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都知事選
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大甘の見通しに不安が募る。厚労省は3日、公的年金の健全性を5年に1度点検する「財政検証」の結果を公表。現役世代の手取り収入に対する年金額の割合を示す「所得代替率」について「5割を維持する」との目標を死守したが、見通しは暗い。 検証は今後の経済シナリオを4つに分類。それぞれ成長率を▼1.6%(高成長)▼1.1%(成長)▼マイナス0.1%(横ばい)▼マイナス0.7%(マイナス成長)──と仮定した。 経済成長が現状に近い「マイナス0.1%」の場合、所得代替率は足元の61.2%から将来的に約2割減の50.4%にまで落ち込む。厚労省が理想として目指す「成長率1.1%」の場合でも、所得代替率は現状より6%減の57.6%だ。 前回2019年の財政検証で将来的な所得代替率が50~51.9%だったことを踏まえれば、低下率に少し歯止めがかかったとは言える。しかし「成長率1.1%」の前提条件は楽観的な数字のオン
観客動員数107万人、興行収入14.7億円を突破した現在公開中の映画「帰ってきた あぶない刑事」。2016年に公開された前作「さらば あぶない刑事」の興収16.3億円を超えそうな勢いだ。 ご存じの通り「帰ってきた」は、舘ひろし(74)と柴田恭兵(72)主演の人気連ドラ「あぶない刑事」シリーズの映画化。1980年代後半に日本テレビ系で放送された連ドラは社会現象を起こし、シリーズ第2作「もっとあぶない刑事」や、スペシャルドラマ、映画も制作されるなどしてきた大人気コンテンツだ。 「前作の映画より今作の方が面白かった――そんな声が周囲で結構あります。実際、各映画サイトのレビューを見ても、『帰ってきた』は非常に評価が高いし、リピーターも多い。地域によっては公開終了というところもあるようですが、逆に延長する映画館もある。前作超えの興行収入はまず間違いないでしょうし、次作への弾みもついた」(週刊誌芸能記
東京都知事選(7日投開票)は、残すところ3日。若さと体力を武器に、分刻みの選挙運動を展開する前広島県安芸高田市長の石丸伸二候補(41)に逆風が吹き始めた。 市長時代の言動をめぐる訴訟の控訴審で、広島高裁は3日、控訴を棄却。石丸サイドの2連敗となった。経緯を見る限り、「改革派の爽やか青年」のイメージとは程遠い。最終盤に向けて失速しかねず、知事選後の国政転出シナリオにも影響が及びそうだ。 自民党に近いオールド世代の陣営幹部に支えられる石丸氏は、3選を狙う現職の小池百合子知事(71)、蓮舫前参院議員(56)を猛追。3番手に浮上し、予想以上の戦いを見せてきた。そこへ降って湧いたのが、問題の訴訟。法廷バトルに持ち込んだのは、古巣の山根温子市議(68)で、経緯はこうだ。 ■でっち上げで注目 石丸氏が市長に就任したのは、2020年8月。翌月に議場で古参市議がいびきをかいたとX(旧ツイッター)で批判し、議
「現職の背中が見えてきました。政治の景色を変えるのは、いつだって皆さんの勇気だと思う!」 7月7日投開票の東京都知事選まで残り3日。現職の小池知事を追う蓮舫候補は3日も京王線・調布駅前に立ち、支持を訴えた。常に1000人超の聴衆を集め、演説のボルテージも日ごとに高まっている。どこかシラけたムードが漂う小池知事の街宣に比べ、蓮舫氏とその支援者たちの熱気の方が、ハッキリ言って五十歩も百歩も勝る。とはいえ、主要マスコミの中盤情勢の調査結果はおおむね、小池「一歩リード」。終盤にかけ蓮舫氏に逆転の目はあるのか。 ■「ひとり街宣」が活気づく ここにきて活気づいているのが、蓮舫氏を応援する人々の「ひとり街宣」と呼ばれる動きだ。 一人一人が地元の駅頭などに立ち、独自に宣伝。プラカードを掲げ、候補者のように支援を求めたり、投票率アップを呼びかけたり、「外苑再開発見直し」などの政策を訴えたり、立っているだけだ
7月7日投開票の東京都知事選が終盤に差し掛かり、情報戦の様相を呈している。 大手メディアの情勢調査では現職・小池百合子知事(71)が先行、蓮舫前参院議員(56)が追いかけ、石丸伸二前安芸高田市長(41)が続く展開になっているが、ここへきて下馬評を覆す“怪情報”が永田町で飛び交い始めた。出回っているのは、あるメディアが実施したとされる情勢調査の結果。「小池45、石丸25、蓮舫20」と記されている。「日曜まで」とも明記されているから、期日前投票の出口調査の結果と受け取れる。真偽不明とはいえ、驚くのは、蓮舫氏が石丸氏の後塵を拝して3位に沈んでいることだ。 「立憲民主党と共産党がバックアップする蓮舫さんには組織票があり、地盤のない石丸さんに負けるなど、普通では考えづらい。ただ、港区や千代田区、中央区といった富裕層が住むエリアでは石丸さんが蓮舫さんを上回っているそうですから、『石丸2位、蓮舫3位』は
女帝が「オタクの街」に降り立った──。 東京都知事選(7月7日投開票)で3選を狙う小池知事が2日、アニメや漫画などの若者文化で知られる秋葉原で街頭演説を行った。これまで麻生太郎や安倍晋三両氏など自民党総裁が選挙戦最後の訴えの場として選んできた、いわば「聖地」だ。 小池知事のSNSには漫画をイメージしたかのような告知画像。アキバを選んだのは、若者政策を中心に据えるライバルの蓮舫前参院議員への対抗心? しかし、肝心の聴衆はやや少なめだった。平日の帰宅ラッシュで人通りが多い時間帯にもかかわらず、鉄柵で囲われた聴衆エリアは3分の2ほどしか埋まらない。熱心に拍手を送るのも若者ではなく、中高年が多かった。聴衆エリア外で足を止める人も大勢いたが、3人で演説を聞いていた若者が「え、伊東純也(サッカー選手)、書類送検されたの!?」と関係ない話をしだす始末。いまいちノリ切っていない様子だった。 ■反小池のプラ
東京都知事選と同じ7日投開票のもうひとつの首都決戦・都議補選。国政選挙の前哨戦として裏金事件で大逆風の自民がどこまで負け込むのか注目されている。都内の9選挙区(江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩=多摩市と稲城市)で行われており(定数各1)、自民は南多摩を除く、8選挙区に候補を擁立した。 「現状、勝てそうなのは北区だけ。江東区は横並びの接戦。全敗は避けられても負け越す恐れが高い。茂木幹事長が3日と4日応援に入る。秋の総裁選に向けたアピールもあるのでしょうが、人気のない茂木さんが来ても逆効果じゃないか」(自民党関係者) ■思わぬ苦戦に最終日に小池都知事が応援調整中 旗色が悪いのは自民だけじゃない。都知事選ではリードしている小池百合子知事(71)が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の候補も全員討ち死にしそうになっているのだ。 都議補選で都ファは中野
1994年9月24日、私は英国のアスコット競馬場にいた。 武豊が騎乗するスキーパラダイスを見るためだった。同馬は前走でフランスのGⅠムーランドロンシャン賞を勝って人気になっていた。雨が降り続き日本の芝より長いターフのため、直線だけで追い込むことは難しいと思われた。だが、スキーパラダイスは少し出遅れたこともあったが終始後方のまま惨敗した。翌日の英スポーツ紙は1面で武の騎乗を厳しく批判していた。 翻って先週の「宝塚記念」、断然1番人気のドウデュースの武の騎乗を批判するスポーツ紙はなかったのではないか。それで30年前のことを思い出していたのだ。 ドウデュースについて、武はレース前「馬の出来は最高」と言い、レース後は「負けたのは重馬場のせいではない」と言っている。だとしたら、あの乗り方は解せない。60年競馬を見てきた私は、相手が競馬界のレジェンドであってもひるんではならないと考える。 私は、この国
現行の保険証廃止に伴うマイナ保険証への一本化まで、2日で残り5カ月。12月2日時点で有効な現行の保険証は最大1年間にわたり使用できるが、政府は「マイナ保険証に慣れてもらう」との理由で移行をゴリ押し。薬局でマイナ保険証しか使えないと勘違いした患者とのトラブルが発生しても、お構いなしだ。 〈ご注意ください!〉〈本年12月2日から現行の健康保険証は発行されなくなります〉──。厚労省が医療機関の配布用に用意したチラシには、そう大書されている。現行の保険証に代わる「資格確認書」の存在は明記されておらず、見る人に「早くマイナ保険証に切り替えなきゃ」と思わせる“悪質チラシ”なのだが、厚労省は「資格確認書については別途、周知・広報する」(医療介護連携政策課)と言い訳してデザイン変更する気ゼロ。デザインはそのままに現在も医療機関で配られている。 さらに行き過ぎなのが、窓口でマイナ保険証の利用人数を増やした病
討論会から逃げ、メディアを自分のためだけに利用する──。7月7日の投開票日まで残り5日、いよいよ終盤戦に差しかかった東京都知事選。ライバルの蓮舫前参院議員が「公開討論会」を呼びかけても、現職の小池知事は聞く耳ナシ。テレビ討論会のオファーを断り続けていると蓮舫氏に暴露されたが、われ関せずだ。議論を避けるクセに、勝手知ったるテレビ局には水面下でムチャぶりの連続。あろうことか「テレビ私物化」を画策しているというのだ。 ◇ ◇ ◇ 蓮舫陣営によれば、ほぼすべての在京民放テレビ局から討論会のオファーがあるというが、小池氏は「公務優先」を理由に逃げ続け、ただの一度も実現していない。そもそも、民放各局がオファーしている情報・報道番組は、ほとんど公務の入らない夜の時間の放送にもかかわらずだ。 つまり「公務」は激論回避の逃げ口上。ボロが出るのを避ける口実に過ぎない。実際、各局に小池陣営は「単独出演による
「圧勝ムード」とはほど遠い。共同通信社が6月29、30日、東京都知事選(7月7日投開票)の情勢調査を実施。現職・小池知事(71)が一歩リードし、蓮舫前参院議員(56)が続き、石丸前安芸高田市長(41)が激しく追い上げる展開になっているという。 やはり、首都決戦は現職有利。小池知事は余裕しゃくしゃくかと思いきや、そうでもないようだ。 「小池さんは初当選した2016年知事選では291万票、前回は366万票を獲得し、圧勝しています。その結果、絶大な求心力を得ました。今回も圧勝したいところですが、かつての人気はもうありません。得票数がガクンと落ち、接戦での勝利になれば、水面下で支援する自公に『小池知事は我々のおかげで勝てた』と言われかねない。そうなれば、今後、都政運営で自公の要望をのまざるを得なくなる場面が増えるでしょう。そんな事態は避けたいはずです」(都政関係者) 小池知事は告示直後、街頭にあま
「チャレンジャーである私は現職とフェアな公開討論会で議論をしたかった。小池都知事はどうして出てきてくれないんですか」 東京都知事選のラストサンデーだった6月30日、銀座の歩行者天国で蓮舫前参院議員が街頭演説。まず、冒頭の訴えはコレだった。 そして、内情をさらに暴露した。 「ある民放テレビの幹部に聞きました。公開討論会を3回オファーしたがすべて断られた。理由は公務。しかし、フタを開けたら、自分で街頭演説をしていたそうです。逃げないでもらいたいと、皆さんも思いませんか」 ここで聴衆から拍手が沸き起こった。 テレビの報道・情報番組に主要な候補者を呼んで、公約や政策を戦わせる公開討論会は、テレビ局にとって都知事選の定番コンテンツだ。コロナ禍の4年前こそ行われなかったが、8年前の小池知事の初出馬時は、主要候補者がテレビ局をハシゴ。小池知事がライバル候補だったジャーナリストの鳥越俊太郎氏を「病み上がり
「夢の超特急」は夢のままなのか。JR東海が進めるリニア中央新幹線の開業予定は当初の2027年から、今年3月に「34年以降」にズレ込んだ。古くは1960年代にさかのぼるリニア計画は、いよいよ「100年の計」の感を帯びてきた。リニア問題を20年にわたり取材するジャーナリストは「リニアは人を幸せにするのか」と疑問を投げかける。 ◇ ◇ ◇ ──1都6県(東京、神奈川、山梨、静岡、長野、岐阜、愛知)にまたがるリニア計画をめぐっては、南アルプスを貫く工事が大井川の減流を招くとして、静岡県の川勝平太前知事が着工を拒否。リニアが争点のひとつだった先月の知事選で、野党系が支持した元浜松市長の鈴木康友氏が当選しました。 自民党推薦の大村慎一元副知事は1年以内にリニア問題に決着をつけると公約を掲げ、新知事に選ばれた鈴木さんも序盤は「川勝路線を継承しない」とのスタンスでした。ところが、選挙期間中に判明した岐
《松川るいってテレビ出していいんだっけ?#朝生》《どの面下げてテレビに出てるの?フランス旅行?での成果を発表しなよ その後の政策にどの程度反映できたの》《松川るいは エッフェル塔の写真撮る旅行に連れて行く為に子供が欲しかったんですか?》《エッフェル塔に裏金に松川るいはどの面下げてテレビに出てくるんだよ》《松川るい、フランスに勉強しに行ったのでは?、ただ写真撮ってきただけか?? #朝生》《裏金も説明出来んやつの言葉に何の説得力があるんだよ》 6月29日深夜放送のテレビ朝日系「朝まで生テレビ」にパネリストとして、自民党の松川るい参院議員が出演。「激論!ド~する?!日本の未来 ~人口減少と移民の是非~」で、少子化問題などを語ったが、放送が始まるやいなや、SNSでは松川氏に嫌悪感を抱いた視聴者で批判があふれた。 「元外務官僚だけあって議論の中心として発言し画面に映る機会が多かったが、他のパネリスト
7月7日投開票の都知事選が熱を帯びているが、裏金自民にとって、より重要なのが28日、告示された都議補欠選挙だ。都内9選挙区で実施され、都知事選と同日に投開票される。小池知事に乗っかっただけの知事選は「勝ちを拾える状況」(自民党関係者)だが、自民の看板を掲げて戦う補選は裏金事件への審判を受けることになるだけに、状況は厳しい。次期衆院選に向けた足場づくり、都議会最大会派を維持するためにも絶対に負けられない戦いなのだ。負け越せば、岸田首相は大ダメージだ。 ◇ ◇ ◇ 補選は江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩の各選挙区(欠員各1)で実施される。うち、南多摩をのぞく8選挙区で自民は候補を擁立。特に、何としても死守しなければならないのが、自民都議が死去したり、辞職したことで「穴」があいた江東、北、足立、八王子、府中の5選挙区だ。 「5選挙区はもともと自民が議席を
東京都知事選(7月7日投開票)は今のところ現職有利のセオリー通り、小池知事の優勢で進んでいるが、女帝優位を崩す重要争点には事欠かない。そのひとつが羽田空港の新飛行ルート問題だ。 新ルートは東京五輪に向けた国際線増便を口実に、2020年3月から運用が始まった。海から出入りする従来ルートに対し、新ルートは着陸時に新宿区、渋谷区、港区、品川区などの上空を低空で飛行。飛行高度は都庁上空で900メートル、恵比寿駅上空でスカイツリーよりも低い約600メートル、品川区大井町の上空で東京タワーよりも低い約300メートルだ。多い時は朝の山手線のラッシュ時を超える約1分に1機のペースで飛び回る。 騒音や落下物の危険などが運用開始前から指摘されているが、国は「世界の中で最高水準の対策」(斉藤国交相)と強弁して新ルートの停止要求に聞く耳を持たない。小池知事は「引き続き国に対し、安全対策の着実な実施を求めてまいりま
27日は上場企業の株主総会集中日。前川喜平・元文科次官と田中優子・前法政大総長が共同代表を務める市民グループ「テレビ輝け!市民ネットワーク」が株主提案していたテレビ朝日ホールディングス(HD)の株主総会も都内で開かれた。 市民グループは、テレビ局に、権力に屈することなく報道機関としての本来の役割を果たしてもらいたいと結成された。49人でテレ朝HD株(27日の終値2160円)の4万株超を買い集めて株主提案権を取得し、4議案を提案。〈過去10年間に政治権力から圧力を受けた場合や、放送番組審議会が機能不全に陥っている場合には、独立した第三者委員会を設立して調査・公表する〉〈番組審議会委員らの任期に上限を設ける〉などの定款変更を求め、〈共同代表の前川氏を社外取締役に推薦〉した。 テレ朝側は「ご指摘のような事実は一切ない」「ガバナンス改革に継続して取り組んでいる」などとして株主提案に「反対」し、株主
「警察やで。何やってんねん?」 マニア2人は憧れの仕事を「実体験」するため、警察官に成り済まし、偽造した警察手帳を「印籠」のごとく提示し、職務質問を繰り返していた。 大阪府警の警察手帳を自作し、職務質問をしたとして、奈良県警西和署は26日、大阪府高石市のトラック運転手、能塚翔悟容疑者(26)を公記号偽造・同使用の疑いで逮捕した。 4月17日午後9時過ぎ、能塚容疑者は自家用セダンを改造した「覆面パトカー」もどきを運転し、仲間と大阪府堺市西区の浜寺公園に乗りつけた。2人はモデルガンや警棒を装着。公園でスケボーをしていた20代の男性4人に近づき、ニセの警察手帳を見せ、「警察やで」と声を掛けた。男性が「通報でもあったんですか?」とたずねると、能塚容疑者は「いやパトロール中、たまたま見かけたもんやから声を掛けただけや」と答え、男性から名前と連絡先を聞き取り、その場でメモ。「じゃあ、気ぃ付けてなぁ」と
「横綱相撲」というより、他の候補と同じ土俵に立とうとしない。東京都知事選(7月7日投開票)の告示から、27日で1週間が経過。主要候補は連日、街頭で有権者にアピールする中、小池知事は先週の土日に八丈島と奥多摩、青梅で街頭演説したきり。現職知事として「公務優先」を掲げ、選挙活動を控えているが、この発言もマユツバなのである。 ◇ ◇ ◇ 「小池です。今回もよろしくお願いします」 電話の受け手は朝一番の“ホットコール”に驚いた。小池知事が3選出馬を表明する前後、彼女を支援してきた業界団体の幹部の携帯電話に直接、本人から支援を呼びかける連絡があったという。 選挙初日の20日午前10時半。小池知事は屈強なSPを従え、西新宿にある確認団体「東京をもっと!よくする会」の選挙事務所に現れた。勝負カラーの緑の半袖ジャケットを身に着け、「出発式」で7分チョットの「第一声」を終えると「公務」を理由にそそくさと
ついに節目を突破した。神経戦が繰り広げられている外為市場で26日、円相場が1ドル=160円台にのせた。38年ぶりの円安水準だ。政府・日銀は再び為替介入に出るのか、出ないのか。マーケットが固唾をのんで見守る中、円安は一気に200円台まで進む可能性がある。足元のインフレもきついのに、秋の狂乱物価への覚悟を迫られそうだ。 ゴールデンウイークまっただ中の4月29日に一時1ドル=160円24銭まで下落したことから、5月にかけて円買いドル売り介入が実施された。あれからわずか2カ月でその水準を超えてしまった。 鈴木財務相らの口先介入も全く効果なし。FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が後退し、日米金利差拡大が円売り材料になっているのだから、手の打ちようがない。 経済評論家の斎藤満氏はこう指摘する。 「介入原資となる外貨準備高は約200兆円ありますが、実際に回せる資金はその1割のおよそ20兆円。
“ケンちゃん”逮捕の報に検察内外で激震が走った。大阪地方検察庁の元検事正で弁護士の北川健太郎容疑者(64)のあだ名だ。準強制性交の疑いで25日、大阪高等検察庁に逮捕された。東大や京大出身者が多い検察内で金沢大学卒業後に任官し、西日本検察の要職を歴任。最後は大阪地検のトップ、検事正で退官した“関西検察のエース”だけに、逮捕の知らせは驚きをもって受け止められた。 ■財務官僚の背任も立件されるのでは…淡い期待を抱いた ケンちゃんの“女性問題”というと思い出すエピソードがある。高知地方検察庁のナンバー2、次席検事から大阪へ戻る転出前に、地元の担当記者たちが送別の宴を催した。彼は単身赴任だったが、引っ越しを手伝うため妻が高知を訪れていた。彼は妻を連れて送別会に出席したが、会場で某民放の女性記者と親しげな様子を見せた。妻はその場では何も言わなかったが、翌日、高級ブランドバッグのリストを示す。彼に選択の
イライラを抑えきれないようだ。7月7日投開票の東京都知事選で、現職の小池知事(71)が失言を連発させている。日刊ゲンダイは6月20日発売号で、小池氏の“舌禍不安”を報じた。「排除」発言で失速した過去があるだけに、今回も追及されれば口を滑らせるのではないかと予測したが、その通りの展開になってきた。焦るとムキになって言い返す小池氏に、陣営内部は「余計なことを言わないで」と戦々恐々だ。 ◇ ◇ ◇ 小池氏のゴマカシと失言が続出したのは、24日に東京青年会議所が主催した立候補者討論会だった。明治神宮外苑の再開発による樹木伐採問題を巡って、蓮舫前参院議員(56)に「再開発事業者からパーティー券の購入を受けていませんよね?」と聞かれると「パーティー開催については、法律にのっとった形で公表している」と回答拒否。石丸・前安芸高田市長(41)に「イエスかノーで答えて」と詰められると「さまざまな方にご協力
事実上の与野党対決の構図となった東京都知事選(7月7日投開票)に食らいついているのが、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)だ。若さを武器にした豊富な活動量でじわじわと浸透。情勢調査などによると、3選を狙う小池百合子知事(71)、蓮舫前参院議員(56)に次ぐ3番手につけている。X(旧ツイッター)では「#石丸伸二」が連日トレンド入りする注目度の高さ。この展開にニンマリなのが、切っても切れない間柄のドトールコーヒーだ。 25日は「ドトール」もXのトレンド入り。石丸氏効果だ。というのも、石丸氏の選挙戦を物心両面で全力支援しているのは、後援会長に就いたドトール創業者の鳥羽博道名誉会長。告示以降の石丸氏はヒモ付きなのを隠すどころか、アピールに余念がない。第一声直後にカメラの前でワッフルをパクつき、「これ、ドトールなんですよ」と宣伝に汗をかいていた。過去のX投稿でも看板商品の写真を唐突にアップしたこ
第2次安倍政権がゴリ押ししていた官民ファンドの「海外交通・都市開発事業支援機構」(JOIN)が、1000億円近い累積赤字を抱えていることがわかった。26日の朝日新聞が報じた。 JOINは企業の海外インフラへの投資を支援する官民ファンドで、2014年10月に設立された。 今年3月末までの投融資額は2561億円にのぼり、その4割で回収のめどが立たない惨憺たる事態となっている。 ミャンマーの都市再開発事業「Yコンプレックス」、安倍元首相がトップセールスした米テキサス州の新幹線建設事業、ブラジルの鉄道事業などが失敗し、24年3月期決算で799億円の損失を計上。従来分を含めると955億円にのぼっている。 事業の失敗に輪をかけて悪質なのがJOINを所轄する国交省の対応だ。 今回、JOINはホームページを更新する形で損失を計上。しかし損失を出した事業の多くは、共同出資の企業が1年以上も前に損失を明らかに
家計の味方にまたしても異常事態だ。 牛肉に続き、割安感のあった豚肉まで高騰している。農林水産省畜産局の食肉鶏卵課によると、疾病などの影響で欧州での豚肉の生産が落ち込み、現地価格が上昇。そこに円安が重なり、輸入豚肉の国内卸値が1年間で2割から4割ほど上昇しているという。さらに困ったことに、外国産の高騰で国産品への切り替えが進み、需要が高まったため国産豚肉の価格も上昇しているのだ。 家計への打撃はそれだけではない。鶏肉の価格も上昇している。中東などで需要が高まり輸入鶏肉の相場が押し上げられ、円安も重なったことで、直近で安値だった昨年12月と比べると、国内卸値が約10%上昇している。 現在、価格が安定しているのは国産の鶏肉のみ--という状況だ。庶民の味方だった輸入豚も、輸入鶏も、軒並み値上がりしてしまった。 食肉の高騰で影響が避けられないのが飲食業界だ。外食ジャーナリストの中村芳平氏は「小さな飲
こんな万博は嫌だ──。さすが「お笑いの本場」とでも言おうか、来年の大阪・関西万博が大喜利ネタのような惨状に陥っている。 万博協会は24日、会場の夢洲から噴出するメタンガスなどの安全対策を公表。今年3月に会場西側のトイレ工事現場で発生したメタンガス爆発事故を受け、換気設備の設置やガス濃度の測定・公表などの対策を打ち出した。 協会の担当者は会見で「基本的には発表した対策はかなりレベルの高い、フルスペックのもの」と胸を張ったが、まだ対策不備の問題もある。ニオイだ。 爆発事故があった夢洲1区は廃棄物の埋め立て地。メタンガスのほかに硫化水素などが地下から発生している。無臭のメタンガスに対し、硫化水素は「タマゴが腐ったニオイ」だ。くっさいウンコの原因でもある。 万博協会の資料によると、夢洲1区に設置されているガス管26カ所でメタンガスなどを測定したところ、14カ所で硫化水素を検知したという。計2590
<1対1のハメ撮りをさせてくれる子を探しています。お手当は7~10万円です> 同人AVの監督兼男優は、SNSにこう投稿して出演者を募っていた。 アダルトビデオを撮影するための必要な書面を交わさずに女子高生(16)と性行為をし、その様子を撮影したとして、映像制作会社代表の塩田拓海容疑者(24)が22日、AV出演被害防止・救済法違反と児童福祉法違反の疑いで警視庁少年育成課に逮捕された。 塩田容疑者は大学3年の頃から個人で制作する「同人AV」の撮影を始め、趣味と実益を兼ねて「ハメ撮り」で金を稼げたらと考え、「FC2」や「マイファンズ」に作品を次々と投稿。2022年2月から24年6月までの2年5カ月の間にFC2で1800万円、マイファンズの投稿を合わせると、2200万円を荒稼ぎしていた。一方、女子高生は「2.5次元アイドル」にはまり、ライブチケット購入など推し活の費用が必要となり、出会い系サイトに
会いに来たぞ! 百合子──。3選を目指す東京都知事選(7月7日投開票)で、小池知事がようやく初めて街頭に立ったのは八丈島。初当選した8年前も告示翌日にかの地で演説したとはいえ、大勢の聴衆を避ける「ステルス作戦」は海をも越えた。船で揺られること10時間半、日刊ゲンダイ記者は現地に向かい「会いに行けない知事」を追った。 ■フリー記者の問いかけに「つばさの党の人?」 22日午後1時、15人ほどの報道陣が待つ中、SPらを従えた小池知事が空港に到着。約1分の歓迎セレモニーで花輪をかけてくれた子供たちと記念撮影を済ませると、フリー記者の「ヤジが嫌で八丈島ですか」との問いかけに「つばさの党の人?」と捨てゼリフを吐き、そそくさと車に乗り込んだ。 向かった先は八丈島乳業運営の牧場だ。くしくも同じ名前の乳牛「ユリコ」に島特産のアシタバを与え、「あーすごいすごい、百合子がユリコに」と満面の笑み。質疑応答の機会は
ほどなく戦後79年を迎えるが、平和国家としての歩みは年を経るごとに危うくなっている。県民の4人に1人が犠牲となった沖縄では、惨禍を生き抜いた高齢者が晩発性PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、社会問題の根っこには戦争トラウマの世代間伝達が潜んでいるという。にもかかわらず、米国主導で自衛隊の南西シフトは進み、在日米軍との一体化が加速。住民の不安は置き去りだ。戦火は沖縄に何をもたらしたのか。6月23日の慰霊の日を前に、心の傷に向き合う医師に聞いた。 ◇ ◇ ◇ ──2011年の沖縄精神神経学会で戦争体験者の晩発性PTSDを報告されました。長い年月を経て発症することから、そう名付けられたそうですね。 縁あって2004年に沖縄に移住するまで、青森県弘前市の病院に勤めていました。数えきれないほどの精神鑑定を行い、検察からの依頼で起訴前鑑定をしたり、過労性うつ病で自殺した方の労災認定に関する
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