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衆院選
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無断引用はご遠慮下さい。 応用人類学の系譜 田中雅一(京都大学人文科学研究所) 「人類学の学習はわれわれのような帝国には必要不可欠だと言ってよい1。 「率直に言って、多くの人類学的あるいは社会学的な研究は「役立たず 」だ2。 1 実用という視点 知識と社会との関係をめぐる問いかけの一つが、純粋理論と応用をめぐる問題である。ここで取り上げるのは(社会・文化)人類学あるいは民族学の植民地支配にたいしての実用性をめぐる諸言説の歴史である。 たしかに、人類学は欧米の植民地支配と密接に関係しつつ発展してきた3。しかし、人類学と社会(宗主国と植民地双方)のダイナミズムを無視すると、人類学が植民地支配が生み出した学問だとか、いわゆるオリエンタリズム(サイード)の一翼を担う政治的支配を正当化する、統治のための知識であったという結論をなんの迷いもなく引き出すことになる4。このような結論が一面的だというため
Welcome to the Official Homepage of Masakazu Tanaka 田中雅一教授のホームページ 日本語 | English Department of Anthropology, Gender & Sexuality Studies INSTITUTE FOR RESEARCH IN HUMANITIES, KYOTO UNIVERSITY 京都大学人文科学研究所(人類誌) :: 人間・環境学研究科(文化人類学) [人文研のホームページへ] | [Go to Zinbunken Website]
主体からエージェントへ 1999/2/20 おことわり:公開にあたって未報告の資料についての言及を避けていますので、実際の報告レジュメとはやや異なったものになっていることをご了承下さい。 1 はじめに:はたして再生産論にこだわる意義はあるのだろうか? ●レイヴらの「実践共同体」論は本当に「周辺から中心への緩やかな移動というテーマによって、組織全体の構造を保ちつつ、しかも徐々に自己革新していく過程」(福島 解説 158頁)を考えるうえで有効か。cf. ハンクスの序文「・・・徒弟の形成によって共同体は自ら再生させるが、同時に変容もすると考えられる。正統的周辺参加ではこういった変化の説明はできない。しかし、こういうことが避け難く生じることをうきぼりにしてくれる。」(9頁) 再生産理論を克服する鍵は田辺論文に認められる。 ●田辺「実践知としての呪術」『民研・呪術特集』 ・模倣では
妖術と邪術 田中雅一 1 はじめに 本稿では、古くて新しい人類学のテーマである妖術witchcraftと邪術sorceryについての議論を再考する。その際、参考としたいのは、ジュディス・バトラーが『ジェンダー・トラブル』で展開しているジェンダー・アイデンティティの構築性をめぐる議論である。本稿では、妖術師とは、ジェンダーと同じく、構築的に生みだされるものという点を指摘したうえで、それが、すくなくともアザンデ社会においては、平民のアイデンティティ構築と密接に関係していることを明らかに、従来の妖術・邪術論とは異なる視点を呈示したい。 2 パフォーマティヴィティ・呼びかけ・エイジェント バトラーが、ジェンダーの構築的性格を明らかにするために採用したのがJ・L・オースティンが提唱した人を動かすための行為遂行的発言、すなわちパフォーマティヴィティという概念であった。彼女は『ジェンダー・トラブル』でジ
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