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新潟市西蒲区の老舗酒蔵「宝山酒造」が、裁判所から破産手続き開始の決定を受けたことがわかりました。事業の譲渡先を探しています。 民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、「宝山酒造」は1885年(明治18年)創業。日本酒「宝山」を看板商品に、甘酒やリキュールの製造販売も手掛けていました。弥彦神社がほど近く、観光コースとして酒蔵見学を設定し集客を図り、日本酒の販売が増加した1995年6月期には年売上高は2億6千万円余りを計上していました。 しかし、その後、日本酒離れが進む中売り上げは低迷。インターネット販売などを企画しましたが、業績回復には至らず、2023年6月期の売上高は約1億円に低下していました。赤字決算を背景に債務超過が続き厳しい資金繰りとなり、設備投資や赤字補填のための借り入れも重くのしかかり、破産手続きの開始の決定を受けることになりました。 負債は、約2億2千万円の見込み。