弁護士石井琢磨です。 『逆転交渉術』という本を読みました。 元FBIの主席交渉人の方が書いた本です。 そのため、出てくるケースの多くが人質交渉のシーンでした。 ただ日常生活への応用も可能であって、値下げ交渉や飛行機のチケットの交渉、家賃交渉などの事例も含まれていました。 皆さんも使える内容だと思います。 この本の副題は、『まずは「ノー」を引き出せ』というものです。 一昔前は、まずはイエスと言わせて、イエスイエスイエスと続けることで、本題にもイエスと言わせるという営業手法が書籍等で紹介されていました。 この本の副題は、そのような方法を否定するものです。 しかも、この本は、有名なハーバード流交渉術も否定しています。 ハーバード流交渉術では、 人「すなわち感情」と問題を切り離す win-winの選択肢を探す などの方法が紹介されています。 しかし、この本では、人は合理的なものではなく、問題は感情