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ノンフィクションマラソン47冊目は『在野研究ビギナーズ』です。 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活 作者: 荒木優太 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2019/09/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 面白い本でした。特に、山本哲士さんのインタビューと、第3部「新しいコミュニティと大学の再利用」が面白かったです。私自身も大学院に在籍していたことがあるので、この本で紹介されているエピソードは実践例としてとても参考になりました。 大学院にいたとき、かなり居心地が悪く鬱々としていました。そこにいても学問に対する情熱を感じず、楽しくなかったのです。一度、学会に顔を出した際、コミュニケーションが権威主義的で、正直、ここにはいたくないと思ってしまいました。日常生活でも、誰が博士に進学するか、誰が学振通ったといった、人事的な話が多く、あまり学問の話がないなと思っていま
<憧憬>の明治精神史 ―― 高山樗牛・姉崎嘲風の時代 作者: 長尾宗典 出版社/メーカー: ぺりかん社 発売日: 2016/10/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 半年以上前にいただいていた本です。ありがとうございます。先週末、やっと読み始め一気読みをしました。 まず大変な労作だと思いました。かつ、大変面白く読みました。この本で面白かった点、大きな特徴と思えるのは、次の2点でした。 【問題意識について】 まず、想像以上に美学、美学している点に驚きました。しかし、とても大事な問題提起がなされています。この本の中には、こう書かれています。 また、いわゆるカルチュラル・スタディーズの研究動向は、大衆文化や表象の分析などを通じて、実体的な「文化」の虚構性を暴き出している。しかし、美的価値の場合、まさに意図的につくられた虚構であるからこそ、かえって多くの人の心を強く惹
「戦場でワルツを」を見てきました。 イスラエルのレバノン侵攻、 特に「サブラ・シャティーラの虐殺」を 当時、作戦に間接的に関わったイスラエル兵士から描いた、 アニメドキュメンタリーです。 実はこの「サブラ・シャティーラの虐殺」は、 私にとってずっと気になっている話題でした。 私が修士論文に選んだ思想家は、 エマニュエル・レヴィナスという人です。 (私が修論を書いている頃から、内田樹さんが、 活躍されていて、最近は内田さんから 彼のことを知った人が多いかもしれません。) レヴィナスは戦後を代表するイスラエル系の哲学者です。 彼の専門は自己と他者との関係をめぐる関係にあります。 「他者の思想家」として知られるレヴィナスは、 サブラ・シャティーラの虐殺を、事実上、肯定しています。 初めて知ったときは非常に驚きました。 その肯定の様子は、内田樹訳の、 「虐殺は誰の責任か」(『ユリイカ』1985年8
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