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ノーベル賞
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「Made in Italy」のタグはすなわち何十年と受け継がれた伝統と技術の証だ。しかし、その意味合いが少しずつ変わってきているようだ。移民が増え、工房の監督・監査が足りておらず、経済状況も芳しくないいま、「Made in Italy」の商品は過酷な労動を強いられている不法入国の移民の手によって作られているかもしれないのだ。 アジア、アフリカ、東欧からの移民がイタリアで増え始めたのは、1970年頃。しかし爆発的に増えたのは2000年代に入ってからだ。その中でも過去4年間、群を抜いて多いのが中国からの移民だ。彼らはトスカーナ州・プラトに集積し、欧州中でも最大級のチャイナタウンを形成したが、そこはテキスタイルとアパレル産業のメッカでもある。 1990年代以降、プラトにおける中国系移民の人口は増え続け(※wikipedia)、街には中国系食料品店や中国語の看板、とにかく安い零細ファストファッシ
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国全体としての消費量は、中国・アメリカに次ぐ第3位なのですが、人口を考慮すると、日本人がダントツ1位となる計算です。日本は、サラリーマンのスーツ、学生や官庁の制服としての消費量が底上げしていることもあり、最高級の梳毛糸をたくさん消費しているのですね。 ウールの自給率は? では、日本のウールの自給率は? これは、データがあるわけではありませんが、日本に2万頭前後しか羊がいないことを考えると、仮にその全ての羊から毛を採って利用したとしても、0.1%未満なのは、間違いないようです。 ウールに限らず自給率が低いことには、さまざまな問題があるといわれています。国内の農業の衰退を招くとか、輸送に伴う環境への悪影響とか、万が一輸入ができなくなった際にどうするのか……などなど。しかし私が考える、もう一つ重要な問題点は「人々が、その素材の背景に、興味を持たなくなってしまう」ということです。 小さいときから「
対して空間型は、介入していける環境や人があって初めていきいきと光るタイプだ。 テキストだとおもしろくない事柄でも、彼らをとおして見聞きすると、途端に色鮮やかにおもしろく感じられる。 彼らは周囲の反応を細やかに察知し、声の調子、表情を変え、周囲を巻き込みながら、”おもしろい”空間を作り上げていく。 職業で例に挙げるなら、ひな壇芸人、バラエティタレント、クラスの中心人物、飲み会の盛り上げ隊長などだ。 私たちは、芸人さんが「◯-1グランプリ」的なもので優勝しても、その後のバラエティ番組では急に”おもしろくない人”に見えてしまって、消えていくのを何度も目にしている。それはテキスト型としてのスキルはあっても、空間型としてのスキルはないからだ。 ネタ番組では、完成した”おもしろい”を披露すればよいが、バラエティ番組では出演者と(ひいては視聴者や観覧客と)その場で空間を作り上げていかねばならない。 ミス
アーティストとして活躍の場を広げている片山真理さん。2012年の「アートアワードトーキョー丸の内」ではグランプリを受賞、2013年には「あいちトリエンナーレ」に最年少で参加を果たします。同年、フランスでパフォーマンス公演やファッションショーに出演するほか、2014年にはテレビやドラマにも出演。その表現活動の領域をどんどん広げています。 切断して不揃いに途切れる両足に、左手も「カニのよう」と自身でいう2本指……これまで、自身の「普通ではない」体と、「普通」の体の違いを埋めるために、他者を観察し続けてきた真理さん。彼女は、自身が観察し解釈した人と社会を、セルフ・ポートレートという手法で作品にしてきました。 その彼女が、2014年12月17日から約2カ月にわたり、初の個展を開催。個展のタイトルにもなる作品シリーズ「you’re mine」を中心に、セルフ・ポートレートを含めた5シリーズの作品を、
関連記事 →両足義足でハイヒールを履くという選択 / アーティスト・片山真理さん →両足義足の「普通でない」自分を消し去る 〜アーティスト・片山真理「you’re mine」についてのロング・インタビュー 姉と妹 妹はいま中学生。彼女を見ながら、いかに私が「ふつうとは違う」子ども時代を過ごしていたのかを、あらためて気づかれされます。妹と比べると、私は妹が出会う3分の1以下くらいの人たちとしか、子ども時代に接していなかったのではないかと思います。 まず外に出なかったし、運動もしなかったし、友だちと遊びに行くこともなかったし、塾にも行ってなかった。代わりに、お医者さんや看護師さんなど、大人との付き合いはものすごく多かったです。小児病棟にいても、私は特殊な事例だったので先生がたと関わることが多く、年齢が近い子たちと関わる機会はあまりありませんでした。 入院中は院内学級に通っていましたが、2
「広告がものを売るだけでなく、社会を動かす力になったらおもしろい」。 株式会社電通でコピーライターとして活躍する傍ら、社会課題を解決する「ソーシャル・プロジェクト」を数多く手掛ける並河進さん。 手洗いを通して子どもの健康を守る「世界手洗いの日」プロジェクト(日本ユニセフ協会)、日本の女子高生と大学生が児童労働に関心を持ってもらおうと奮闘するドキュメンタリー映画「バレンタイン一揆」(NGO・ACE)、検索することで東日本大震災の支援活動に寄付を届ける「Search for 3.11 検索は応援になる」(ヤフー株式会社)。 広告が社会にできることとは? と向き合い、挑戦してきた並河進さんを紹介する。 大学ではロボットを研究したいと考えていたが、希望が叶わず船舶海洋工学科(現・システム創成学科)へ。研究室に泊まり込み、船の設計システムに没頭した。研究はおもしろかったが、先輩の研究員たちの中には、
乳房切除術――部分的ないし全部の乳房を切除することで、乳房内のがんの病巣を取り除くことが乳がんの手術。近年はできる限り小さく切除して、乳房を残す「温存」や、かたちを取り戻す「再建」を合わせて選ぶ人も増えてきた。しかし、乳房切除術は、体だけでなく心にも傷痕を残す。 一昔前に比べたら、傷痕もほとんど目立たないことも多い。とはいえ、切除する場所や範囲によっては、変形や傷が気になるケースも少なくはない。 2013年、アメリカで生まれたNPO・P.ink(ピンク)は、乳房切除術を行った女性たちに、「温存」でも「再建」でもない第3の選択肢を提供する。それは、タトゥー。P.inkの設立者、Noel Franusさんに、P.inkの活動について尋ねた。
2015年6月26日、アメリカの連邦最高裁判所は、同性婚を認める判断を示した。これにより事実上、全米で同性婚が合法化されることになる。 アメリカでは、同国全50州のうち、37州と首都ワシントンで同性婚が認められる一方、中西部オハイオ州などの4州では、同性婚を認めない判断を示していた。各州で同性婚に対する判断が分かれていたため、連邦最高裁判所が審理を進めていた。長年議論されていた問題に、どのような決着がつくのか、大きな注目を集めていた。 アメリカでは1970年代以降、同性どうしのカップルが州政府に同性婚を認めるよう求める裁判を起こす動きが目立つようになってきた。しかし、キリスト教保守派を中心に反対は根強く、世論は二分されたままだった。 その歴史に一つの区切りをつける今回の裁判。連邦最高裁判所の裁判所命令が「美しい」と話題になっている。Anthony Kennedy判事による最後の一文だ。 人
鯖江市は、メガネフレーム国内シェアの96%を誇る、100年以上続く一大メガネフレーム生産地。イタリア・中国と並び、その名を世界に響かせています。 ここで製造が始まったのは、明治38年(1905年)。豪雪に見舞われる冬の農閑期の副業として紹介され、地域の人々が技術を学んだことが始まりでした。 工程ごとに職人が競って腕を磨くことで分業独立が進み、徐々に市全体が産地へと変貌。また、たゆまぬ技術開発を重ねて1970年以降、チタン素材のフレームや形状記憶合金フレームなど世界でも新しい素材加工技術を開発し、その地位を確たるものにしました。 「understatement new york」のメガネフレームは、ここ鯖江にある1964年創業のサン・オプチカル株式会社で一つずつ職人の手仕事で作られています。 一人ひとりの矜持がクオリティになる もともとのメガネフレームづくりは糸鋸(いとのこ)ややすりを使い、
ファッション図書館「LENA(リナ)」では、店内を歩きながら気になった服を自由に借りられる。返却期限は5日。その服を着て楽しんだ後、再び「LENA」に返すというしくみになっている。返却後は、また別の服を借りることができる。 良質なヴィンテージ品、ニューカマーのデザイナーズブランドや、気鋭のエコファッション・ブランドの服が、ライナップとしてまず保管されているという。利用者からも「寄贈」を募るため、随時アーカイブは増える。まるで自分では集められない量の服を保管したクローゼットだ。取り扱いは、いまはレディースのみという。 レンタルのみの利用料は月19,95ユーロ。「寄贈」をしても良い。持ち込んだ服と同点数まで、借りて行くことができる。気に入った服は、買い取ることももちろん可能だ。 衣服のレンタルサービスを通じて、「服との付き合い方」を提案していきたいというのは、友人たちとともに「LENA」を立ち
広島を皮切りに全国で開催され、人気を高めているワークショップ「NPWの学校」。「NPW」とは、「ヌメ革パッチワーク」のことで、文字どおりメーカーで余った多様な色・かたちの革端切れをパッチワークする。使うのは、ハサミと金槌だけ。深く吟味せずに、手に取った革を順につなぎ合わせて自分だけのレザーバッグを作るというものだ。 主催するのは、広島市の中心地でセレクトショップを11年経営していたふるもとひろし。店を運営する中で、革の靴や鞄の職人・曽田耕の作品シリーズ「NPW」に出会い、店を畳むことを決意。曽田から専任講師の認定を受け、2014年からワークショップ講師として新しい一歩を踏み出した。 ワークショップは常に満員御礼。これまで10回以上開催し、延べ100名が参加。リピーターも多い。口コミで広まり、開催のリクエストは全国で後を絶たない。その理由は、「NPW」に、日々の暮らしでは体感しにくいニュート
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