アメリカでは、20代、30代の若さで職業生活を早期リタイアし、働くことに縛られずに生きる「FIRE」のムーブメントが起きています。貯金があり支出を抑えれば「4%ルール」で生活していけるといいますが、彼らはどんな暮らし方をしているのでしょうか? 定年前の「早期リタイア」というと、日本でもそれを選択すれば退職金が増額になるような特典をつける企業が増えていますが、それを選ぶ人のほとんどは50代です。それも、子どもがみんな大学を卒業して独立した、住宅ローンを返済し終わった、故郷の実家にUターンできるなど、条件に恵まれた人が多いようです。現実の多くの50代は教育費、住宅費の負担が重く、ましてや金融庁が「老後資金に2,000万円貯める必要がある」などと言い出すものですから、「早期リタイアなど夢のまた夢」だと思っているでしょうか。 ところがアメリカでは、まだ若手の20代、30代のいわゆる「ミレニアム世代