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2011年に生物学者・池田清彦氏の監修のもと、各分野の専門家に「寿命」をテーマに寄稿いただいたサイエンス論壇誌『人の死なない世は極楽か地獄か』(技術評論社/バク論シリーズ)を刊行しました。同書の刊行に併せ、寄稿者の一人として「あとがき」を担当していただいた解剖学者の養老孟司先生にインタビュー、科学的であるということの本質をいかに解きほぐし、目先の現象に流されずに物事を捉えていくか? 科学のあり方について総括していただきました。 ◼︎科学を安易に信じない態度が科学には必要なのです ――「サイエンス・オピニオン書籍」という位置づけで新しいシリーズを構想しているのですが、科学的なものの情報発信について先生はどのような考えをお持ちですか? 養老 まず基本的な話をすると、科学者の9割くらいは自分が専攻してきたことを社会的に活用しない傾向があるんです。特に僕らの育った世代は絶対しない。たとえば、僕と同
腸内には数百兆単位の菌たちが生息し、ヒトの健康を左右する重要な役割を果たしている。――今回インタビューにご登場いただく光岡知足氏は、こうした腸内細菌とヒトの健康の関わりについて研究してきたパイオニアであり、この分野の世界的な権威の一人。よく知られている「善玉菌」「悪玉菌」といったネーミングも氏が命名したものであり、腸内環境と食事、健康とのつながりの多くも、氏の長年にわたる研究のなかで明らかにされてきました。目に見えない菌たちとどうつきあうか? 健康に生きていくことはもちろん、周囲と調和し、心地よく生きていくには、何が心がけていけばいいのか? 今回は、光岡氏の研究の一端をひもときながら、菌たちとの関わりのなかで見えてきた生命哲学についてたっぷりと語っていただきました。 ■大事なのはバランス。善玉菌が多ければいいわけではない ――先生が研究を始められたのは、東京大学の大学院に入られた1953(
目には見えない微生物たちの働きがヒトの健康に大きな影響を与えている……その象徴が、腸内に棲んでいる無数の細菌たち(腸内細菌)。日本はこうした腸内細菌の働きを助ける発酵食品の宝庫であり、この列島に暮らす人たちは世界的にも「腸にやさしい食べ方・生き方」をしてきたことで知られますが、「なぜ腸内細菌が重要なのか?」「腸の健康を保つことがなぜ心身の健康につながるのか?」……肝心な点が意外と理解されていないのではないでしょうか? そこで、腸内細菌学の生みの親であり、当サイトのロングインタビューに登場していただいたこの分野の第一人者、光岡知足先生に再びご登場いただき、お話を伺いました。テーマは、発酵食品としておなじみのヨーグルトです。日本の、そして世界の腸内細菌学は、ヨーグルトの研究を通じて確立されていったものなのです。 ■ヨーグルトの菌=腸内のビフィズス菌とは限らない!? ――先生、今日はヨーグルトの
腸内細菌学の第一人者である光岡知足先生へのロングインタビューも、いよいよ最終回。ヨーグルトはどこまで体にいいのか? ——おなじみの食材を切り口に始まったインタビューですが、今回はさらに踏み込んで、腸内細菌と仲良くする光岡流・食事の摂り方についてご指南いただきます。体調を保ち、能力を発揮するためにどんな食べ方が望ましいのか? 先生ご自身の体験もふまえながら、その秘訣をたっぷりとお届けします。 ■「プロバイオティクス」から「バイオジェニックス」へ ――生きた菌、死んだ菌に限らず、一定の数の乳酸菌を摂取すると腸内の免疫が刺激され、それが腸内環境を改善したり、体全体の健康に結びついたりする。これが、先生の研究によってわかってきたヨーグルトが体に及ぼす影響、つまり健康効果ということですね。 光岡 そうです。生きた菌にこだわる必要がないので、従来のプロバイオティクスという概念が当てはまりません。そこで
ここ数年、アレルギー研究の分野で新しい発見が相次いでいる。「T細胞(Th1/Th2)のバランスが崩れることで発症する」といった従来の定説が見直しを迫られる一方で、アレルギーという病態の全容が徐々に浮かび上がりつつある状況にある。いまこの分野の最前線でどんな研究が進められ、何が明らかになってきたのか? このほど刊行された一般向けの『Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ』(技術評論社)の著者で、同分野の研究の第一人者である斎藤博久氏(国立成育医療センター研究所副研究所長/日本アレルギー学会理事長)へのインタビューを3回にわたってお届けしたい。今回はその第1回。 ■「Th1/Th2セオリー」は崩壊した? ――今回の本では、「アレルギーは皮膚から起こる」という、それまでの定説を覆すトピックスを紹介していますが、これまでアレルギーの原因と言うと、いわゆる「衛生仮説」のほうが知られていたと思います。「
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