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世界禁煙デー
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ふだんレジスタンストレーニングを行っている男性を対象に、タンパク質摂取量を1.6g/kg/日または3.2g/kg/日のいずれかとして16週間介入し、体組成や筋力、および懸垂、垂直跳び、持久力のパフォーマンスへの影響に差が生じるかを検討した研究結果が報告された。また、肝機能と腎機能のマーカーも測定し、それらの臓器への負担の違いも評価されている。結論には、「タンパク質1.6g/kg/日の摂取は、肝・腎機能マーカーに影響を与えることなく、下半身のピークパワーを除いた除脂肪体重、筋力、パフォーマンスの最大化に十分であり、若く健康な男性の安全な摂取量として許容される」と述べられている。 タンパク質摂取量とトレーニング内容とで4群に群分けして16週間介入 この研究の参加者は、ソーシャルメディアでの募集に応じた18~36歳の健康でレジスタンストレーニングを行っている男性48人。適格条件として、週3回以上
持久系スポーツのパフォーマンス向上のための栄養戦略では炭水化物の摂取が重要であり、具体的な摂取量を示した推奨も示されている。ところが、持久系アスリートはその推奨に関する知識が欠如していることを示す調査結果が報告された。英国の研究者の報告。 持久系アスリートの炭水化物摂取に関する知識に焦点を絞った調査 持久系競技のパフォーマンス向上に炭水化物の摂取が重要であることは、多くのエビデンスによって支持されている。それにもかかわらず、持久系アスリートの炭水化物摂取量が推奨値よりも少ないことがしばしば指摘されている。例えば、競技が2.5時間以上続く可能性のある大会で、推奨される60~90g/時の炭水化物を摂取する選手の割合は、トライアスロンで50%、自転車で30%、マラソンでは15%という報告があり、本論文の著者によると、このような報告はほんの一例にすぎないという。 アスリートの栄養に関する知識が不足
炭水化物や脂質の摂取量が極端な食習慣が、長期的な生命予後(寿命)に影響を与えるとする研究結果が報告された。低炭水化物食の推奨や高脂質食の制限は、必ずしも良いとは言えない可能性があるという。名古屋大学の研究グループの研究によるもので、「The Journal of Nutrition」に論文が掲載されるとともに、同大学のサイトにプレスリリースが掲載された。研究者らは、「将来の死亡リスクを考えるうえで食事バランスの重要性が示唆される」と述べている。 研究の背景:低炭水化物食などの日本人でのエビデンス構築を目指す 低炭水化物食(いわゆるローカーボ食)や低脂質食は、体重減少や血糖値の改善などを促し、生活習慣病の予防にとって有用ではないかと考えられている。しかし、このような食習慣がもたらす長期的な生命予後(長生きできるかどうか)についてはいまだ明らかでない。 欧米をはじめとする諸外国における近年の疫
女子クロスカントリースキー選手を対象に、日常の栄養素摂取量およびトレーニング量と、体組成およびパフォーマンスとの関連を調査した、1年間の観察研究の結果が報告された。パフォーマンスを決定づける重要な因子はトレーニング量の多さ、および、体脂肪率が高くないことであり、体脂肪率は炭水化物やタンパク質の摂取量が少ないほど高いという関連が認められたという。著者は、「若年女性アスリートが体組成を修正しようとする際に、栄養摂取を制限するという方法は良い戦略ではないと考えられる」としている。フィンランドからの報告。 エネルギー可用性(EA)が低いとパフォーマンスが低下するのか? エネルギー可用性(energy availability;EA)が低い状態(low energy availability;LEA)は、アスリート、なかでも女性アスリートの健康に悪影響を及ぼす状態であり、回避が重要とされている。ただ
成長・発育過程にある子どもが菜食主義で栄養素を十分摂取可能かという疑問を、システマティックレビューで検討した結果が報告された。論文の著者らは、これまでのこの領域の研究では「菜食主義」の定義が統一されておらず、信頼のおけるエビデンスはほとんど存在していないと述べている。 菜食主義はエビデンスのないまま実践者が増加している 菜食主義の人気が長年にわたって徐々に高まってきている。例えば米国の国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey;NHANES)では、一般人口の2.3%が菜食主義であると報告されている。英国では過去半世紀にわたり劇的な増加かみられ、1940年代には人口の0.2%であったものが、2000年には3~7%になったと推計されている。 成人が菜食主義であるということは、同居する子どももその影響を受けている可能性が高い
ひきこもりを特徴づける血液バイオマーカーが発見された。九州大学の研究グループの研究によるもので、研究の成果が「Dialogues in Clinical Neuroscience」に論文掲載されるとともに、同大学のサイトにニュースリリースが掲載された。ひきこもりの栄養療法としての予防法・支援法の開発加速が期待されるという。 研究の概要 6カ月以上自宅にとどまり続ける「社会的ひきこもり」の状態である人(ひきこもり者)は、国内で110万人を越えると推定され、とくにコロナ禍において、その予防法・支援・治療法の確立は国家的急務。九州大学病院では、世界初のひきこもり研究外来を立ち上げ、ひきこもりの生物・心理・社会的理解に基づく支援法開発を進めている。 今回、研究チームは、ひきこもり者の血液中の代謝物や脂質の測定により、ひきこもりに特徴的な血液バイオマーカーを発見した。未服薬のひきこもり者42名と、健
日本人には塩味が好まれる。それが日本人に高血圧の頻度が高い一因とされている。これまで、塩味をどのように「おいしい」と感じるのかはよくわかっていなかったが、その詳細なメカニズムが明らかになった。京都府立医科大学大学院医学研究科細胞生理学教室の研究によるもので「Neuron」誌に論文が掲載されるとともに、同大学のWebサイトにニュースリリースが掲載された。将来的には、この知見に基づく効果的な減塩食品の開発も期待されるという。 研究の概要 食塩(塩化ナトリウム)の過剰摂取は高血圧のリスク因子であり、古くから減塩が推奨されてきたが、十分な成果をあげているとは言い難い。これには、塩味を感じる仕組みが理解されていないことの影響が大きいと考えられる。このたび発表された研究では、マウスを用いて舌の味蕾(みらい) ※1と呼ばれる味覚※2センサー器官の中の塩味を感じる細胞の同定に成功した。さらにこれらの細胞が
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)リスク抑制に、微量栄養素はどのくらい影響を与え得るのだろうか。COVID-19パンデミック以来、このテーマを取り上げた多くの論文が発表されてきている。それらの中から今回は、かねてから免疫能との関連が報告されていた、ビタミンD、C、E、亜鉛、セレン、ω3脂肪酸にスポットを当てた総説を紹介する。 2020年以降に公開された論文を検索 著者らはまず、PubMed、Google Scholar、ScienceDirectという文献データベースを用いて文献検索を実施。検索キーワードは、COVID-19、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、コロナウイルス、栄養素、ビタミン、ミネラルとし、2020年以降に公開された論文を対象とした。 重複のない221件から、総説やレターなどを除外した35件に、公開されている査読前論文を加えて計39件をレビュー対象とした
世界保健機関(World Health Organization;WHO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する栄養面からの予防戦略をまとめた「COVID-19アウトブレイク中の成人への栄養アドバイス(Nutrition advice for adults during the COVID-19 outbreak)」を公表した。 まず冒頭で、感染症のリスクを下げるために免疫系を整えるために、バランスのとれた食事の重要性を解説。「ビタミンやミネラル、食物繊維、タンパク質、抗酸化物質をとり入れるために、毎日多くの新鮮な未加工食品を食べるべき」とし、また、十分な水を飲むという基本戦略を掲げた上で、より詳細な推奨事項を示している。一部、国内の現状と食い違う情報もあるが、以下に紹介する。 毎日、新鮮で加工されていない食品を食べる 果物、野菜、豆類、ナッツ類、全粒穀物、および肉、魚、
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食事摂取のタイミングがアレルギー症状に強く影響することを示す動物実験の結果が山梨大学から報告された。「Allergol Int」誌に論文発表されるとともに、同大学のサイトにプレスリリースが掲載された。アレルギーで悩んでいるアスリートに対し、試みとして食事をとる時間の変更を提案してみても良いかもしれない。 アレルギー症状の発現は体内時計と関連している 花粉症や喘息、蕁麻疹などのアレルギー性疾患は、ある特定の時間帯(特に夜間から明け方)に症状が出現しやすいという特徴がある。例えば花粉症では、朝方にくしゃみ、鼻水などがおこりやすく「モーニングアタック」と呼ばれる。このような現象には、生理活動の24時間性のリズム(睡眠や覚醒、ホルモン分泌など)を司る体内時計が関係していることが明らかになっている。アレルギー反応の大部分はマスト細胞と呼ばれる免疫細胞が、スギなどのアレルギー物質(アレルゲン)に反応し
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