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旅行・観光消費動向調査について 我が国の国内旅行市場の全体像を把握するための調査の一つとして、観光庁が実施している「旅行・観光消費動向調査」があります。この調査は、無作為に抽出した日本国内居住者にアンケート調査票を郵送で送付し、記入済みの調査票を返送してもらうという「郵送調査法」を用いることで、四半期単位での国内旅行全体の旅行者数や消費額などを推計しています。 今回のコラムでは、旅行・観光消費動向調査のデータを活用した分析を行ってみたいと思います。 国内観光客の満足度の傾向 旅行・観光消費動向調査では、2003年に調査を開始して以来、アンケート調査票の配布数、調査の実施回数、調査項目など、調査内容の変更が何度か行われています。2012年からは、国内旅行の満足度に関する質問項目が追加されました。 満足度を向上させることは、観光マーケティングの現場で重視されています。満足度が高い観光客は、リピ
本ページ 更新停止のお知らせ 2020年7月1日に、新たなWEBサイト「美しき日本 全国観光資源台帳(https://tabi.jtb.or.jp/)」を公開しました。 新サイトのオープンに伴い、(旧)観光資源台帳(本ページ)は、更新作業を終了いたしました。こちらのページに記載の情報(観光資源の定義、種別、ランク、選定件数、資源リスト)は、2017年7月時点の情報となりますのでご了承ください。 なお、新サイトでは都道府県単位で順次公開を進めております。そのため、公開前の都道府県の観光資源につきましては、こちらの「(旧)観光資源台帳」に掲載の情報が最新となります。ご面倒をおかけいたしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。 “感動の源泉”となり得るもの、“人々を誘引する源泉”となり得るもののうち、観光の対象と認識されているものを、私たちは「観光資源」と呼びます。 わが国は美しく魅力的な
旅の図書館とは 「旅の図書館」は、観光関連の学術誌や観光統計資料の他、古書・稀覯書、ガイドブック、時刻表、機内誌、観光研究の専門図書、財団の刊行物・出版物など観光研究の参考に資する図書をとりそろえた専門図書館です。 1978(昭和53年)、より文化的、専門的な旅行や観光に関する情報をご提供するため、「観光文化資料館」(1999年に「旅の図書館」に改称)として開設し、多くの方にご利用いただいてまいりました。 「観光はそれ自体が文化であり、その観光文化を向上させたい」という開設当初の理念を継承しつつ、2016年、移転を機に、「観光の研究や実務に役立つ図書館」をコンセプトとしてリニューアルオープンしました。 様々な文献から“研究の種”を、多くの参考事例から観光政策や観光地づくりの“現場に活かすヒント”を見つけてください。 旅の図書館の特徴 ① 観光の研究や実務に役立つ図書館 観光分野の専門図書館
ポケモンGOにはまる 当財団のコラムでは以前に、相澤主任研究員が「位置ゲー」※1について、吉谷地主任研究員が「仮想現実(VR)・拡張現実(AR)」技術について紹介しました。今年7月、その「位置ゲー」と「拡張現実(AR)」の両者を組み合わせたスマートフォンゲームアプリ「ポケモンGO」がリリースされ、現在、世界中で大ブームを引き起こしております。 小学生時代にゲームボーイでプレイしていた、初代ポケモン世代である私も見事にはまり、リリース直後の1週間は寝ても覚めてもポケモンの事ばかり考えている堕落した生活を送ってしまいました。ゲームでは、ポケモンをゲットするため、スマートフォンを片手に街なかを歩き回る必要があります。テレビ等でも報道されている通り、街なかのいたるところにポケモントレーナー(ポケモンGOをプレイしている人)が昼夜を問わず大量発生する社会現象が起こりました。特に、ゲームをプレイする上
現在、移転に向け準備を進めている「旅の図書館」は、“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指しています。その実現のための取り組みの一つとして構築した観光研究資料の独自分類から、その効用や近年の観光研究の傾向の一部をご紹介します。 観光研究図書をいかに分類するか? 図書館は、図書をはじめとする煩雑で膨大な資料を一定のルールで分類管理し、利用者に提供する仕組みをもつことから、「図書館はシステムである」ともいわれます。そして、これらの資料を体系的に管理する上で欠かせないのが「日本十進分類法(NDC)」です。NDCは、分類記号に「0」から「9」のアラビア数字のみを用いて、第一次区分(大分類)、第二次区分(中分類)、第三次区分(細分類)へと順次10ずつの項目に細分していく分類方法です。11とか12の分類ではなく、10ずつの分類とすることで数字に意味をもたせ極めてシンプルに体系的な分類を可能にしています
音楽CDの販売がふるわない一方で、ライブなどの公演数や動員数は増えているそうです。これは「その時ただ一度きりの経験」が見直されていることの表れだと考えられます。もしこのことが旅行についても同様に言えるとすれば、これからの旅行の姿も変わってくるかもしれません。 ■「音楽鑑賞とドライブ」は平凡な趣味? いつになく不安定な天候が続きますが、今年も春がめぐってくるとともに、私たちの職場にも新しい仲間が加わりました。フレッシュな新入社員と接していると自分の若かりし頃(!)に思いを巡らせることも多く、先日ふと自分が書いた履歴書のことを思い出しました。履歴書には「趣味・特技」という欄があると思うのですが、就職活動を始めた私はこの欄に「音楽鑑賞・ドライブ」とひとまず書き込んだ上で、はて、と考えました。自分自身を余すところなく(あるいは過剰に)アピールすることが求められる就職活動の場面において、趣味が「音楽
中国経済に翳りが見えている。上海株式市場の急落、輸出の減少、人民元の切り下げといった要因は、多少のタイムラグを経て海外旅行市場を冷やす要因となるだろう。足元、国慶節の連休前後については、元々需要が供給を大幅に上回るトップシーズンなので問題は無い。訪日客数への景気の影響はこれから顕在化してくるだろう。 但し、当面は100%を超えるような異常な伸び率が鈍化する程度で済むとも考えている。ドラスティックな変化を予想しないのは、中国のいわゆる爆買いを支えているのが、景気要因以上に、税制に起因する内外価格差によるものだからである。 表1は、「日本滞在中に最も満足した商品」の主要五ヶ国別の品目構成である(「訪日外国人消費動向調査」(観光庁))。中国では他の国に比べて「電気製品」「時計」「カメラ」や「化粧品・香水」を挙げる人が非常に多いのが特徴である(表1)。参考までに、今夏にDBJ(日本政策投資銀行)と
沖縄での台風体験 私は出張で沖縄を訪れることが多くあります。沖縄といえばやはり台風の影響を受けることがしばしばです。特に今夏は、3回あった沖縄出張のうち3回とも台風に当たるという、なかなかの“強運”ぶりを発揮することができました。中でも8月に訪れた石垣島では、“大型で非常に強い勢力”の台風に当たったため、生まれて初めて、本物の大型台風を体験することになりました。 とにかくすごいのは風です。強い風が吹くたびに窓ガラスがミシミシと音を立て、建物は地震が起こったかのように大きく揺れていました(体感で震度2ぐらいはありました)。常に、「ゴォーーー」という“嵐”としてイメージしていた音がリアルサラウンドで聞こえてきます。窓の外を見ると、雨粒が水平に飛んでいくのが見え、ほとんど隙間のないはずの窓と窓枠の間からも雨水が入ってきていました。夜になると停電が発生し、さらにはボイラーが壊れてシャワーのお湯が出
最近、自転車が話題にのぼることが多くなっています。それは、本年6月1日に施行された改正道路交通法により、一時不停止や信号無視、酒酔い運転などの危険運転14項目に対する取締りが厳しくなったことが影響しています。道路渋滞の激しい大都市などでは自転車利用がとても便利ですが、事故につながりかねない危険な運転は避け、安全な交通環境を維持したいものです。 一方、観光業界においても自転車が注目されています。それは「自転車旅行」です。自転車はゆっくり移動する交通手段であり、また走行コースを比較的自由に選ぶことができるため、主要道の走行をはじめ、脇道や路地、海岸線、農道等の細道も走ることが可能で、時には自転車を抱えて階段を上り下りしながら、地元の人や産業との触れ合いを楽しむことができます。欧米やオーストラリア、台湾などの海外諸国・地域では自転車旅行(以下、「サイクリング」という)推進の取り組みが進んでおり、
2014年10月、温泉まちづくり研究会(以下、研究会)を、愛媛県松山市「道後温泉」にて開催した。2014年は、道後温泉の象徴「道後温泉本館」が改築120年の大還暦を迎えた年。記念事業「道後オンセナート2014」(2014年4月10日~12月31日、以下、オンセナート)により、道後温泉本館をはじめ温泉街がアート作品へと変貌をとげ、「最古にして、最先端。日本最古の温泉街で展開される最先端のアートの祭典。」が、テレビや新聞、雑誌等多くのメディアにも取り上げられ、注目を集めていた時期でもあった。 しかし、道後温泉で研究会を開催した理由は、「オンセナート」ばかりではなく、これまで道後温泉で取り組まれてきた堅実なまちづくりに多くの学びがあると確信し、会員間で共有したいと強く感じたからである。 本コラムでは、道後温泉のまちづくりの中でも、“民間主導”の取り組みに焦点を当て、その一端を紹介したい。 道後温
◆はじめに 8月が終わろうとしている今、夏の旅行に出かけられた方も多いのではないでしょうか。なかには、以前訪れた土地を何年かぶりに訪れ、「前に来た時とはずいぶん雰囲気が変わったな」と感想を持たれた方も多いのではないかと思います。 かくいう私も幼い頃から夏休みに頻繁に訪れている観光地があり、最近その観光地のことをふと思い出しました。幼い頃の印象は、土産物店や飲食店、当時流行していたタレントショップ、歴史を感じさせる建物等、さまざまな魅力が混在しており、その中を多くの観光客が散策し、活気にあふれたものでした。ひさびさにその観光地を訪れた際、以前より圧倒的に店舗数も観光客数も減り、散策しやすくなったものの、得も言われぬ「さみしさ」を感じてしまいました。しかし、この観光地の別のエリアは商業施設や観光施設が誕生し、これらを核として今まで観光客が訪れなかったエリアにも観光客が訪れるようになり、新たなに
さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。 以前から観光と住民の関わりがなかったわけではありません。しかし、それは住民による積極的な観光への関わりというよりは、生活環境を脅かすものとして距離を置いて捉える観光としての見方が強かったように感じます。依然として両見方が存在するとは思いますが、観光に関わるものとしては、この10年の流れをなんとか上手く将来に結び付けていきたいものです。 以上のような想いから、観光まちづくりに取り組む住民の方、そして観光事業によって生計を立てられている方に向けて、その要点を簡単に整理してみます。 ■3分の1が観光で3分の2はまちづくりが目的!? “まち歩き”のまちとして全国に知られた長崎市の「
現在、筆者が抱えている大きな問題意識のひとつは「観光分野において、図書館を有効に活用した新しい研究とは何か」ということである。 インターネット上で情報が簡単に手に入る時代になり、さまざまな場で「図書館不要論」が唱えられるようになったが、果たして、観光分野の研究者にとって図書館は必要なのか、不要なのか。ここでは、図書館を使った新しい研究のヒントをいくつか取り上げ、研究者が積極的に図書館を使うことの意義、図書館が有するコンテンツの研究価値などについて考えてみたい。 1.図書館が独自に入手した資料を使った研究 新しい研究を開拓するアプローチのひとつは、オリジナルのデータや資料を発見・入手することである。図書館が独自に入手している主な資料としては、以下のものが存在する。 (1)「灰色文献」(Gray Literature) 「灰色文献」とは、一般には流通していない、入手が困難な非売品の資料である。
現実性を増す人口減少社会 ご存じの方も多いと思います(ネタとしては古い)が、国土交通省は2014年3月28日、「2050年を視野に入れた国土づくりに向けて ~新たな「国土のグランドデザイン」(骨子) 」というレポートを発表しました。 http://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html また、民間の有識者による日本創成会議では、消滅する可能性がある市区町村は全国に896あり、なかでも人口が1万人未満で消滅の可能性が高い市町村は532にのぼるという結果となっています。 http://www.policycouncil.jp/ 同じような地域別人口数の推計は、2005年に経産省が「人口減少下における地域経営について 02030年の地域経済のシミュレーション0」として推計を行っています。 http://warp.da.
●注目度が高まりつつある聖地観光 近年、「聖地」を訪れる観光に注目が集まっています。昨年は、20年に一度の「伊勢神宮式年遷宮」、60年に一度の「出雲大社 平成の大遷宮」、熱田神宮の創祠1900年、富士山の世界文化遺産登録が重なった年でした。また、聖地は「パワースポット」として位置づけられることが多く、生気を養うために訪れる人もいます。人気を博する聖地観光ですが、信仰の理由上、見られない部分や立ち入ることができない部分があるため、理解しづらいと感じたこともあるのではないでしょうか。 ●聖地観光に対するニーズと対応の考え方 訪れる側としては、理解を深めるためにも、可能な限り本物を見たり体験したりしたいと思うのが当然です。一方、聖地を所有・管理する側にとっては、資源の保全を前提としつつ、一定のルールや決まりを設けたうえで、見せられる部分については可能な限り本物を見せ、見せられない部分については、
「旅の図書館」は、観光関連の学術誌や観光統計資料の他、古書・稀覯書、ガイドブック、時刻表、機内誌、観光研究の専門図書、財団の刊行物・出版物など観光研究の参考に資する図書をとりそろえた専門図書館です。 詳しく見る 施設案内
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