国立大学法人東京農工大学大学院農学研究院の深野祐也日本学術振興会特別研究員PDと国立大学法人弘前大学農学生命科学部の山尾僚助教は、つる植物のヤブガラシを用いた実験により、つる植物が自株と他株を識別し、巻き付きパターンを変化させる(自株には巻き付きづらい)ことを発見しました。この発見は、これまでに知られていなかった植物の新しい自他識別システムであり、これまでの研究では植物が持つ識別能力が大きく見逃されていたことを示しています。今後は、この現象の普遍性や生理メカニズムについて、さらなる解明が期待されます。 本研究成果は、日本時間8月26日午後4時に、 Proceedings of the Royal Society of London, B 英国王立協会紀要に掲載されました。 現状:自他識別、つまり自個体と他個体を識別する能力は、生物にとって非常に重要な能力です。例えば、私たちが持っている免疫