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大谷翔平
scknglmn.hatenablog.com
地球が球形であることを前提とした世界地図の、最初の一般化したバージョンは「メルカトル図法」によるものだろう。これは地球を円筒の中にすぽっと入れて、その内側の側面に地球の外面を投射することによって得られる地図である。この図法の利点は四角い紙に全体を描くことができることにあるが、南極、北極に近づくに従って縮尺が横に伸びてしまい、実際の大きさ、形とは懸け離れたものになってしまう。 次に、バックミンスター・フラーの発明した「ダイマクション図法」は、正二十面体に地球を投射したものであり、縮尺の歪みははるかに少なく抑えることができるが、当然出来上がる地図は正二十面体の展開図であり、長方形とは程遠いジグザグした形になってしまう。 世界を一望のもとに収めることの原理的な不可能性と、われわれが世界地図によってそれをある意味で成し得てしまっているという事実性とのギャップには、なにが横たわっているのだろうか。
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