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衆院選
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漫画家・鳥飼茜。『サターンリターン』『先生の白い嘘』『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』などの作品は、衝撃とともに多くの読者を虜にしている。この7月、2016年から2018年にかけて『週刊SPA!』にて連載されていた『ロマンス暴風域』が連続ドラマ化され、放送中だ。 非正規雇用のアラサー男性と風俗嬢の純愛を描く『ロマンス暴風域』。当時『先生の白い嘘』や『地獄のガールフレンド』といった女性が主人公の作品が多く “女の本音を描く”“男女の性差がもたらす不平等を描く”などと評されていた鳥飼作品の中では、男性主人公の作品で、かつ男性誌での連載であること自体が少し異色だったことはたしか。とはいえ作品自体はもちろん、現代にきっといるだろう“男性の中では強くないほう”の本音を描く大傑作だった。 連載開始から数年、ドラマ化にあたって「自分で描いておきながら、風俗嬢とアラサー男性の純愛という内容はこの時代
例年2月に行われる世界最大の映画の祭典「アカデミー賞授賞式」。今年は新型コロナウイルスの影響で2ヶ月遅れの4月下旬の開催となった。 作品賞の栄冠は下馬評通り『ノマドランド』の頭上に輝いた。不況で家を失った一人の女性が家財道具を車に積み込み、ノマド(遊牧民)のように働き口を求めて全米を放浪するロードムービーだ。監督は中国出身のクロエ・ジャオ。彼女はアジア系女性として初の監督賞も受賞した。 他に目立った作品の1つに、ユン・ヨジョンが韓国の俳優で初めて助演女優賞を受賞した『ミナリ』もあった。韓国系アメリカ移民2世のリー・アイザック・チョン監督による自伝的作品で、1980年代、家族を連れて米アーカンソー州に移住した韓国系移民の苦難が描かれている。 そう、この2つとも「アジア系」の監督の作品である。アメリカは今、アジア系住民へのヘイトクライム問題があり、両作品がオスカーでフィーチャーされたのは、それ
嘘みたいな話だが、もう師走である。 ――ということは、このコラムも2020年のテレビを振り返る季節になった。とはいえ、少々例年とは趣が異なる――コロナだ。新型コロナウイルス感染症。必然的に、今年のテレビを振り返ることは、コロナ禍のテレビを振り返ることと同義語になる。 そう、2020年は、テレビにとって大変な年になった。まぁ、大変なのはテレビ業界に限った話じゃないけど、他業界と比べても、テレビがかなり深刻な状況だったのは間違いない。もちろん、まだコロナは収束していないので、先行きは依然不透明だけど――。 現状、2020年のテレビにとって一番影響が大きかったのは、やはり東京オリンピック・パラリンピックの延期だったろう。各局、世紀の大イベントに向けて数年前から準備を費やしてきたし、7月クール(7~9月)の3ヶ月間は、大会の番宣や中継に加えて、ドラマやバラエティなどの特番もかなり用意していたと聞く
――自分にとってセックスは、そんなに安易に手に入るものではなく、なにか憧れの素敵な行為であってほしい―― 先日発売された小説『夜のこと』の一節だ。昔はたしかにあったはずのセックスという行為への畏敬の念が、回数を重ねることによってすり減り、変化していく……そんな大人になってからの多くの夜が、実体験をもとに描かれている。 書いたのは、元”日本一有名なニート”・pha(ファ)さん。これまでも『持たない幸福論』など、京大卒の高学歴ながら従来の価値観に頼らず生きていく様子を描いた書籍が注目を浴びたが、初めて書いた小説『夜のこと』が同人誌即売会・文学フリマ東京で発表されて話題を呼び、今回書籍化されることとなった。 文学フリマで『夜のこと』を発見し、書籍化を担当したのは編集者・高石智一さん。 これまでもドラマ化された『死にたい夜にかぎって』(爪切男)や、『夫のちんぽが入らない』(こだま)など、作家の実体
2018年02月01日(木)更新 【比較】“赤文字系”の10年前とイマはこんなに違う!変わる「コンサバ女子」の価値観 “赤文字系”雑誌に異変……!? かつて、女子ファッションを二分するものとして語られた、“赤文字系”と“青文字系”。 自分がそのどちらに属するかは、長い間女子たちのアイデンティティを語る上で重要なテーマになっていました。 ものすごく簡単にいえば、赤文字系は『JJ』や『CanCam』などのコンサバ系ファッションを。 青文字系は、『Zipper』や『CUTiE』などの個性派ファッションを指したワードです。 しかし今、この2つのジャンルの境目は非常に曖昧なものになってきています。 とりわけ、“赤文字系”にいたっては、“異変”とも呼ぶべき大きな変化が起こっているのです……! これは単なるトレンドの移り変わりというだけでなく、現代女性の価値観の変化が如実に表れていると思えてなりません。
“テレビ局員が局内を撮った”話題のドキュメンタリーが映画化 現役のテレビ局員が、テレビ局の内側を撮った。しかも、広報的な内容ではなく、ドキュメンタリー番組として面白い――そんな噂が流れていたのが、東海テレビの開局60周年記念番組『さよならテレビ』。この度、30分以上シーンが追加された映画版として劇場公開される。 監督を務めたのは、2016年に公開されたドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』も好評を博した、東海テレビの局員・土方宏史(ひじかた・こうじ ひじは土に「、」)さん。 4年ぶりのインタビューでは「今のテレビに提言を……!」というスタンスで取材に行くと、謙虚に「そんな、偉そうには語れないんです……」と繰り返しながらも、持論を展開してくださった。 『さよならテレビ』ができるまでの話や、テレビ業界の現状についてはもちろんのこと、作品に登場する被写体や“弱さの持つチカラ”というキーワードから話
「せやかて工藤」の謎 皆さんは、アニメ『名探偵コナン」屈指の名ゼリフとも言われる、「せやかて工藤」をご存じでしょうか? 「せやかて工藤」とは? 【せやかて工藤(せやかてくどう)】 20年以上の歴史を誇るアニメ『名探偵コナン」に登場する関西弁のキャラクター・服部平次の定番として認知されているセリフ。原作やアニメでは明確な使用シーンはないにも関わらず、なぜか「服部と言えば」な語録として浸透してしまった不思議なセリフである。使用イメージとしては、主人公・江戸川コナンの推理が少しズレている時など。類語に「もろたで工藤」、「おい工藤」などがある。 もはや一部のファンの間では服部平次を語るうえで欠かせないセリフとなっているこちらですが、生まれも育ちも関西圏の私としては前々から大きな疑問がありました。 そう、「せやかて工藤って本当に使う?」問題です。 思い返せば小学校の頃、身の回りの友人と「“せやかて”
2019年03月15日(金)更新 中国のインフルエンサー経済はなぜ発展したのか?「ブランド」と「若者」の存在 中国トレンドマーケター・こうみくさんによる好評連載『中国トレンド最前線!』。現在、上海に留学中で多忙を極めるこうみくさんのお話を、今後はインタビュー形式でお伝えしていきます! 第3回となる今回は、前回に引き続き「中国インフルエンサーの威力」について。なぜここまでインフルエンサー経済が大きくなったのか、こうみくさんならではの視点で紐解いていただきます。 養成所も出現!中国インフルエンサー経済の熱狂ぶり モノを売るなら「店舗、EC、インフルエンサー」
2018年10月10日(水)更新 中国でYouTubeはもう古い!?4億人が利用する「ライブ配信事情」を徹底解説! 日本でも徐々に広がりつつある、ライブ配信。 SHOWROOM、LINEライブ、最近ではFacebookやInstagramでのライブ配信も増えていますね。見たことありますでしょうか? 実は、お隣の中国では、YouTubeのような録画編集済みの動画よりも、リアルタイムのライブ配信が大人気! 2015年ごろからスタートし、20~30代の若者の間では、日常に欠かせない娯楽のひとつになっているのです。 この記事では、中国のライブ配信事情について、ご紹介したいと思います。 1.中国のライブ配信市場の状況 【1】歴史の変革 (2016年→2018年までの沿革) ライブ配信業界が中国でブレークし始めたのは2015年。YYという企業が出したプラットフォームで、初期ではゲーム実況を中心に取り扱
ガールズバンドのボーカル、YouTuber、モデル、タレント。 いくつもの肩書きを持ちながら、マルチな活躍で、10代女子を中心に熱狂的なファン層を確立しているインフルエンサー、佐藤ノアさん。 どのようにメディアを使い分けながらファンを獲得してきたのか、また、一人のインフルエンサーとしてPR案件をどのようにとらえているのかなど、様々なお話を聞かせてもらいました。 Twitterは飾らない言葉でファンの“共感”を生む ――TwitterからYouTubeなど、複数のSNSを運用されているかと思いますが、どのように使い分けを意識して運用されていますか? ノアさん:Twitterでどういう人が伸びるかと言ったら、やっぱり専門分野に強い人と、共感できることをつぶやく人なんです。 Twitterでは写真や言葉を拡散してもらって私の事を知ってもらえればいいなあと思っているので、飾らない言葉、本当に私から
あらかじめお断りしておくが――今回のコラムは、映画『カメラを止めるな!』(以下『カメ止め』)のネタバレを含んでいる。なので、映画を未見の方は、先にそちらを見られてから読まれることをお勧めします。 さて――皆さん、忘れてません? 『カメ止め』に盗作疑惑騒動があったことを。 そして数日もすると騒動は立ち消えになり、その後、何事もなかったようにウヤムヤになってしまったことを。 思えば同映画、都内2館から始まった上映が、あれよあれよと全国300館へと拡大。公開100日を超えても週末ランキングのベスト10内に留まり、興行収入は累計24億円を突破――もはや全国ロードショー公開の大作と変わらない大ヒットとなった。 そんな2018年を代表する映画に突然、降りかかった盗作騒動。その真相はどこにあるのか。そして何ゆえ――騒動は立ち消えたのか。今回はその辺りに踏み込んで、話を進めたいと思います。 おっと、今回は
SNSは個人の情報発信のツールとして広く活用されている一方で、マーケティングにも利用されています。 140文字で想いを伝えたり、インフルエンサーに協力してもらって画像から世界観を伝えたり……。その手法は実に様々です。でも、様々だからこそ、SNSマーケティングを生業にする人たちには思うこともあるよう。 そんな思いを語るべく、20代のマーケターたちが集まってディスカッションを開催。ソーシャルトレンドニュース編集部は、会場にお邪魔し、お話をうかがうことに。 昨今のSNSマーケティングについて白熱の議論が交わされる中、特に注目されているインフルエンサーについてを抜粋します。 20代マーケターが本音で語る!今とこれからのSNSマーケティングについて 登壇したのは、Twitterでも実名を出し情報の発信をしている以下の3名です。 ■金濱 壮史さん(@Kanahama) アライドアーキテクツ株式会社SN
2018年09月25日(火)更新 6ヶ月でメディア流入10倍!?『おうちごはん』が実践したPinterest運用のコツ 直感的な“好き”を集めて、自分だけの世界を楽しむ人たちが集う写真共有サービス、Pinterest。 他者からの干渉を受けにくい世界観は、ブランドやメディアにとっても、ファンとのコミュニケーションの場として有効です。でも、アカウント運営はまだまだ分からないことも多いのが実情……。 そこで今回は、Pinterestのアカウント開設から半年で37.3万の月間閲覧者数まで伸ばした食卓アレンジメディア『おうちごはん』編集部のメディア担当者に、運用のコツを聞いてみました。 『おうちごはん』がPinterestをやる目的 ――Pinterestをやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか? 「『おうちごはん』でアカウントを作る前から、Pinterestからのサイト流入が毎月、右肩上が
2018年09月18日(火)更新 日本の“ソーシャルグッド”とは?これからのマーケティングに求められるもの PR発祥の地はアメリカ。広大な土地で人々の意識を変えていくためには、情報の伝え方を戦略的に行う必要があったのだ。伝えたいメッセージと、社会の関心テーマを結ぶ文脈を作るのがPR発想とも言える。 一方、日本におけるPRはメディアへの掲載を獲得するための、いわゆる“パブリシティ活動”に留まってしまっていることが多く、グローバル基準のPRとは差がある、遅れている、と指摘される。世界のトレンドは今どうなっているのか? なぜ日本のPRは遅れていると言われるのか? 日本を代表するPRパーソンであるブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役社長・本田哲也さんと共に、広告やマーケティングの最先端とも言える『カンヌ・ライオンズ2018』を振り返りながら紐解いていく。 カンヌで評価される“ソーシャルグッ
久しぶりに仕事が早く終わって、夜の7時前に家に帰りついたとする。 ひとっぷろ浴びて、さぁ夕食タイムだ。そういえば、この時間にテレビを見るのは久しぶり。どれどれと、あなたは新聞のテレビ欄を見るだろう。「えーっと、この時間にやってるテレビは……」 恐らく、ここであなたは愕然とするはずだ。4月と10月の改編期でもないのに、ゴールデンタイムの民放はどこも2時間や3時間のスペシャル番組ばかり。しかも、どの番組名を見てもピンとこない。 ためしにテレビをつけてみる。どの局でもいい。そこには――華やかなスタジオセットに、人気タレントと女子アナが司会に扮し、脇のひな壇には毒舌俳優や元アスリート、グラビアアイドル、中堅どころのお笑い芸人らがいて、VTRはどこかの国の奇祭に男女のタレントが体当たりリポートする様子を映し、ワイプにはそれにリアクションするひな壇の彼らの顔が見える――という、恐ろしく既視感のある番組
YouTubeでミュージックビデオが公開されるやいなや、CD発売前にもかかわらず中毒者が続出したDA PUMPの『U.S.A.』。若者にとっては耳なじみの薄いユーロビートに合わせて、一流のダンサーたちがコミカルな振付を真剣に踊る姿が、“ダサかっこいい”と大きな話題になりました。 ただ、アラサーど真ん中の筆者にとっては、DA PUMPはクールにストリートダンスを踊るかっこいいお兄さんたちの代名詞。“ダサかっこいい”なんて言われて、一体どんな気持ちなの……? ご本人たちに直接お話を聞いてみることに!! 「初めて『U.S.A.』を聴いた時は、震えた」 ▲この日インタビューに応じてくれた『U.S.A.』振付担当のKENZOさん(左)とTOMOさん(右) ――この楽曲を初めて聴いた時、どう思われましたか? KENZOさん「震えましたね(笑)。パンチラインもそうですが、歌詞も半端じゃない。『U.S.A
少し前の話題で恐縮だが、フジテレビの4月クールのドラマ『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』の最終回(第9話)が2時間スペシャルで放映され、視聴率6.8%で幕を閉じた。最終回が2時間だったのは、評判がよかったから――ということではなく、単に次の週からロシア・ワールドカップが始まるからである。つまり、終盤の2話を1話にまとめた形だ。 ちなみに、全話通した平均視聴率は6.2%。これは最近のフジの木曜劇場――通称“木10”枠としては、ごくごく平均的な数値。高くも低くもない。実質全10話というのも平常運転。低視聴率で打ち切られたワケでも、評判がよくて最終回を延長したワケでもない。数字上は極めて平凡なドラマだった。 TLは“モンクリロス”の声一色に ――こう書くと、『モンテ・クリスト伯』は、最近のフジのパッとしない一連のドラマの1つと思われるかもしれない。いやいや、そうじゃないのだ。特筆すべきはSN
なんだか話題のPinterest 最近、ネット系の情報をチェックしていると、“次にくるもの”、”今注目のもの“として、Pinterest関連のニュースをよく見かけますが……。 やり玉にあがりがちなのが、「Instagramと何が違うの?」というテーマ。 同じ“画像”をメインにしたプラットフォームなので、そのような議論が起こりがちなわけですが……。 違う! 全然違うんです!! インスタもいいけれど、Pinterestには全く別の良さがある!ということで、Pinterestユーザー(通称ピナー)の3名に、リアルな使い方やならではポイントについてインタビューを行いました。 お聞きした話をもとに、比較対象にあがりがちなInstagramとあわせてまとめていきます。 PinterestとInstagramの違いって? インタビューに協力してくれた人たち
皆さん、この1月クールで最も印象に残ったテレビ番組は何です? ――え? 『アンナチュラル』? まぁ、確かに野木亜紀子サンの脚本はアメリカのドラマみたいで、法医学の話でありながら人間ドラマの側面もあったし、人の死を扱いながらコメディの要素もあって見やすかったし、1話完結ながら連ドラ的な面白さもあったし、何より主人公ミコトを演じる石原さとみサンをはじめ、中堂役の井浦新サン、久部役の窪田正孝サン、東海林役の市川実日子サン、そして所長役の松重豊サンら魅力的なキャスト陣だったし――。 うん、僕は『アンナチュラル』は1月クールで最高のドラマだったと思う。いや、間違いなく今年の連ドラTOP3に入る傑作だと思う。でも――“テレビ番組”全体にまで広げると、ちょっと様相が変わってくる。 1月クール最高のテレビ番組――僕は、それはアニメの『ポプテピピック』だったと思う。 『ポプテピピック』とは何か そう、ポプテ
雑誌『ニコラ』『CanCam』などでモデルとしても活躍し、最近では『映画 みんな! エスパーだよ!』『ReLIFE リライフ』『一礼して、キス』やドラマ『ぼくは麻理のなか』など女優としても頭角を現している池田エライザ。 今回、古泉智浩の童貞マンガの金字塔とも言える人気作品を脚本・松居大悟で映画化した『チェリーボーイズ』でヒロイン・笛子を演じた。 笛子はなかなかに刺激的な役。なぜ、池田エライザはこの役を引き受け、そして男の心を狂わせるヒロインを演じきることができたのか……? 映画の公開をどの媒体よりも喜んでいるだろう“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”では池田エライザに初のインタビューを決行。 映画の話はもちろん、自信を持てずに生きているかも知れないチェリー読者に向けて、エライザ流の思考術を伝授してもらった……! “童貞たちのヒロイン”を引き受けた理由
世はまさに……童貞ブーム! 2017年10月から、テレビ朝日系列で童貞たちを主人公にした連続ドラマ『オトナ高校』が放映中、また同時期にAbemaTVで本物の童貞たちを集めたバラエティ番組『DTテレビ』が放送開始された。さらには2001年に発売された童貞漫画の金字塔『チェリーボーイズ』が映画化され2018年2月に公開されるなど、世はまさに童貞ブーム。 もちろん、2016年3月にオープンしたこのサイト、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”も、その一端を担っている……ハズ! 童貞の女神のハズの作家・はあちゅうが…!? まさに、我々が提唱する“オトナ童貞”という、精神的な童貞への理解も深まっている……かと思いきや、小説『通りすがりのあなた』でも童貞を描写した、作家・はあちゅうのこんなツイートが。 童貞は、童貞を捨てたからってそう簡単に捨てられるものではない、なぜなら童貞はアイデンテ
先の11月2日から5日にかけて、インターネットテレビのAbemaTVで、新しい地図の3人――稲垣吾郎サン、草彅剛サン、香取慎吾サンの『72時間ホンネテレビ』が配信され、大反響を巻き起こしたことはまだ記憶に新しい。 そこで遅ればせながら、かの番組の検証を試みたいと思う。一体この番組は何が目的で、実際何が起きて、何の成果があったのか――。時間を置いて、少し熱が冷めてきた今だからこそ、見えるものもある。どうぞ、しばしお付き合いのほどを。 さて、かの番組、3日間の総視聴数は7,400万を超えたという。さすが、国民的グループと呼ばれたメンバーたちである。その一挙手一投足に国民的関心が集まった証左だろう。インターネットテレビの番組としては、もちろん史上最高である。もっとも、藤田晋社長は1億ビュー行くといってスポンサーを集めたらしいから、そこには届かなかった。 とはいえ、一度もサーバーダウンせず、72時
連載『指南役のTVコンシェルジュ』今回は特別編。 指南役さんの最新刊『「朝ドラ」一人勝ちの法則』 (光文社新書)発売記念! ドラマのヒットの法則を分析したこの最新刊と連動し、肝となる内容の一部を特別大公開! もちろん書籍そのままではなく『TVコンシェルジュ』用に加筆・編集された特別バージョンでお届けします。 【朝ドラ編】前編はこちら 【朝ドラ編】後編はこちら 【連ドラ編】前編はこちら 今日――2017年11月21日は、映画『私をスキーに連れてって』の公開からちょうど30周年である。 思えば、かの映画の登場は衝撃的だった。80年代、邦画は角川映画を除けば暗黒の時代で、スピルバーグやルーカスなど娯楽志向のハリウッドに比べて、総じて暗かった。主人公は内省的で、四畳半のアパート暮らしで、ストーリーも面倒くさかった。救いと言えば、女優が脱いでくれることくらいだった。 だが、『私スキ』は違った。 スキ
連載『指南役のTVコンシェルジュ』今回は特別編。 指南役さんの最新刊『「朝ドラ」一人勝ちの法則』 (光文社新書)発売記念! ドラマのヒットの法則を分析したこの最新刊と連動し、肝となる内容の一部を特別大公開! もちろん書籍そのままではなく『TVコンシェルジュ』用に加筆・編集された特別バージョンでお届けします。 好評を博した『ひよっこ』が終わり、この10月からNHKの朝ドラは『わろてんか』を絶賛放映中である。 舞台は、明治後期から昭和の戦後期へと至る京都・大阪。「笑い」で世の中を明るくしようと、夫婦で寄席経営に挑む物語で、吉本興業の創業者・吉本せいがモデルと言われる。主演は葵わかな、制作はBK――大阪放送局である。 思えば、前作の『ひよっこ』は、開始から2カ月ほどは視聴率が10%台と伸び悩んだが、6月に入ると時々20%を出すようになり、同月後半のビートルズ来日公演のエピソードを機に20%台に定
2007年に公開されて以降の10年間、池袋シネマ・ロサで8月になると公開されてきたドキュメンタリー映画『童貞。をプロデュース』。監督を務める松江哲明さんは『童貞。をプロデュース』のあとも、精力的に作品を作り続け、最近ではテレビ東京系列で放送された『山田孝之のカンヌ映画祭』や『映画 山田孝之3D』も話題になり、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”でも6月にインタビューを行った。 そしてこの夏、『童貞。をプロデュース』が公開10周年を迎え、ついに池袋シネマ・ロサでの連続公開を終えることになったという。DVD化されておらず、劇場でしか観ることのできないこの作品の、貴重な上映機会を前に、松江哲明監督にインタビュー。 『童貞。をプロデュース』という作品を通じて、童貞という言葉の10年での変化や、自分や社会の変化、はたまた“好きなことで生きていく”ことの怖さなどを語ってもらった。そして
まずは、今クールの連ドラの6話までの平均視聴率ベスト5を見てほしい。 1位『緊急取調室』(テレ朝)14.1% 2位『小さな巨人』(TBS)13.2% 3位『警視庁・捜査一課長』(テレ朝)12.0% 4位『警視庁捜査一課9係』(テレ朝)11.2% 5位『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジ)11.0% ――なんと、見事に5つとも刑事ドラマである。 昨今、連ドラは刑事ドラマや医療ドラマばかりが目に付くが、遂にここまで来たかという思いである。ただ、こうして刑事ドラマが安定して視聴率を稼ぐということは、作り手がそっちへ向かうのも分からないではない。何せ、テレビは視聴率を取らないといけないからだ。 事件は警視庁捜査一課で起きている!? いや、もっと驚くのは、このうち上位4作品がいずれも「警視庁捜査一課」が舞台になっている点。つまり、1つの部署の中で同時に4つのドラマが並行して進んでいることにな
「テレビはオワコン」「そもそもテレビがナイ」……そんなテレビに後ろ向きな最近の若者たちに、テレビの新たな楽しみ方をテレビ好きの筆者がコンシェルジュとなって指南します。
まずは下の作品群のタイトルを見てもらいたい。 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 『キセキ -あの日のソビト-』 『僕らのごはんは明日で待ってる』 『君と100回目の恋』 『一週間フレンズ。』 『きょうのキラ君』 『チア☆ダン』 『PとJK』 『ひるなかの流星』 『ReLIFE』 『ハルチカ』 ――これらは、今年1月から3月にかけて日本国内で上映された、いわゆる若者向けの実写邦画である。多くは少女コミックを原作とする、いわゆる“壁ドン”“胸キュン”“顎クイ”と呼ばれる類いの映画だ。 基本的にラブストーリーか青春ドラマで、共通していえるのは、10代から20代の若者たち、特に若い女性が多く劇場に足を運んだ映画ということ。事実、これら11本のうち、全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ)でベスト10に入ったのは、実に8本。アニメやディズニー映画が隆盛を極める中、大健闘だ。 若者向け映画は
(ここまでのあらすじ) “永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”オープン1周年を迎えて、赤字の危機に瀕している編集長の霜田。そこで、ネット業界の賢人たちに、あるべきネットメディアの姿を追い求めて、話を聞きにいくことに。 ネット業界の有名人や大学教授、メディアプランナーといった人たちに話を伺い、ついに最終局面に! セブ山さんにマネタイズの心得を聞いた前編はこちら! 田中泰延さん・大野茂教授にWEB業界の広告のあり方を聞いた中編はこちら! チェリーオープン1周年記念行脚もとい、ネット業界サバイブの旅も最終局面に。ここまで個人で活動をする方にお話を伺ってきましたが、最後はあのサイバーエージェントグループに所属するこの人! <プロフィール> 恩納力(おんのう・りき) GMOメディア、ニフティなどネット企業を渡り歩き、2013年からはAOLニュースの編集長に就任し、月間2000万PV超と
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