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円安とは
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■ 原文 能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。 未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるゝにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。 天下のものの上手といへども、始めは、不堪の聞えもあり、無下の瑕瑾もありき。されども、その人、道の掟正しく、これを重くして、放埒せざれば、世の博士にて、万人の師となる事、諸道変るべからず。 ■ 注釈 1 不堪の聞え ・下手くそだという悪い噂。 2 無下の瑕瑾 ・非道すぎる屈辱。 ■ 現代語訳 これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ
いまから十年前に翻訳を始めて頓挫した『源氏物語』の翻訳を、ここ(旧徒然草校閲日記)に再公開します。(誰も気がつかないと思いますが) 翻訳再開の見込みはありませんが、私が仕事にあぶれて路頭に迷ったら、こっそりと再開するかも知れません。 十年前に前に書いた前書きめいた文章も発掘したのですが、読み返すと我ながら情けない気分になってきたので燃やしてしてしまうことにします。 参考文献のメモが残っていたので、これだけは書き写しておきます。 (参考文献など) 一、本訳は学生諸君の古典学習には非常に適さないばかりか、多くの古典愛好家にとって吐き気を催させるものである。 一、本訳は三条西実隆筆になる青表紙証本(宮内庁書陵部蔵)を底本とした。いわゆる三条西実隆証本の親本である。という岩波文庫『源氏物語』山岸徳平校注を底本とした。 一、原文は岩波文庫『源氏物語』と異なり振り仮名、括弧等を省略した。 一、本訳は大
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