サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
t-ocyaya.hatenablog.com
僕は小さな出版社の法律編集部で働いているので、たまに同僚と法律の話をすることがある。といっても、アルバイトなのでそんなに法律には詳しくない。大学の専攻も公法・政治学だったし、その公法もちょっとおぼつかない。その点は割り引いて聞いてほしい。 そんな経緯で、最近成立した国民投票法案の話が出た。若い同僚いわく、「国民投票法案に反対する人はちょっとファナティックに見える。憲法改正に反対するにしても賛成するにしても、改正の手続法ができること自体に反対するのはおかしいのではないか?」。 僕が反対していることを知っての質問である。 それに対して、僕は、「今あるのは自民党の改憲案だけだから、それに反対する人は憲法改正のための国民投票法に反対するのは自然じゃないだろうか」と答えた。だが、それだけでは「ファナティック」という言葉に対する反論としては不十分に感じた。 それで、「今反対している人は、3、4年後に自
いまNHK『クローズアップ現代』で、9条改憲の問題を取り上げています(今はもうこの番組は終わったけど、伊藤真と小林節の議論は面白かったですね。あと、若者と話す元右翼のロックンローラーの意見とかも参考になりました)。それを見ながら思うのだけれど、9条改憲を主張する連中は、みんな絶対に前線に立たない人たちばかりじゃないか、ということです。 実は、僕は中学生の頃、右翼だったんですよね。ヨーロッパではプラハの春、ハンガリー動乱でのソ連軍の介入などがあったし、そんな場合に戦うことは自然なことだと思っていました。それでも優等生的な学生生活を送っていたので、昼休みなんかに教師とよく平和的に議論したものです。教師に「戦争になったら君は戦場に行くのか、俺はやだね。」と言われれば、「自分は戦場に行く」と赤くなりながら応え、「いくら福祉があったって、攻められたらそれで終わりじゃないか!」と反論したものでした。
若い人は思うだろう。私とは関係ない遠い時代のお話だ。感じないフリをするために言い訳に「天皇」という設定を使うだろう。老いた人は史実と違うと指摘し続けるだろう。棚に上げるために。自分とは関係のない物語。無関係であった方が安全だからだ。 それが賢い選択であるなら、この作品はファンタジーである必要なんかない。それを観なくてもいいかも知れない。昭和天皇の人間性になんて目を瞑ってしまえばいい。安全な場所から覗き見するするみたいな人生でいいかも知れない。天皇を神として接する従者のように。でも、それは違う。覗き見される側と覗き見する側の垣根を取り払ってフラットな関係を望み、ヒロヒトは決断した。思慮深く、なるべく多く相手を傷つけないように言葉を選び、行動した。その結果なのだ。そもそも太陽自身、退屈な終わらない日常の中で直視されることを望んでいたのだから。ずっと。ごらん、その太陽は紅くはない。黄金のように輝
僕の一番嫌いなのが、若いうちは平和憲法でヌクヌクと守られていながら、年をとって平均的徴兵適用年齢を過ぎたところで、「いまどきの若者はたるんでるから、徴兵制でも敷いて兵役に取られるべき」といった発言をするオヤジだ。一言で言えば、「恥知らず」というべきだろう。僕もオヤジなんで、特にそう思うわけだ。 また、以前テレビで見た「アメリカについていきさえすれば大丈夫」とニヤニヤしながら言う評論家も大嫌い。そりゃ、お前さんは大丈夫だろうよ、玉の飛んでこないところで、政府の番犬をしてりゃいいのだから。でも、小泉の対米追従政策に乗せられて、イラクまで行かされて、陣地に砲弾を打ち込まれている自衛隊員は、ぜんぜん大丈夫じゃないだろう。自分に関係ないと思う人が、「ま、自衛隊員だから仕方ないでしょ」みたいなことを思っているとしたら、そんな風に思う人は、恥を知るべきだ。 ついでにいえば、サマワのイラク日本友好協会主宰
『三度目の殺人』(2017日) ※ネタばれあり たった今TVで見たばかりで、録画の二回目が今、横で流れているのだが、この結末には納得できない。 犯人が明示されないのは、主人公の弁護士が抱えるモヤモヤの描写としては理解できるのだが、司法が真実にたどり着けないという明確な監督の主張と、物語のストーリーラインでの真実を明確に比較することを困難にしているのではないかと思うからだ。また今書いた、弁護士のモヤモヤにしても、弁護士は容疑者の作戦に乗るかたちで、被害者の娘をかばっているのだから、そして最後に「それが本当だとしたらいい話ですね」という容疑者の言葉を受けているわけで、本当にモヤモヤしているのかはあいまいである。 映画の物語からすれば、被害者の娘と容疑者の共犯であり、実行犯は容疑者であるということになると思うのだが、それは映画のなかでは明示されない。そして、加害者と弁護士の物語での行動は、被害者
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『t-ocyayaのブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く