ご挨拶¶ 東京の東側、文京区と台東区にまたがる、谷中、根津、千駄木の中心を、「不忍通り」が走っています。この通りやそれに並行して走る小さな道には、個性的な新刊書店、古書店、図書館があり、気持ちのいい喫茶店やカフェ、散歩の途中に立ち寄りたい雑貨店やギャラリーがたくさんあります。 ふりかえってみると、この地域には、江戸期以降ずっと、文学や本に関わってきた歴史があります。また、谷中墓地を中心に数十の寺があり、大通りを一歩入れば、坂や路地にぶつかります。古い建物もほうぼうに残っており、休日ともなれば、多くの人々が散歩に訪れます。いわば、「本と散歩が似合う街」なのです。 そこで、私たちは、この辺りを「不忍ブックストリート」と命名しました。それとともに、「本と散歩」に関わるスポットを入れたイラストマップをつくり、無料で配布することにしました。 この地図を手にして、たくさんの本好き、散歩好きの人がこの街