科学や技術、思想・芸術の分野に大きく貢献した方々に贈られる日本発の国際賞「京都賞」。受賞者の方々は、道を究めるために人一倍の努力を重ね、その業績によって世界の文明、科学、精神的深化のために大いなる貢献をしてきた人たちです。「京都賞再耕──じっくり味わう受賞者のことば」の連載では、これまでの京都賞受賞者へのインタビューを通して、記念講演会で語られた言葉をさらに掘り下げ、独自の哲学や思考プロセス、探求者の姿勢などに迫りたいと思います。今回は2016年に先端技術部門で受賞した、金出武雄博士にお話を伺いました。 「京都賞再耕」のこれまでの記事 #01 國武豊喜博士 「抽象化」と「具体化」を往来するなかで突破口が見えてくる #02 三村髙志博士 「役に立つ」とは、圧倒的多数の人に必要とされて喜ばれること ────────────── 金出武雄(かなで・たけお) カーネギーメロン大学 ワイタカー記念全