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zsphere.hatenablog.com
この連載の第1回記事でちらりと述べたように、毎回何かしら作品の重要テーマとなる言葉を造語して見せる富野監督が、『Gのレコンギスタ』において繰り出したのが、「クンタラ」です。 真偽のほどは語られていませんが、大昔に食用とされていた人種という意味を持たされた差別用語であり、劇中ではマスク大尉ことルイン・リーの行動を規定する動機として、再三強調されました。 また、キャピタル・アーミィ、アメリア、トワサンガ、ビーナス・グロゥブなど様々な勢力が入り乱れる『Gレコ』において、結局主人公ベルリと最後の対決を演じたのはこのマスク大尉であり、彼のクンタラとしてのコンプレックスは、ベルリの「選ばれた血統」との対比として、最終決戦の重要な軸となりました。 第1回記事で述べたような、宗教やタブーがガンダムの最新シリーズで大きくクローズアップされた事情と同じように、差別の問題が取り上げられたのにもそれに対応する時代
▼あらすじ ゼハート・ガレットの戦死を知ったラ・グラミス司令ファルク・オクラムドは、最強のXラウンダーであるゼラ・ギンスと、その搭乗MSヴェイガンギアの出撃を命じる。しかしヴェイガンギアはシドを取り込んで暴走、逆にラ・グラミスを攻撃してセカンドムーン崩壊の危機を招いてしまう。 一方、これを機にフリットはプラズマダイバーミサイルでセカンドムーンを撃ち「ヴェイガンを殲滅」しようとするが、キオの必死の説得によって、敵味方全軍へセカンドムーン救済のための協力を要請する。キオ・アスノは暴走して見境なく攻撃をかけるヴェイガンギア・シドに対してFX−バーストを発動させ、これを撃破、パイロットのゼラ・ギンスを救出するのだった。 これによって長い戦いは終わり、AGEシステムとEXA-DBの技術の応用によって火星圏からマーズ・レイが払拭され、ガンダム記念館に展示されるAGE-1はフリットの銅像と共に、ついに「
▼あらすじ ゼハート、ザナルドの猛攻によって危機に陥るAGE-3。フリットが割って入り、足止めする事で一時は帰還に成功しかけたキオだが、フリットの身を案じて転身、舞い戻ってしまう。そしてザナルドによって捕えられたAGE-3は、そのまま連れ去られてしまったのだった。 冷静さを失うフリットは、セリックやユノアに諌められて落ち着きを取り戻す。補給のためマッドーナ工房を訪れたディーヴァは、そこでビシディアンのアセムから、キオ奪回の提案を持ちかけられるのだった。 ▼見どころ ▽フリットの惑乱 この回は、あまり歴代ガンダムへのオマージュや、テーマ的な踏み込みが見られない回です。 特に大きな進展があるのは次の回以降であり、今回はその準備に徹する回とも言えます。そのため、第36話の解説記事は短めにまとめたいと思います。……大体いつもそう思いつつ、気が付くと長くなってしまうのですが。 さて、この第36話で最
ガンダムAGE各話解説の目次です。 ・機動戦士ガンダムAGE解説の前に ・第1話 「救世主ガンダム」 ・第2話 「AGEの力」 ・第3話 「ゆがむコロニー」 ・第4話 「白い狼」 ・第5話 「魔少年」 ・第6話 「ファーデーンの光と影」 ・第7話 「進化するガンダム」 ・第8話 「決死の共同戦線」 ・第9話 「秘密のモビルスーツ」 ・第10話 「激戦の日」 ・第11話 「ミンスリーの再会」 →第11話番外編 ・第12話 「反逆者たちの船出」 ・第13話 「宇宙要塞アンバット」 ・第14話 「悲しみの閃光」 ・第15話 「その涙、宇宙に落ちて」 ・第16話 「馬小屋のガンダム」 ・第17話 「友情と恋とモビルスーツ」 ・第18話 「卒業式の戦闘」 ・第19話 「アセムの旅立ち」 ・第20話 「赤いモビルスーツ」 ・第21話 「立ちはだかる幻影」 ・第22話 「ビッグリング絶対防衛線」 ・第2
リトル・ピープルの時代 作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/07/28メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 362回この商品を含むブログ (85件) を見る 久しぶりに、発売日が楽しみな本でした。 そして、充実した読書時間を過ごせました。 私はそもそも、『ゼロ年代の想像力』以降の宇野常寛氏の動向について懸念を持っていましたし、もっと言えば心配していました。 それは『ゼロ年代〜』で提出されたモデル、「決断主義」「バトルロワイヤル」というタームが、時代の空気を的確に掴んでいて、とても汎用性があり、どんな作品を評する際にもおおよそ援用可能で――要するに便利すぎるものだったからです。 宇野氏が雑誌で作品短評のようなものを載せている際も、このモデルを元に発言しているのを何度か見かけましたし。 宇野氏が、今後ずっとこの「決断主義」のモデルを作品を単に当てはめ、このモデ
音楽CDを筆頭に、アニメのDVDなどの映像作品、はたまたマジコンなどのゲーム他、その手の「作品」がネットを介して流出し、結果として商品が売れなくなるという話を聞くようになって久しい感があります。 もちろん、現状禁止されている事である以上、それらの違法アップロードを利用すべきではない、とは最初に宣言する必要がありますが。 しかし世の趨勢がこうなってしまったのは、必然といえば必然でもあり。 そもそも、人がお金を払うのは、それだけの価値を感じるからです。 かつては「作品」をパッケージング化し、それを日本中に行きわたらせユーザーに届けるというのは、個人では難しい行程でした。難しいからこそ、価値があったわけで。 しかしネットを介してのデータのやり取りがこれだけ普及した現在、作品データを個人が発信し、それを求めるユーザーに届ける事は、多少の知識があれば誰にでもできる、簡単な事になりました。 簡単な事に
いやはや。もうこのブログを3年以上やってますが、こんなにブクマとはてスタがついたのは初めてです(ぇ よりによって自分の性癖晒し記事でそうなったというのが何ともはや微妙なところ。訪問者の方々、せっかく来たんだから「東京彷徨」タグも見て行ってね!(マテ そんなわけで、ありがたい事にいろいろと反響をいただいたわけでした。コメント、ブクマコメ、それにトラバをくださった方の記事も面白く読ませていただきました。 とりあえず一番辛辣だったのがこの記事で。 だからエロゲ好きはバカだってゆーとんねんwww http://d.hatena.ne.jp/AntiSeptic/20090605/p1 草生やしまくりの文章ですが、けっこう鋭いところついてるなーと。 確かに、前回涼しい顔で変な因果関係を説きましたが、しかし自分が性的に興奮している時には、その対象をむちゃくちゃにしてやりたいとか、そういう暴力性そのもの
上の記事を書いた後、思いあまって、森岡正博先生に 「こんな記事を書いてみました、お忙しくなければご意見をお伺いしたいです!」 とか突然メールで聞いてみた(えぇ 森岡先生は、私にとっては『感じない男』で男性性欲について赤裸々というか、自分の内面まで切り込んでいって、たとえばロリコン趣味がどのように生起するか、といった男性の性的内面の起源を臆することなく語り、読者私に共感と動揺と畏怖を同時に与えた方でありました。 感じない男 (ちくま新書) 作者: 森岡正博出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/02/08メディア: 新書購入: 28人 クリック: 179回この商品を含むブログ (149件) を見る 「私は少女の体を生きてみたかった」と決然と書ける人はそういるものではない。 だからこそ、その方がこうした凌辱表現についてどう思うか、といった事や、また私が上記のような記事を書く事が状況に対
昨今、一部のメディアで話題になっている話で、PCなどのゲームの凌辱表現を規制するか否か、といった話があります。 http://algernon.livedoor.biz/archives/737985.html http://arm1475.blog2.fc2.com/blog-entry-4217.html いろいろ話題になってますが、とりあえずこの辺? まあ、今までも何度となく繰り返されてきた議論なのですが。 もちろん、賛成派反対派、ともどもに言い分はありましょう。ただ、そうした議論の中で、案外おろそかにされている部分があると思うのですよ。 なぜ、ここまで凌辱表現を含む18禁作品が増えたのか、という話です。 規制する側にしても、その理由を押さえなければ、手を変え品を変えしても凌辱表現を根絶するなんて土台不可能な話でしょう。 また反対派の男性諸君にしても、いい加減「表現の自由」だけで自分
ちょっと前の話になりますが、psd1981さんの 「ガンダム語りの貧しさ」について http://d.hatena.ne.jp/psb1981/20090418/1240054839 こちらの記事にちょっとコメントをしたり、また囚人022さんの こういう楽しみ方もありますねー(『聖戦士ダンバイン』リビルド) http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-1441.html こちらを拝読したりしてたんですけれども。 何となく、これらの記事に共通して潜んでいる、妙なバイアスみたいなのを感じて、一体それが何なのかなぁとぼんやり考えたりしていました。 要するに、「なんでアニメだけ、感想書いているはずが批評っぽくなってしまうんだろう?」というような、漠然とした疑問なのです。 というのも、私は時々、読んだライトノベルの感想をネット上で検索して読んだりしているわけな
久しぶりに、見ようと思ってテレビの前に座ったのでした。まあクロスオーバーネタ好きだし。 で、結構面白かったので軽く感想。 まあ、とりあえず絵柄にギャップがあるのは、まあしょうがないですね。登場人物が、ルパン風の絵柄とコナン風の絵柄で分かれてるので、特に冒頭の狩りのシーン、王子さんとそれ以外とがちょっと違和感。 まあでも、そんなに致命的ではない。この辺、少々の無茶が通るのはアニメの良いところ。 お話としては、ルパンの側がかなりコナン側の事情に合わせてあげた、という感じでした。結局ルパンは一度も発砲しないし。まあしょうがないよね、コナンの方が設定上の面倒が多いし。海外に行くのも一苦労。 しかし一方で、ルパンの方は良い意味でも悪い意味でも「何でもあり」なので、むしろ「コナン側に合わせる」というのが程良い縛りになってた面もあったのかも知れません。 シナリオも、推理物としては一本調子でしたが、楽しく
今回、LOを読むまで、ロリコンを勘違いしてました。どうもすいませんでした。 - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/20090204/p1 ロリコンに春は来ないらしい。いや、来ても困るけど。 確かにマイナーセクシュアリティの筆頭、という感じの我がロリコンなわけで、社会的にも肩身が狭いし、またパートナーに受け入れられる事も絶対にないというのも、9割方そうだろうとは思います。ゆえに思い悩んだりもするし、と。 しかし、「だからこそそんなイバラの道を行くオレかっこいい」になっては意味がない。また、そういう感じでロリコン同士、マイナー同士が共感して讃辞をあまり投げるのも微妙な感じ。 私もロリコンの端くれですが、だからこそ上の記事にはてスタつけたり、ブクマで褒めたりする事はしない。 しかし一方で、性癖というのはやめようと
『ゼロ年代の想像力』を読んで腹を立てた人のために(メモ) - 白鳥のめがね http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20090103/p1 んー。まあ宇野氏は基本的に挑発的な物言いをする人だから、腹を立てるのは分かるですよ。 むしろ「善良な市民」さん時代に比べれば、さすがに場所柄で遠慮してるんだなぁと思ったくらいですからね。惑星開発委員会での氏はもっと釣り針満載なわけで(笑)。 なのでまあ腹を立てるのは分かるんですけど。けどこういう風なエントリとして立てて、反発してみたりして、それ自体すごい勢いで「釣られて」いるようにしか見えない。 だってねぇ。 だからこそ、宇野常寛は、自分だけは島宇宙の住民ではないかのようにして、「真正さ」に対する判断の根拠を保留したままで、自らの歴史叙述だけは議論の余地無く正しいかのように主張していく。結局、著者のパフォーマンス自体が「動員ゲーム」のた
ネット上で小説書き同士が作品公開したり、交流したりできるSNS、dNoVeLsさんにここ最近頻繁に寄せさせていただいてますが。 http://www.dnovels.net/ 現在こちらのサイトは、「学園」「ホラー」「短編」などのジャンルのどれか一つを設定して、そこに作品を投稿するという形で作られています。 ところが――ここ一年あまり、ニコニコ動画やpixivなどで、ユーザーがタグを設定できるようなインターフェースに慣れているためか、この形式にすごく不便さを感じる気がします。 そう思うのは私だけではないようで、私が特に提言しなくとも、管理人さんの開発予定にこの「ユーザーが編集できるタグ(と、それによって作品を分類・検索する機能)」が入っているようです。 ところで、この「ユーザー」がタグを編集する機能がニコニコなどに採用され、市民権を得ている状況ってけっこう示唆的だよなぁと思ったりします。
囚人022の避難所 『宮崎アニメは、なぜ当たる』 読書感想文(?) 続き http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-1325.html ともかく「難解」で「エンターテインメントとは言い難い作品」である『もののけ姫』(1997)以後の宮崎アニメが、商業的な成功をおさめ続ける秘密こそが知りたいところだったんですけど 確かに、不思議と言えば不思議なんですよね。 『もののけ姫』以降の宮崎作品には、どうしても不穏さや不気味さ、得体のしれない不定形の異形が幅を利かせてたり、一見してそんな「家族で安心して見られるハートフルストーリー」の枠に必ずしも収まってるわけじゃない。 『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』が大ヒットするならわかるけど。 にも関わらず、とんでもない興行収入を叩き出し続けてるわけで。一体それは何故なのか、という話が出ていたわけですね。 さて、
見て来ました。 休日を利用してちょろっと。 一応私、押井守作品は初めて見ます。今までも基本的に押井作品は見に行ってなかったんで――今回に関しても、話題作だから見に行ったとかいうよりは、単に高校時代からそれなりに親しんでた森博嗣作品の映像化だから見に行った、というのが正直なところ。 で、とりあえずの感想から言いますと、楽しみました。 特に空戦描写はさすがの一言。とにかく圧倒されたとしか言いようがないくらいです。 映画開始前の予告編でスターウォーズのスピンアウトみたいなCG作品の紹介が少し入ったんですが、もうなんか、CGによる描写でいえばもうこっちのスカイ・クロラの方が勝ってるんじゃね? とか思ってしまうくらい。ありゃ凄いです。 あの空戦描写を味わうためだけに、劇場で見ても良いってくらいです。DVDになってから見るのじゃ、ちょっともったいないかなってくらい。 ……と、まるで映画会社の回し者のよ
見て来ました。 当初、今日見るなんて予定していなかったのですが、別件で出かけた帰り、「どうせ見るのだからついでに見てしまえ」と思い、急遽新宿のレイトショーにて。 従って、今回の作品について、私はまったく前情報を持たずにいました。宮崎監督のコメントのたぐいも、全然。 劇場に着いても、パンフレットの類いも全然買わずに、本当に空っぽの状態で作品に向き合う事になりました。 そんな感じで、ほぼまっさらな状態で見て。 ――ああ、良かったな。 とか、そんな風に思いました。 多分、私が熱をあげてインタビューなどを追いかけていた頃の宮崎駿は、もういないんじゃないかなと、漠然とそう思いました。 世界を脅かす色々な問題への視線も、それをどうにかせんといかんという苦闘も、独創的なメッセージをひねり出そうという意志もほとんどなくて。 ただそこには、 間違いなく才能に恵まれた作家の、何にも縛られないイマジネーションの
脳内妹の予定調和疑惑払拭が必死すぎて笑える件について - 「玖足手帖」(呶呶日日) http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080607/1212771335 私の友人のアマチュア小説書きに一人、自分の作品の登場人物に、電車の中で30分くらい延々説教され続けたという人がいますが(笑)。 私自身もたまに、自分の作品の登場人物と会話することがあったりはします。で、「あれ、君そういうこと考えてる人だったんだ」って驚かされて、それを契機に作品のプロットまで変わってみたりとかね。 まあ、こういうのって経験した人でないと、なかなか実感つかめないだろうなとは思うんですが。 言葉で説明するなら……我々が普段「意識」と呼んでるのは、ものすごい表層のところにあるもので、実は内面にあるいろんな、時に分裂した思考の断片を管理統合してまとめあげたものなんだ、って事なんですがね。 たとえ
機動戦士ガンダムF91―クロスボーン・バンガード〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫) 作者: 富野由悠季,美樹本晴彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (17件) を見る 何故か今ごろ読んでいる小説版F91。 前々から、富野小説の中でもかなり出来がよいと聞いていたのですが、読んでみればさもありなん、これはかなり面白い。 特に、クロスボーン・バンガード誕生までの、いわば映画の前史にあたる部分がすごい。小規模な企業のトップに過ぎなかったマイッツァー・ロナが、連邦政府に対抗するための私兵と組織作りをするという、言わば派手な部分のあまりない裏方な部分のはずなんですが、その経緯の語り口がある意味一番面白いという。 恐らく、民主主義というか、官僚制度に対する嫌悪感をここまで剥き出しにした小説なんて、他にないんじゃないで
『機動戦士ガンダムAGE』各話解説、全話完了しました。 下記の目次からお進みください。 『機動戦士ガンダムAGE』各話解説目次 ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) 作者: G・K・チェスタトン,中村保男 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1982/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (74件) を見る ホームズを一通り読み終えたので、続けてこちらを手に取った次第。 学生時代に一度読んだ、はず、なのだけれど1ミリも記憶に残ってなかった。なんかもうもしかしたら勘違いだったかも知れないくらい。どんな本の読み方してたんだ、学生時代の俺……。 一部ホームズと発表時期がかぶってるくらいの同時代作品らしいですが、読み味はびっくりするくらい違っていて、なかなか新鮮でした。ホームズものは即物的というか、殺人の理由とかも身も蓋も無い組織犯罪とか詐欺とかだっ
道徳的命令に従う訓練ばかりやってると、メリット・デメリットを考えて選択肢の中から合理的なものを選び取るのがヘタクソになりそう http://d.hatena.ne.jp/kusamisusa/20061125/p3 まあ、それはわかる気がする。 実際、私自身も一時期、「なぜ人を殺してはいけないのか」みたいな問題について、色んな人が答えているのを意識して読み集めていたのですが、そこで展開される答えっていうのは結局次の二種類しかなかったように思うわけで。 ・人殺しにはこれこれこういうデメリットがある(そしてそのデメリットがメリットを上回る)から、殺さない方がいいのだ。 ・殺してはいけないんだから殺してはいけないのだ。 道徳的規範の枠で答えようとすると、結局後者みたいなトートロジーになっちゃうんでしょうね。実際、私自身が小説の中で主人公に、この問いに対して「理由なんかない」と答えさせた事がありま
劇場版が新たに製作されるとかで、またエヴァについての話題が多く見られる様子です。 で、mixiの方でもそんなような話をちょろっとしたり、それで更に話題を振られたりしたので、とりあえず私の現在のエヴァへのスタンスを、書いておこうかなという気になりました。 ただし。多分好意的なことをほとんど書かないので、お読みになられる際はご了承の上どうぞ。 端的に言って、私は『新世紀エヴァンゲリオン』が嫌いです。 無論作品としての評価はしています。あれがエポックメイキングであったことも、演出や音楽のレベルが高かったろうことも。 従ってこれは、単に私があれを嫌っている、という話であります。 どこが嫌いかといえば、創作者としてのモラルの面で、彼に共感できないところ。 http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-509.html 囚人022さんのところのエントリーですが、こ
http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051105/p1 http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051108/p1 http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051109/p1 http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051114/p1 「るろうに剣心」を中心とした和月宏伸論、および90年代少年向けエンタメ作品論。http://d.hatena.ne.jp/megyumi/:こちらの記事で知りましたが、かなり面白く読了。 この分析は鋭いし、問題提起も多く重要な記事だと思う。 と同時に、今自分が書いてる作品とダイレクトにつながっちゃってるので、これについてはちゃんと記事に起こしておこうと思った次第。 「不殺」、すなわち敵であろうとも決して殺さない、という縛りは、確かにかなり強固に
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