツェット」などと名乗っている手前知ってはいたが、由来などは気にかけて来なかった。 今回は拙い英語力で、主に『Capital Sharp S – Germany’s new character | Ralf Herrmann’s Typography Weblog』を解読しながら、ざっくりとした概略を解説することにする。 詳細を知りたい方は、下記の「参考文献」をどうぞ。 はじめに 2008年4月4日にUnicode 5.1が公開された際に「大文字のß」は「U+1E9E LATIN CAPITAL LETTER SHARP S」として登録された。 元々「小文字のß」はあって普通に使われていたが、「大文字
エ〜、先日Twitter上で盛り上がっていた話題『Togetter - 「小文字"g"で広がった組版プロの方々との会話メモ」』に勝手に便乗しまして、小文字『a』と『g』に各々2種類の字形の、その英語名称について調べてみた。意外に用語集に掲載されていないのが興味深い。 日本語訳は参考までの直訳なのであしからず。 ɑ single-storey a|single-story a *1 「一階建てのa」 出典 Type and Typography Lettering & Type: Creating Letters and Designing Typefaces (Design Brief) one-storey a|one-story a 「一階建てのa」 出典 Type Rules!: The Designer's Guide to Professional Typography Desi
目次 分野別でみた字体の定義 各種辞書における定義 学術的分野における定義 書道における定義 政策的分野における定義 国語行政における定義 工業規格における定義 印刷関連分野における定義 webで見られる定義 「字体」という語の歴史的経緯 諸外国語(主に英語)における、「字体」に類する語について webで見られる定義 その字がそのとうりに読める文字の骨組み。 『千都フォント|用語解説・タイポグラフィの世界 書体編』小宮山博史 著 大日本スクリーン製造 2005 『四角のなかに押し込めること 築地活版の仮名書体』小宮山博史 著 大日本スクリーン製造 2005 PDF版 p.21 註15(PDF) 集団が決めたある共通の特徴をもつた字の集り。 戰後に「新字体」とか「簡体字」といふ漢字が公布されたが、国家なり、ある集団なりが約束を決め、ある方式によつて書き直した字であるので、このやうな字群を「字
目次 分野別でみた字体の定義 各種辞書における定義 学術的分野における定義 書道における定義 政策的分野における定義 国語行政における定義 工業規格における定義 印刷関連分野における定義 webで見られる定義 「字体」という語の歴史的経緯 諸外国語(主に英語)における、「字体」に類する語について 印刷関連分野における定義 点画の組み合わせによって、ある文字がその文字であることを識別することのできる文字の骨格をいう。「国」と「國」は字体が違う例である。字体は抽象的な概念であり具体的には字形として実現される。 『プリンタカタログ用語集 4.フォント 4.2書体 解説』社団法人 電子情報技術産業協会 情報システム部 2004/04(PDF) これは抽象的な概念です。「ある文字が、その文字である」と認められる骨組みをいいますからとても抽象的ですね。 『デザイン、DTPのためのフォントの鉄則―Mac
目次 分野別でみた字体の定義 各種辞書における定義 学術的分野における定義 書道における定義 政策的分野における定義 国語行政における定義 工業規格における定義 印刷関連分野における定義 webで見られる定義 「字体」という語の歴史的経緯 諸外国語(主に英語)における、「字体」に類する語について 順序としては今回は『3.書道における定義』となるのだが、まだ資料不足で調べ切れていないので次に行く。 政策的分野における定義 国語行政における定義 筆画の組合せから成る,1字としてのまとまった形 『活字字体整理に関する協議会第1回総会 5.懇談(1)術語について』国語審議会 文化庁 1947/07/23 まず「字体」については,活字字体の整理に関する協議会ではこれに「点画の組合せからなる1字1字の形である」という定義をあたえてこれを書体と区別しておりますが,これはだいたいうけいれてよい考え方である
目次 分野別でみた字体の定義 各種辞書における定義 学術的分野における定義 書道における定義 政策的分野における定義 国語行政における定義 工業規格における定義 印刷関連分野における定義 webで見られる定義 「字体」という語の歴史的経緯 諸外国語(主に英語)における、「字体」に類する語について 学術的な定義 個々人の脳裏にある、字の形を抽象化した骨組みであり、社会的な約束によって成り立っている字画の構成の概念である。これは、今日では基本的には楷書体が元になっていると考えられる。 『現代日本の異体字―漢字環境学序説 (国立国語研究所プロジェクト選書)』笹原宏之+横山詔一+エリク・ロング 著 三省堂 2003/11/10第1刷 「第1章 異体字とはー1.1異体字とは」p.8(笹原宏之) その文字(引用者註:「現実に紙や画面の上に印字・表示された文字」のこと)の骨組みに関する抽象的な概念を指す
実は10年来、この「字体・字形・書体」という言葉を再定義することについて調べているが、中々捗らないでいる。それはまだまだ不勉強なところもあり、かつ色々と示唆に富むものに出会ったりして、その都度自分の考えを改めたりしているからなのだが。今は取り敢えず「字体」「字形」についてからアウトラインを書き起こしてみる。 「字体」「字形」は通常別の概念として扱われているが、これを『字型』と1つの新たな概念で纏めてみたらどうか、と現在のところ考えている。『字型』とは、ある字がその字であるための「型」であり、その「型」とはある決まり事であり、かつ範疇である。イメージとしては、ある字がその字であるための何らかの「領域」があり、他の字との境界は曖昧である。空間的であり確率論的である。むしろ量子力学的と言ったら良いか。 元々は、「字体」の定義として、 字体は文字の骨組みであるが,(以下略) 『常用漢字表』昭和56
さて、前々回では「『聞』の『耳』は出ても出なくても構わない」と結論付けた訳だが、 これは基本的に『常用漢字』について言及したものである。 この時問題になったのは、 小学校での漢字の字形指導の拠り所をどこに置いているか ということで、筆者は『常用漢字表(付)字体についての解説』をもってその拠り所とし、それをもって諸関係に再考を求めた。 だがこの後、手元にある諸資料を検討した結果、小学校で教わる漢字、いわゆる教育漢字については、『小学校学習指導要領―平成10年12月 付学校教育法施行規則(抄)』*1にある『学年別漢字配当表』の字体を“標準”として漢字の指導をする(『小学校学習指導要領』p.16)、ということがわかった。 故に、教育教材メーカーは『文部科学省検定済のすべての教科書や資料、『チャレンジ小学漢字辞典』を参考にしながら、標準的な字形指導を行』い、元記事(「聞」の漢字を書くとき、耳、はみ
前回『聞』にある『耳』は出るか出ないか?を書いて 字形の許容の幅を認めるべき旨を論証してみたが、 教育に携わる側からは標準となる字形が、それも厳密に定められた字形が、 求められているのだろう。 字形に許容の幅があると、受験やテストの採点の際、判断に窮する事態が出てきて、 ややもすれば判断が主観的になる恐れがあるからか。 「現場」の声を耳にしたことがないので、あくまで憶測なのだが。 いっそのこと、漢字の書き取りは授業や宿題でのみするとして、 受験やテストでは漢字の書き取りなどやめてしまえば良いのではないか、 と考えるのは短絡的か。 難しい問題である。 ただ、もし自分の子供の答案にあったら、 間違いなく詰め寄るだろうな。 (迷惑千万も甚だしい.....) 最後に、『聞』にある『耳』は出るか出ないか?で参照した 文化庁国語施策情報システムにある 『常用漢字表(付)字体についての解説』「第1 明朝
※註)本文中に、特定の教育に携わる関係の名称が出ているが、元ソースを踏まえたために敢えて例として出しているのみであることを断っておく。 『オーマイニュース』に 「聞」の漢字を書くとき、耳、はみでていますか? - OhmyNews:オーマイニュース “市民みんなが記者だ” というエントリーがあったので、これについてちょっと検証してみようと思う。 というのは、小学校の頃、『女』の「ノ」を「一」から出してバツをもらった*1苦い経験を思い出したので。 結論から先に言うと、 『聞』の『耳』は出ても出なくても構わない。 その理由は、 『常用漢字表(付)字体についての解説』「第1 明朝体活字のデザインについて」の「2 点画の組合せ方について」にある 「(4)交わるか、交わらないかに関する例」(文化庁国語施策情報システムより)に、 『耳』が出ている『聴』と出ていない『聴』が例示されており、『耳』が出るか出
本日2011年12月9日から、このブログは文字る(文字情報。時折印刷・文字本・雑誌の紹介も)および活字の小箱(活字・活版印刷に関する情報(組織・個人・作品・イベント・ワークショップなど)の提供)へ移転しました。引続き新しい方もご贔屓に。ここはそのまま残しておきます。 あと1週間に迫ってきたJ-LAF主催「〜トニカク文字イリ〜 Christmas+Christmas展 in 関西」、前回に引き続き出品するが、その出品作品を先週自ら活版印刷を、但し今回は手フートでもプラテンでも無く、なに活さんに新しく加わったVandercook SP-15を時間貸ししていただいて刷ってきたのである(記念すべき時間貸し第1号!)。 これが遠くUSAより1ヶ月かけて渡航してきたVandercook SP15。見て分かる方は分かるが、本来は手動式活版校正機だけど、小ロットでの印刷用としてかの国では人気の機種。Let
2007.11.7追記 以下の内容を、新たにWiki:辞源諸説にまとめたのでご覧あれ。まだまだ構築途中だが。今後の更新もそちらにて行うので。 説文解字について調べていたら、様々な刊本があることを知り、それが余りにもややこしいのでここにまとめることにする。 以下の内容は、説文入門を底本・種本としている。また、大修館書店websiteも参照。 また、段注については特に中国漢字紀行 (あじあブックス)も参照している。 あくまで初学者ゆえ、その辺はご容赦を。それにしても、たった2冊の書籍を底本・種本としただけでこの量とは。 『説文解字』の成立 説文解字 著者:許慎 刊行時期(西暦):100年 刊行時期(元号):永元12年(後漢代) 解説リンク1:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 解説リンク2:中国学工具書提要:説文解字 解説リンク3:科斗烏跡蹲 がらんどう文字講座<序章>世界
注)2004年頃にまとめたもので、まだ調べ足りない箇所がありますがそのまま掲載します。微修正は追々ということで。 更新履歴 2009年3月20日:参考文献を追加。 2009年11月26日:注記*7を加筆追記。 2010年5月26日:参考文献を1点追加。(Adrian Frutiger - Typefaces: The Complete Works) 開発者 アドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger) Universの語源 普遍性、宇宙を意味する『Universe』より。*1 開発年 1954-1957年 開発元 Deberny & Peignot社 所有元 1. Deberny & Peignot社 2. Lumitype Photon社—Deberny & Peignot社の関連会社 3. Haas’ sche Schriftgiesserei社—1927年D.Stemp
注)これは2004年頃にまとめたもので、まだ調べ切れていない箇所が多々ありますがそのまま掲載します。微修正は追々ということで。 追記情報)2009年3月20日:参考文献を追加。 Helveticaの語源 スイスの正式名称であるラテン語名『Confoederatio Helvetica』に由来。『Helvetia』からの由来とする文献もあるが、これは古代ローマ時代にスイスに住んだケルト系ヘルヴェティア族を指し、『Helvetica』とはヘルヴェティアの連合という意味。*1 開発年 1957年 開発元 Haas’ sche Schriftgiesserei社 所有元 1. Haas’ sche Schriftgiesserei社 ―1927年D.Stempel社へ自社株一部売却、1989年Linotype社の管轄下に 2. D.Stempel社 ―1985年タイプ部門はLinotype社へ吸収
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