【与那国】特定利用空港・港湾への指定が検討されている比川地区への新港建設を巡り、政府に要請している糸数健一町長は28日、比川地区住民を対象に説明会を比川自治公民館で開催した。「(2023年度から5年間の)43兆円の防衛予算を巡って先島地区でもすでに争奪戦は始まっていて、石垣では既に精力的に動いている」として国防と島発展の両面での必要性を改めて強調した。 町が要請している比川港湾(仮称)の図面によると、カタブル浜から幅200㍍、長さ1㌔ほどを掘削し、湿地帯をつぶして港湾をつくる計画になっている。 図面作成について糸数町長は「事務方が苦肉の策で説明のためにつくったが、あくまで一例。あの通りになるとは限らない」と説明、「町だけでできることではなく、国がどう考えるかが一番大きなウエートを占める。極端な自然破壊はあってはいけないが、今が千載一遇のチャンス。50年先を見据えてやりたい」と理解を求めた。