リニア中央新幹線沿線自治体でつくる建設促進期成同盟会が、静岡空港への東海道新幹線新駅の設置を含めた高速交通網構想を取りまとめ、7日の総会後に国土交通省やJR東海に要望する方向で調整していることが4日、関係者への取材で分かった。同盟会が静岡空港新駅設置を国やJRに要望するのは初めて。開業に伴う経済効果を拡大し、リニア建設促進の機運を高める狙いがある。 山梨県の長崎幸太郎知事の発案で2023年1月、同盟会内にリニア開業後の高速交通ネットワークに関する研究会を設置し、各自治体の担当者が議論を続けていた。 関係者によると、総会に示す報告書の中で、リニア開業に伴う経済効果を各地域に広げるために鉄道、道路、空港を結びつけた高速交通網を形成する必要性を強調。東海道新幹線については、静岡空港新駅と、神奈川県などが要望活動を行っている新横浜―小田原駅間の新駅設置を提示するという。 総会で了承した後、同盟会の