サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
science.srad.jp
気象庁は 8 日、南海トラフ地震臨時情報 (巨大地震注意) を発表した。臨時情報が発表されるのは 2019 年の運用開始以降初めて (南海トラフ地震に関連する情報、 報道発表、 報道発表資料全文: PDF、 NHK ニュースの記事)。 臨時情報は同日 16 時 43 分ごろに日向灘を震源とするマグニチュード 7.1 の地震が発生したことを受けたもので、南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられるという。この地震は陸のプレートとフィリピン海プレートの境界で発生した逆断層型の地震で、モーメントマグニチュード 7.0 と評価されている。1904 年から 2014 年に世界で発生したモーメントマグニチュード 7.0 以上の地震 1,437 事例のうち、6 事例では同じ領域でモーメントマグニチュード 8.0 以上の地震が 7 日以内に発生したとの
街路樹に関しては「ビッグモーター」の件でも注目されたが、乗りものニュースの記事によると日本各地で街路樹の育ちすぎによる問題が深刻化しているという。その影響は様々な場面で見られるという(乗りものニュース)。 国土交通省が実施したWEBアンケート調査によると、世田谷区内およそ6.2kmのケヤキ並木は、都区内の国道における並木区間のなかでも特に「樹木の育ちすぎ」が深刻で、幹周90cm以上の大径木が80%を占めるという。この東京の国道20号のケヤキ並木では、昭和の東京オリンピックに向けて整備されたもので、樹木の根が歩道を圧迫したり、路面に凹凸を生じさせたりしているという。また、佐賀県では2019年に沿道のマツの木が倒れ、走行中の乗用車に乗っていた5歳の男の子が死亡する痛ましい事故も発生しているとしている。 一方で、街路樹は地域のシンボルとしての意味も持っており、伐採に反対する地域住民も存在するとし
文化放送は、40Hzの音を使った認知機能をケアする新しい試みである「ガンマ波サウンド天気予報」を1月22日から始めると発表した。このプログラムは、「おはよう寺ちゃん」内でレギュラー放送される予定(文化放送、AV Watch)。 ガンマ波サウンドは、塩野義製薬とピクシーダストテクノロジーズが共同開発したもので、日常生活の音に40Hzの変調を加えることで、日常生活を送りながら認知機能をケアできる可能性があるのだという。 40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域だそう。認知機能障害時には、脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることが特徴のひとつとして報告されているという。この40Hz周期の音を呈示することで、マウスの認知機能が改善したとする研究結果や認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られたとしている。
SpaceXが昨年11月に行った2回目のStarship軌道飛行試験ミッションではブースター分離に成功したものの軌道投入はならなかったが、その理由をイーロン・マスク氏が全社会議で語っている。 (Neowin の記事、 Ars Technica の記事、 The Register の記事、 動画)。 マスク氏によれば、Starship 宇宙船はほぼ軌道投入可能な状態であったが、ペイロードがなかったために軌道投入できなかったのだという。Starship は通常のペイロードにはない液体酸素を積んでいたため、これを放出したかったそうだ。しかし、液体酸素の放出が火災を招き、爆発につながったとのこと。ブースターの爆発については触れなかった。動画での該当部分は 49 分 19 秒あたりから。
新潟大学や東京海洋大学、西オーストラリア大学などの国際研究グループが 2011 年東北地方太平洋沖地震 (以降、東日本大震災) の震源域にある宮城県沖の日本海溝で有人潜水艇による海底調査を行い、同地震で隆起した海底に高さ 26 m の断層崖を発見したそうだ (新潟大学のニュースリリース、 研究内容詳細: PDF、 論文)。 さまざまな観測により、東日本大震災では西に約 100 km 離れた震源で発生した断層のズレが日本海溝の海底に達し、付近の地盤を東に 50 m 以上動かしたと推定されていた。これまで水深 6,500 m を超える超深海にある日本海溝の海底を直接調査する手段はなかったが、2022 年 8 ~ 9 月の「プレッシャー ドロップ号 環太平洋火山帯 2022 日本航海」では地球上のあらゆる深海底に到達可能なフルデプス潜水艇リミッティング ファクター号による日本海溝への潜航調査が行
19日も秋田県や新潟県で出没するなど、クマの冬眠が進まないことがニュースになっている。神奈川県の霊山・大山でもクマの出没があり、登山道の一部が通行禁止になっているという。相模原市では、津久井地域の児童や生徒約3700人に「クマよけ鈴」を支給する事態になっているという。市教委が鈴を支給するのは初めて(テレ朝news、カナロコ)。 この件に関して、エサ不足とは別に気温が大きく関係していると見られている。北海道にあるクマの飼育施設では、取材時点でも11頭中4頭が目を覚ましていたそうだ。飼育施設であるため、十分な食事をしてから冬眠に臨んでいたにも関わらずだ。同施設の園長によると、獣舎内の温度がマイナス1度ほどと従来の時期よりも高いという。園長曰く、マイナス4度くらいにならないと、クマは全頭安定して眠らないとして、対策として冬眠しやすい室温を保つ努力が行われているとしている。
先日、都内のクマの話題を取り上げたが、12月7日の17時頃に八王子市役所付近でクマの目撃情報があったという。市民が浅川沿いのグラウンドでクマを発見し、警視庁八王子署も動画からクマの存在を確認したとしている。警察が駆けつけた際にはクマは見当たなかったものの、市民のスマートフォンにクマの姿が動画で残されていたという(号外NET 八王子市、読売新聞、ANNnewsCH[動画])。 発見されたクマは1頭で体長などは不明。クマの目撃現場は浅川河川敷広場で、周辺には工場や団地、キャンプ場がある。地域では川沿いでの活動は避けるよう呼びかけられているとのこと。
国内でも吸血性の害虫であるトコジラミの問題が注目されているが、SNSのX上で「トコジラミ マクロ」などのキーワードで検索すると、AI生成写真ばかり出るようになったとして問題視されている。例えば目が四つあるなど本来は存在しないものが増えているという。こうしたAIによる生成画像の蔓延に、生物学者たちからはフェイク画像が正確な情報を混乱させ、生物学や科学の分野で混乱を引き起こす可能性があるとの否定的な意見が出ている(Togetter、その2)。 多くの専門家は、AIによって生成された生物の画像が流布されることへの懸念を表明しているがそんな中、福岡県保健環境研究所の中島 淳氏は「これからはネットがあるから図鑑は不要、みたいなこと言われたこともありますが、こうなってくると専門家が自らの責任において執筆した図鑑の価値も高まってくる」として、フェイク画像の蔓延によって、紙の書籍の必要性がこれまで以上に高
中国の研究グループが中国・メキシコ・米国・欧州の 4 つのコホートを対象に行った研究によると、50 歳以上のインターネットユーザーは非ユーザーと比べて心代謝性疾患や死亡のリスクが低かったそうだ (論文、 Atlas VPN のブログ記事、 BetaNews の記事)。 各コホートにはインターネット使用のほか、糖尿病や心臓病、脳卒中を含む心代謝性疾患の有無や、これらの疾患2つ以上の罹患歴がある心代謝性疾患の多疾病罹患、CES-D によるうつ症状の自己評価を行っている。50 歳以上の成人 104,422 人から集めたデータによると、インターネットユーザーは糖尿病・心臓病・脳卒中および死亡のリスクが低く、この逆相関関係はメキシコ・中国・米国・欧州の順に大きくなっていったという。 たとえば、欧州の 50 歳以上のインターネットユーザーは非インターネットユーザーと比べて心代謝性疾患リスクが 14 ~
福島県田村市で産業団地建設中に予期せぬ巨大岩が発見され、工事費用が7億円にまで増加してしまったことが報じられている。この巨大な岩は、産業団地を整備するため、雨水などを一時的にためておく調節池を造成中に発見された。岩は掘り進んでも全貌はつかめないサイズで、元記事では映像などから測定すると横30メートル、奥行き22メートル、高さ17メートルほどあるとしている(テレ朝news)。 高さ17メートルは、奈良の大仏の台座を含む高さに匹敵。見つかった岩が硬く破砕が困難であったことから、調節池を深く掘る方針に変更されたとしている。このため工事費用は予想の2億7000万円の2.5倍近くに当たる7億円近くまで膨れ上がったという。巨岩を活かした地域おこしのアイデアも議論されているものの、現段階では東部産業団地の完成を優先するとしている。
米農務省 (USDA) は 15 日、2012 年以来の更新となる 2023 年版植物耐寒性マップを公開した (ニュースリリース、 NPR の記事)。 2023 年版マップは 1991 年から 2020 年の 30 年間における年最低気温の平均が元になっており、10 ℉ 間隔(約 5.55 ℃ 間隔)の 13 ゾーンに分割され、さらに各ゾーンは 5 ℉ 間隔で 2 つの半ゾーン (a・b) に分割される。2012 年版は 7,983 か所の観測所データを用いていたのに対し、2023 年版では 13,412 か所に増えており、アラスカのマップは解像度が大幅に向上しているとのこと。 2023 年版マップによれば、米本土は全体に 2.5 ℉ 暖かくなっており、およそ半分の地域で半ゾーン暖かい方へ移動したという。たとえばアーカンソー州中部ではゾーン 7b からゾーン 8a に移動している。このよう
Nature は 7 日、3 月に出版した窒素ドープ水素化ルテチウムにおける常温常圧近傍での超電導に関する論文を撤回した (Nature の記事、 The New York Times の記事、 Ars Technica の記事)。 今年は幻に終わった韓国の研究チームによる常温常圧の超電導物質 LK-99 が注目を集めたが、こちらの論文は昨年 9 月に Nature が撤回した常温超電導の論文と共通する研究者がかかわっていたこともあり、当初から懐疑的な見方が出ていたそうだ。 前回の論文では執筆者 9 人全員が撤回に反対したが、今回の論文は執筆者11人のうち 8 人が撤回を要請している。撤回を要請した執筆者によれば、研究に貢献した研究者として、出版された論文は研究した物質の由来や実施した実験の基準、適用したデータ処理手順を正確に反映していないのだという。両論文に執筆しているのは最終執筆者でロ
米食生活指針の 2025 年改定に向けた諮問委員会では、科学的問題の一つとして超加工食品 (ultra-processed food) の健康への影響を調査している (Ars Technica の記事、 The Washington Post の記事)。 多数の天然に存在しない成分を組み合わせて工業的に製造される超加工食品は健康への悪影響を示す研究成果がいくつも発表されているが、現行の米食生活指針では栄養成分にのみ注目し、加工方法は重視されていない。そのため、ジャンクフードに栄養成分を追加した超加工ジャンクフードが学校の給食にも用いられる事態となっているという。 2025 年版食生活指針諮問委員会では超加工食品について、食習慣およびライフステージを通じた特定の食習慣要素に関する小委員会で調査を行っている。超加工食品に関する科学的な問題は、食習慣における超加工食品摂取量の違いと成長や体組成、
愛知県にある水鳥製麺所が、餃子の皮を製造時に丸く抜いた後の残り部分が大量に出ることから、その活用方法を模索しているとポストしたところ、工業デザイナーのツジメシさんが、餃子の皮を六角形にする提案をして話題になっている(水鳥製麺所のポスト、ツジメシさんのポスト、Togetter)。 ツジメシさんによれば、6角形にすることで包みやすく、見た目がかわいく、ひらひら部分がカリッと焼けて美味しいとし、また、六角形なら材料のロスが少なく、エコにもなると指摘している。同氏は具体的な餃子の折り方を示す写真もアップしている。この提案に対してその発想はなかった的な賛同や興味を示すコメントが大量に寄せられている。新しい餃子の皮の形状として広がる可能性があるとの意見も出ている。
東京都に属する硫黄島の南東側、翁浜の沖合約1キロ地点で噴火活動が観測されていたが、連続噴火に移行したようだ。10月30日に毎日新聞社機が噴火の様子と海上に径100m程度の陸地が姿を現した状態を撮影した(毎日新聞)。2022年の7~8月、10月、12月にも噴火していた地点のようだ。今般10月上旬に海保が撮影した時は陸地は現れていなかった。11月3日には朝日新聞社機も撮影(朝日新聞、ANNnewsCH[動画])。マグマも噴出している様子。今後溶岩によって安定した島となる可能性がある。
日本経済新聞の記事によると、近畿大学水産研究所が26日、ウナギの完全養殖に成功したと発表したそうだ。卵から人の手で育てた稚魚を親にし、その親からとれた卵をふ化させたという。 近畿大学水産研究所では過去に採卵・ふ化には成功したものの、仔魚が餌を食べるまでには至らず、今回の研究を 2019 年に再開するまで中断していたという (ニュースリリース)。 ウナギの完全養殖は 2010 年に水産機構が成功しているが、実用的なコストでの大量生産には至っていない。今回の研究では水産機構が開発・公表している技術情報を用い、2019 年 9 月に人工ふ化に成功。人工ふ化したウナギの雌雄を親魚とするため、2022 年 9 月から人為的に成熟を促進する催塾を行ったところ 2023 年 7 月 5 日に受精卵が得られ、翌 6 日にふ化して完全養殖に成功した。 最初の受精卵からふ化した仔魚は 10 月 18 日時点で
米非営利組織 PIRG (Public Interest Research Group) が Microsoft に対し、Windows 10 のサポート延長を求める 2 万人の署名を送ったそうだ (メディアリリース、 The Register の記事、 BetaNews の記事)。 Windows 10 のサポートは 2025 年で終了するため、Microsoft では Windows 11 へのアップグレードを推奨しているが、現在 Windows 10 を実行している 10 億台の PC のうち 40% は Windows 11 の要件を満たさないとみられる。PIRG によれば、Windows 10 のサポート終了は、これまでにない大量のコンピューターを一気に陳腐化する行為だという。これは高価なデバイスが長期間使用できることを期待する消費者を裏切るだけでなく環境にも悪影響を及ぼし、Mi
イモガイは毒のある貝の中でも、特に猛毒を持っていることで知られているそうだ。千葉県の房総半島から南に広く分布し、浅瀬などにも生息している。そんな「イモガイ」に刺された場合、毒の回るスピードに対処する手順が非常に難しいということがSNSのX上で話題になっているようだ。SNSで言われている具体的な手順は次の通りになる(Togetter、なきじん海辺の自然学校)。 1. 頑張って人の目につく場所にたどり着く 2. 通りがかった人に「私はこれから気を失います」と伝える 3. 貝に刺されたと説明し、「フグに似た毒です」とも伝達する 4. その後で気を失う といった無理ゲー具合となっている。イモガイの毒は非常に強力で、その毒性はコノトキシンと呼ばれるペプチドの混合物によって引き起こされる。現在、イモガイの毒に対抗できる特別な治療法はないため、唯一の治療法は「代謝が終わるまで頑張ること」だそうだ。 なき
国際研究チームによる最新の実験により、反物質は地球の重力に従って落下することが確認され、反物質に働く「反重力」は存在しないことが結論づけられたそうだ。欧州合同原子核研究機関(CERN)を実験拠点とした日本人を含む国際共同研究グループが発表した(日経新聞、読売新聞、朝日新聞)。 通常の物質とは電気的性質が逆転する反物質について、一部で「反重力」が存在するのではとの推論があった。しかし、反物質の生成と制御が難しく、その微弱な重力の影響を直接確認することは難しい課題だった。今回おこなわれた実験では、反物質である反陽子と陽電子を結合して反水素原子を作成し、その重力の影響を調査した。 結果として、反水素が通常の物質と同じ速さで下向きに落下することが観測され、反重力の存在確立はほぼゼロであることが示された。ただし、物質と反物質の重力加速度が微妙に異なる可能性は排除できないという。今後はより精密な測定を
電気事業連合会に掲載された記事によると、英国のオックスフォード大学とシンクタンクRegulatory Assistance Project(RAP)が行った研究では、寒冷地域においてもヒートポンプの効率は化石燃料よりも優れた性能を持つことが明らかになったという。この研究は、氷点下の気温条件下でのヒートポンプの性能に焦点を当てたもので、米国、アジア、欧州など7カ国の実地調査データを分析している(電気事業連合会)。 研究の結果、通常のヒートポンプは0℃以下の気温でも、石油やガスの暖房システムに比べて約2~3倍の性能係数を持ち、特に寒冷地用に設計された空気熱源ヒートポンプの場合、-30℃で約1.5~2倍の平均性能係数(1単位のエネルギーをどれだけ使用可能な熱に変換するか)を示したという。
N-NOSE は尿サンプルから線虫が癌を判断する世界初のサービスである。開発会社によれば、線虫にはがん患者の尿の匂いを好む性質があり、患者尿には近づき、健常者の尿からは逆に離れていくという。その論文は Cancers や Oncotarget などに掲載された (論文一覧)。 しかし第 31 回日本がん検診・診断学会総会における「PET 検診と線虫検査」の研究発表によれば、信頼性に乏しいという。がんと診断されたばかりの 10 人の患者について、それぞれの患者尿で N-NOSE を受けたところ陽性判定はゼロ、全員が低リスク(陰性) の A または B 判定だったという (Newspicks の記事)。 なお、開発会社では N-NOSE の感度を 86.3% としている。
ブラジル最南端の町で、世界初とされる「犬とキツネ」のハイブリッド生物が発見されたそうだ。ハイブリッド種は異種間交配で生まれた生物。この珍しいハイブリッド生物は、2021年に交通事故でケガを負った個体が保護され、その後遺伝子調査によって正体が明らかになったという(Animals、ナゾロジー、動画)。 リオグランデ・ド・スル連邦大学(UFRGS)によると、この生物は外見や行動面で、犬とキツネの特徴を併せ持っており、顔は中型犬に似ている一方、キツネのような大きな三角形の耳を持ち、犬の餌を拒絶し生きたネズミを食べるという風変わりな行動を示したとされる。性格は内気で攻撃的ではなく、犬とキツネの両方の特性が見受けられたとしている。遺伝子調査の結果、このハイブリッド生物の母親はパンパスギツネで、父親は犬種不明のイエイヌであることが判明した。これにより、犬とキツネのハイブリッド種が世界で初めて確認されたと
ロシアのウクライナ侵攻直後の通信網混乱の対応として、ウクライナ政府からの要請でSpaceXのイーロンマスク氏が同社の衛星ネットワーク「Starlink」を無償提供して、ウクライナ軍がStarlinkの活用により窮地を脱し成功を収めたことは過去にも報じられているが、こうしたStarlinkの軍事利用に対して、イーロンマスク氏が反発していたことが氏の自伝から明らかになった(CNN, 朝日新聞, 読売新聞)。 マスク氏は自伝の中で「Starlinkは戦争に巻き込まれるはずではなかった。ネットフリックスを観たり、勉強のためにネットに接続したり、平和目的で利用するものだ。ドローン攻撃をするためのものではない」と語り、同国が受け取ったStarlinkを攻撃にまで使い始めたことを受け提供を後悔していたようだ。米ロやウクライナの当局者にこうした懸念を話したとのこと。 2022年秋には、マスク氏がStarl
ストーリー by nagazou 2023年09月02日 8時09分 現状、小惑星にたどり着くのもきついような 部門より ロックウェル・コリンズ社の元技術フェローであったDavid W. Jensen氏は、わずか12年で建設可能な小惑星ステーションの構想を提示した。この構想によれば、建設費用は約41億ドル(約6000億円)で、小惑星上に回転式ステーションを建設、人工重力を生成することが可能であるとされている。居住可能な環境を構築するには追加のコストが必要となるものの、現状の技術レベルでも十分建設可能だとしている(sorae)。 この構想では小惑星は宇宙ステーションの建設に適しているとされ、その中でも最良の候補として163693番小惑星「アティラ(Atira)」が提案されている。アティラは本体が直径約4.8kmの小惑星で、直径約1kmの衛星を持っている。地球とほぼ同じ軌道を公転しているため、
今年4月に行われた全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた指導の改善・充実に向けた説明会が8月22日に開催されたが、これを受けて島根県知事が定例会見において「江戸時代の寺子屋よりも結果が出せていない」と発言して物議を醸している。 具体的には、小学校算数の「いす4きゃくの重さをはかると、7kgでした。このいす48きゃくの重さは、何kgですか。」という問題の正答率が全国で55.5%(島根県は48.7%)であったことを憤っての発言であり、(意味がイマイチわからないのだが)「仕組みがおかしい。仕組みを作っている文部科学省の責任だ」と続けた。 参考までに記しておくと、この問題を解くのに必要な知識レベルは小学5年生相当だが、テストを受けたのは小学6年生。 このような低い正答率となった原因については、「算数の知識が身についていない」という誰もが思いつくもの以外に、「そもそも質問文の意味が理解できなったので
韓国の研究者が発表したLK-99は、常温で動作する超電導体として期待されたが、英学術誌「Nature」が16日に報じた記事によれば、韓国の研究チームが公開した超伝導体LK-99に関する主張は誤りであり、LK-99が超伝導体である可能性は低いことが示された。韓国チームが示した、コイン状のサンプル物質が磁石の上で浮遊する「マイスナー効果」に関する動画に関しても、この現象は強磁性の影響である可能性が高まった(Nature、Bloomberg、ITmedia)。 韓国チームが主張した抵抗率の急激な低下についても、米ハーバード大の元物性物理学者のデリック・ヴァン・ゲネップ氏は、韓国チームが投稿した浮遊動画を見て「この現象は、強磁性が原因の可能性が高い」と指摘。同氏はグラファイトと鉄粉から非超電導性の強磁性物質を作り、韓国チームの投稿動画で確認できた浮遊現象を再現している。他にも北京大学の研究チームな
先日の韓国の研究チームが発表した常温常圧超伝導の件の続報。米バークレー研究所のシミュレーションによれば、確かにLK-99は理論上では常温常圧超伝導の物質になりえそうとのこと。ただし、このシミュレーションでは物質の合成にはかなりシビアな条件が必要とのことで、追試は簡単ではなそうということである。 なお、LK-99については毎日いろんな研究所が新たな発表をしているので、数日後にはまた新たな事実、なんなら追試に成功するところが出ているかもしれない(Andrew Cote氏のツイート、シミュレーション論文、Togetter)。
英語が母語でない研究者が直面している不利益を指摘するツイートが話題だ。日本を含む8か国で行われた調査によると、非ネイティブ話者は英語ネイティブ話者に比べて、論文読解・執筆・出版、発表準備や国際学会参加において非常に多くの時間と労力を費やしていることが定量化されたという(Tatsuya Amano氏のツイート、研究論文、Togetter)。 この調査では、環境科学(特に生態学、進化生物学、保全生物学など)の研究者908名を対象にして、英語が母語でない研究者が英語の論文を読解・執筆・出版・会議参加にする際、英語ネイティブ話者と比較してどれほどの不利益を被っているかを調査した。調査対象者にはバングラデシュ人、ボリビア人、イギリス人、日本人、ネパール人、ナイジェリア人、スペイン人、ウクライナ人が含まれている。 調査結果によれば、英語が母語でない研究者は英語の論文を読解するのに多くの時間を要すること
ポーランドのネコ、H5N1高病原性鳥インフルエンザに罹患死亡 ポーランドの獣医当局Polish Chief Veterinary Officer (CVO)はネコ由来16検体からインフルエンザ A(H5N1) を検出したと発表した。(ポーランド語の報道発表資料、欧州疾病予防管理センター(ECDC)の26週週報英語) 6月23日以降、ポーランドの広い地域から70体以上のネコの死骸が報告されていて、ペットの飼い主は吐物や便の扱いなども含めて、個人防護具を含めた標準予防策をとる事を奨めている。現在の所、ネコからネコへの感染や、ネコからヒトへの感染は確認されていない。過去の例ではタイの動物園で餌として与えたニワトリがH5N1を保因していて、441頭中147頭が死亡または安楽死処分となった例もあるという(Avian Flu Diaryの記事)。ネコはイヌよりもインフルエンザに罹患しやすいらしい。日本
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『スラド -- アレゲなニュースと雑談サイト』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く