赤の他人とロイヤルホストでパフェを食べたことがある。 ログインすることがめっきり減ったミクシィを久しぶりに開いたその日、受信箱に知らない人からメッセージが届いていた。 突然ごめんなさい、驚かないでくださいという短い前置きのあと、メッセージはこう続いた。 心の準備はいいでしょうか? つまり、見ず知らずの俺たちですが、一緒に芝居を観に行きませんか?というお誘いなのです。 送り主はハルヤというハンドルネームの男性で、35歳だといった。知り合いの俳優から彼が出演する芝居のチケットを2枚譲り受けたが、公演はわずか2日後で誘えそうな友人がいない。試しにミクシィで芝居好きな人を探してみたところ、私を見つけたのでこのメッセージを送っている、という。 文章の最後に、『凄い金魚』という芝居のタイトルと、劇場の場所、開演時間が添えられていた。 一読して怪しいメッセージだと思ったが、その唐突さと、「はっきり言って