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昭和八年、なぜかバーナード・ショーが来日していいる。当時七七歳。とにかく過激なことを口走るこの皮肉屋の「いぢわるじいさん」が、どんな用があって日本に来たのか。 「私が来たんじゃない。適当に船が着いたから降りただけだ」みたいなことを言って知らんぷりしてたようだが、誰がセッティングしたのか荒木貞夫陸軍大臣と対談したりしている。 三月八日の東京朝日に、その様子が少しだけ載っている。(以下新仮名遣いにしてあります) ショウ翁「近代戦には個人的勇気など何の足しにもならない。筋肉の強さなど不必要だ。ボタン一つ押せばタンクが動き飛行機が活躍するようになれば個人の勇気や力など無駄になる。そうなれば私のような老人にも戦争ができる。一体今の戦争では若いものばかり動員するがそれは大間違いだ。八十歳ぐらいの老人を真っ先に動員して次は七十……六十と一線に繰出して将来役に立つ青年は後に残して置すべきだ」 荒木陸相「人
「だからインフレーションなんてものは所謂好景気なんてものじゃない。価格の騰貴に乗じて金持ち連中が富を奪い合う形さ。そこを良く理解して、金持ちでなくっても金をうんと借りて、金持ちみたいに振る舞うことがインフレ景気をもっともよく利用することになるのさ」 ………… 「……好景気と、今回のインフレ景気とは、大いに相違する処がある」 「どういう点が相違するか」 「まずそれを列挙すれば下の如くであろうか。 ①好景気の場合には、物価や株価は上がっても、また後日下げるけれども、インフレ景気の場合には物価や株価は上がったきりで下がってこない。 ②好景気は需要増加から来るが、インフレ景気は平価切下げ見越しから来る。 ③好景気の際には一般民衆の収入まず増加して、然る後に徐徐として物価が騰貴するのだが、インフレ景気の際には物価の方がまず騰貴し、而して後に徐徐としてストライキの力で嫌々ながら収入が増加する。 ④した
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