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現代貨幣理論(MMT):妙薬か劇薬か? 佐藤主光(もとひろ) 一橋大学国際・公共政策大学院、経済学研究科 医療政策・経済研究センター 1 現代貨幣理論(MMT)とは? • MMTの主張=「自国通貨(例:円)を発行できる政府は自国通貨建て(例:円建て)で国債を発行する限り、 財政的に破綻することはない(財政的な制約に直面することはない)」 過度なインフレを伴わない限り財政赤字を続けても大丈夫・・・・ • 何故か? 円建ての国債は何時でも自国通貨で置き換えられる(=中央銀行の買い入れ) いざインフレになれば財政を緊縮(増税・歳出削減)すればよい(=機動的財政政策) • 主流派経済学との違い=MMTには個人・企業の誘因(選択)・期待形成はない 投資・消費決定のメカニズム(理論)の欠如⇒最適化問題(ミクロ的基礎付け)はない 概ね「機械的」な算術に終始⇒経済学というより会計学・・・
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