神奈川LD協会機関誌Vol.29, 2003冬号から転載させていただきました。神奈川LD協会のご厚意に感謝いたします。 最近では早い時期から正確な診断・評価を求めて受診を希望する保護者も増えてはいますが、受診までの経過や親子の置かれた状況によっては診断が「レッテル貼り」や「限界の宣告」として親御さんに受け止められている場合もあります。あるいは逆に保護者が子どもの発達精神医学的診断を伝えても「子どもは丸ごと受け止めてこそ全人教育。診断名をつけて子どもを選別するようなことはしたくない。第一こんな子は昔からいた」と反論され聞き入れてくれない幼稚園・保育園・学校(特に通常級)の先生にお会いすることも稀ではありません。 でも適切な支援のためには正確な評価が欠かせません。評価なしの支援は「当たって砕けろ」式のやみ雲なアプローチになってしまいます。支援者であるあなたが「当たって砕ける」たびに、子どもの