サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ドラクエ3
thesignmagazine.com
SIGN OF THE DAY 〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、 2022年の年間ベスト・アルバム、 ソング、ムーヴィ/TVシリーズ5選 by YOSHIHARU KOBAYASHI December 26, 2022 Facebook Twitter いまや海外メディアの年間ベストでは、アルバムとソングそれぞれの総合ランキングだけではなく、ロックやラテンや K-POPなどジャンルごとのランキングが発表されることも珍しくなくなった。それは単純に、ラテンやK-POPがいま欧米で勢いがあるというだけの話ではない。様々なジャンルの様々な地域の音楽が誰の目にも可視化され、簡単にアクセスできるようになったがゆえに、それらを無視してポップ・ミュージックの一年を振り返ることは出来ない、という意識がメディア側にもオーディエンス側にも浸透した結果だろう。 2010年代は北米メインストリームを舞台にし
FEATURES : ARTICLES 2022年 年間ベスト・アルバム 50 by YOSHIHARU KOBAYASHI SOICHIRO TANAKA December 26, 2022 Facebook Twitter 戦争、エネルギー問題、疫病、それに伴う新たな政治的分断――これまでの秩序やルールが崩壊し、世界はいつになく不安定な状態にある。そんな時代だからこそ、ポップ音楽もそれぞれのアイデンティティと歴史認識を見つめ直そうとしている。だが各自が立っている地平はバラバラだ。未来はどこに向かうのか? 2020年代はパンデミックとBLMの再燃で幕を開けた。そして2022年は、ロシアによるウクライナ侵攻という戦争が始まった年である。ここ数年の間に、世界ではあまりに多くの決定的な出来事が頻発した。それによって、私たちは自らの価値観や歴史認識を問い直し、否応なしに書き換えることを求められて
FEATURES : ARTICLES 2021年 年間ベスト・アルバム 50 by YOSHIHARU KOBAYASHI SOICHIRO TANAKA December 28, 2021 Facebook Twitter 北米メインストリームがすべての中心だった2010年代は本格的に終わりを迎えた。ポップ・ミュージックが地域性や歴史性という制約から解放され、中心を欠いたまますべてが拡張し続ける2020年代が到来している。この喜ばしき混沌の中にポップという共通言語は如何に生まれ得るのか? いよいよ北米メインストリームがすべての中心だった2010年代というディケイドが本格的に後景へと追いやられ、新たな時代のポップ音楽地図が再編されつつある。ひとまずは、2021年とはそのような一年だったと位置づけることが出来るだろう。 過去の年間ベストの記事を遡ってもらえばわかるように、ここ数年はあらゆる
REVIEWS WHOLE LOTTA RED Playboi Carti (Universal) by MASAAKI KOBAYASHI RYO ISOBE November 05, 2021 Facebook Twitter 「ロック・スター」って、もしかしてインフレ状態? 2020年のダベイビーによる“ロックスター”の成功を見ていて、そう思わずにはいられなかった。 ラップ・シーンで「ロック・スター」が使われる場合、既存のロック・スターとは、文化的あるいは音楽的文脈が切り離されている。もちろん、その根底には、既存のロック・スターから反射的に連想される一定のイメージ――曲を作って出せば、レコードは売れるは、ライヴは超満員で大儲け、オンナもドラッグもアルコールも選り取りみどり――がもちろんあった。例えば、ショップボーイズが“パーティ・ライク・ア・ロック・スター”をヒットさせた頃(2007
「お前の父ちゃん、また炎上したんだって?」「お前の父ちゃん、また炎上したんだって?」。そんな往年のふかわりょうのネタのような心ない言葉を小学校で息子が同級生からかけられている(イジメられているわけではないのでご心配なく)ことを知って以来、2020年は「ノーバズ、ノー炎上」を目標にしてきて、それをなんとか完遂できたと思っていた矢先の2021年の年明け。父ちゃん、またやっちまったよ。 というのは冗談として(冗談ではないが)、「少なくとも家のスピーカーで聴く音楽じゃないですね」というのは、移動距離(自分の場合ほぼクルマだが)が激減した2020年の、というか2020年以降の、かなりクリティカルな問題なのではないか。だって、ずっと家にいたらRapCaviarとか流しっぱなしにしないっしょ、普通。いや、それでもティーンは流しっぱなしにしてるのか。でもさ、ロケや人集めの制限もキツくなってて、楽曲単位でリ
SIGN OF THE DAY 2020年 年間ベスト・アルバム 11位~20位 by all the staff and contributing writers December 30, 2020 Facebook Twitter これは2010年代という変革のディケイドの墓標だ。“マグノリア”や“wokeuplikethis*”の時点では誰もが100%ピエール・ボーンのシグネチャーだと思っていたざらついた音色の耳障りなアナログ・シンセ・リフは、前作『ダイ・リット』、本作を経て、もはや完全にカーティ本人のシグネチャーとなった。韻も踏まず、時にはタイトルを連呼するだけの、リリシズムの片鱗もなく、ウォーク後の価値観さえもどこにも見当たらないリリックをひたすらライムする(いや、叫ぶだけの)フロウとさえ呼べない耳障りな声の連なりと耳障りなシンセ・リフ、唯一の規範であるハットとキックがバランスを
SIGN OF THE DAY 2020年を大胆予想!新たなディケイドの 幕開けは2016年以来のビッグ・イヤー? 今知っておきたい7つの重要音楽トピック by YOSHIHARU KOBAYASHI SOICHIRO TANAKA February 05, 2020 Facebook Twitter 2020年はどのような年になるのか? 何より今年はジャスティン・ビーバー、ケンドリック・ラマー、フランク・オーシャン、リアーナ、ドレイクを筆頭に、2010年代末にほぼ沈黙していた大物たちがこぞって新作を出すと噂されている。だが、まだ年明けから一ヶ月も経っていない今、音楽にとって2020年がどんな年になるのか、その答えはもちろん誰にもわからない。だからこそ、現状を俯瞰した上で、今、うずまいている情報と兆しを整理することで、どこまでも大胆に、ときには不謹慎に、どこまでも奇天烈な文脈を引き出してみ
FEATURES : ARTICLES 2019年 年間ベスト・アルバム 50 by YOSHIHARU KOBAYASHI SOICHIRO TANAKA December 31, 2019 Facebook Twitter もっとも優れた作品にもっとも多くの人々がアクセスし、あらゆる壁が崩れ、ポップという大きなうねりとして結実した2010年代は遂に終わってしまった。このチャートに挙げた50枚の大半は、この10年の集大成的作品と、水面下で息づく新たな胎動だ。いまだ次のポップは見えてこない。 2010年代というディケイドは、ダイナミックなジャンルの再編が起こり、ある種のポップの理想が美しく結実した、極めてエキサイティングな時代だった。まずは声を大にしてそう言っておくべきだろう。 思い返してみれば、2010年前後には、これからの輝かしい10年間を形成する様々な萌芽が見られた。レディ・ガガやテ
SIGN OF THE DAY ラップ・ミュージックとキリスト教の関係を 巡る往復書簡①:山下壮起×小林雅明 〜2パック、MCハマーを主な題材に〜 by MASAAKI KOBAYASHI SOKI YAMASHITA December 20, 2019 Facebook Twitter 近年、カニエ・ウェストが自身の活動や作品を通して、キリスト教への信仰を明確に表現するようになったのは、改めて言うまでもないだろう。2019年1月から全米各地でサンデー・サービスを開催し続け、遂にリリースされたニュー・アルバム『ジーザス・イズ・キング』はゴスペルに強くインスパイアされた作品となった。同作はビルボードの総合チャートで初登場1位を記録したのはもちろんのこと、クリスチャン・アルバムやゴスペル・アルバムのチャートでも首位を獲得している。だが、ラップ作品においてクリスチャニティが表現されるのは今や決し
SIGN OF THE DAY レディオヘッドはジャズではない――彼らが 同時代のジャズ作家に与えた多大な影響から ジャズ評論家、柳樂光隆が検証する:前編 by MITSUTAKA NAGIRA August 22, 2017 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 僕はロックのライターではなく、ジャズのライターをやっている。普段はロバート・グラスパーだの、デヴィッド・ボウイの遺作『★』に参加していたサックス奏者のダニー・マッキャスリンだのについて書いているが、レディオヘッドのことを考えることはとても多い。というより、今、ジャズについて考えている人の多くはレディオヘッドのことを避けて通れなくなっている。 そもそもレディオヘッドというバンドが90年代以降の音楽シーンにとって最も重要な存在のひとつだということに異論があ
REVIEWS WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO? Billie Eilish (Universal) by RYO ISOBE MARI HAGIHARA KENTA TERUNUMA May 14, 2019 Facebook Twitter ビリー・アイリッシュの〈コーチュラ〉におけるライヴ・パフォーマンスをソウルで観た。何のことはない、家族旅行中、宿泊していたホテルで娘を寝つかせた後、ちょうど再配信が始まったからなのだが、部屋の冷蔵庫に入っていたカスビールを飲みながら観るそれは、東京という定位置と少しだけずれている分、現代のポップ・カルチャーのグローバル性とリアルタイム性をいつもよりも意識させてくれた気がする。 ライヴは特に、観客の熱狂を当人が真正面から受け止める姿が印象に残った。ちなみに、そこで鳴らされていた音楽に関して言えば、デビュ
SIGN OF THE DAY 見えざるヒップホップの壁――ドレイク、 ポスト・マローン、ブロックハンプトン、 カーディ・B、カップケークなどを題材に by MASAAKI KOBAYASHI April 25, 2019 Facebook Twitter ドレイクを筆頭にゼロ年代後半からキャリアを積んできたラッパーたちがポップ・シーン全体の顔となり、マンブル・ラップ以降の新世代ラッパーたちが毎年のように輩出され、その多くが大成功を収めることで、シーン全体の覇権をラップ/ヒップホップが完全に掌握した2010年代後半。世界中のメディアが「2018年はラップがポップになった年」と書き立てた。だが、果たして「ラップがポップになった」という言葉はどういった文脈で解釈すべきなのか。 前述のような2010年代半ばから今にかけての変化は、元来はコミュニティに根ざしていたヒップホップというカルチャーがその
REVIEWS WHEN I GET HOME Solange (Sony) by MASAAKI KOBAYASHI TATSUMI JUNK RYUTARO AMANO April 26, 2019 Facebook Twitter 「エモディティ」という言葉がある。特定の感情を作り出す商品を指すのだが、面白いことに、その代表例は音楽とされる。社会学者エヴァ・ルイーズによると、かのトーマス・エジソンは1920年代に「さまざまな魂の状態(ムード)を生み出す音楽」を商品化しようと試みていたそうだ。それからおよそ100年が経ち、個人の感情が渦巻くソーシャルメディアによって「エモい商品」の注目度は上昇、エジソンが生まれたアメリカでは「ムードな音楽」が大衆市場におどり出ている。フランク・オーシャンからアリアナ・グランデまで──「ムード」は我々が求める音楽形態そのものとなった。そう宣言した評論家の
REVIEWS THANK U, NEXT Ariana Grande (Universal) by MARI HAGIHARA TATSUMI JUNK March 01, 2019 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store テロ事件という悲劇を受けた前回のアルバム『スウィートナー』リリース前に、アリアナ・グランデは確か『ア・フュー・グッドメン』(92年作品)でのジャック・ニコルソンのセリフをSNSに投稿していた。「You can't handle the truth(真実はお前の手に余る)」。その物々しさと比べると、『サンキュー、ネクスト』に至る半年間はまるでアリとファンダムのお祭りのようだった。元恋人が急死し、婚約者と別れるという「パーソナルな」悲劇が起きた後すぐに出たシングル、“サンキュー・ネクスト”の甘美な
2018年のアドベントの夕方、ある地方都市の古びた団地の道端で日系ブラジル人4世の若者たちと缶ビールを飲んでいた時のこと。話題がラップ・ミュージックに移り、ひとりの青年がシックスナインが好きだと言ったので、「どうなっちゃうんですかねぇ」と、最高で終身刑もあり得るという彼の裁判について振ると、青年が「いやぁ、伝説ですよ」と呟いた、その実感のこもった響きが忘れられない。 選出していないアーティストの話を総評で書くのもどうかと思うが、僕を始めとして多くのジャーナリストやメディアが取るに足らないものだと考えているシックスナインのようなアーティストも、若者にとっては同時代の神話的存在なのだ。その観点からすると、近年のラップ・ミュージックに対して繰り返し忠告される、ゴシップと音楽を分けろという誠実な意見も簡単には頷けなくなってしまう。いや、シックスナインも、あるいはXXXテンタシオンなども、ゴシップと
SIGN OF THE DAY 2018年 年間ベスト・アルバム 1位~5位 by all the staff and contributing writers December 31, 2018 Facebook Twitter FIND IT AT :iTunes Store シカゴ・ジューク/フットワークを取り込んだ、本作のハイライトのひとつ“アウ・シット”にしても、(今から聴いても遅くはない!)2年前のミックステープ『iiiDrops』収録曲“ガールズ@”で共演していた同じ〈セイヴ・マニー〉の仲間チャンス・ザ・ラッパーとそれを演った時には「人いきれ」が感じられたし、例えば、それがヴィンス・ステイプルズだったら括弧つきの新しさをまとってしまうのかもしれない。それが、25歳のこのシカゴのラッパー、ジョーイ・パープの場合、人が言うほど実験的ではなく、禁欲的なヒップホップとして完成している
SIGN OF THE DAY 「韓国のSuchmos」とはもう言わせない! ヒョゴだけが欧米にも日本にも存在しない、 世界基準の「王道ロック・バンド」なんです by YOSHIHARU KOBAYASHI November 11, 2016 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 2016年の今、目を見張るべき若手ロック・バンドはほとんど見当たらない。と思っている人は多いはず。確かにアラバマ・シェイクスやテーム・インパラはすごい。「でも、それ以外は?」と言われると答えに困る。それが大方の実感ではないでしょうか。 実際、欧米のヒット・チャートを見渡しても、目立っているのはレディオヘッドやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グリーン・デイといった80~90年代から活躍する大御所か、トゥエンティ・ワン・パイロッツなど「ロ
FEATURES : ARTICLES 2018年 年間ベスト・アルバム 50 by YOSHIHARU KOBAYASHI December 31, 2018 Facebook Twitter 2018年は混沌とした、奇妙な一年だった。それはポップ音楽にパラダイム・シフトをもたらした一つの時代が終わり、また新たなフェーズへと向かおうとしている転換期だったからかもしれない。この混乱の向こう側に見えるものとは果たして何だろうか? 2018年とは、約10年の時をかけて築き上げられた何かが終わろうとしていると同時に、新しい時代の兆しがぼんやりと眼前に姿を見せ始めている――そんな一年ではなかっただろうか。 2010年代はポップ・ミュージックのルールが抜本的に更新された。その事実に異論を挟む者はいないだろう。始まりは、やはりフリー・ダウンロードのミックステープ・カルチャーの隆盛。それによって、ウィー
SIGN OF THE DAY スーパーオーガニズム決定版インタヴュー: 世代も出自も違う、帰るべき場所を持たない アウトサイダー8人がホームを手にするまで by SOICHIRO TANAKA July 05, 2018 Facebook Twitter 〈サインマグ〉筆頭にあらゆるメディアは「今はラップとポップの時代だ」と書き立てる。どうやらインディやロックは瀕死状態らしい。しかも、あらゆるジャンルにおいて文化的な鎖国状態にある今の日本に暮らしている人々だけがそれに気付いていないらしい。君はまるで自分が間違っているような気分にさせられる。「聴きたい音楽を聴いているだけで非難されるのか?」。いやいや、誰もそんなことは言っちゃいない。今の世の中を厄介なことにしているのは、意見の相違をしかるべき対話の機会と捉えるのではなく、まるで自分自身が非難されているかのように受け取り、感情的なリアクショ
SIGN OF THE DAY ポップ・ミュージックのあらゆる当たり前を 疑い、その可能性を拡張することに成功した 「2018年日本」からの完全必聴アルバム3選 by YOSHIHARU KOBAYASHI May 30, 2018 Facebook Twitter 近年の音楽シーンを語る際に、インディが失墜して、ヒップホップやR&Bといったブラック・ミュージックの勢いが更に増した。というのはよく言われること。しかし、実際はそう単純な話ではないのかもしれません。どのジャンルが強くなって、どのジャンルが弱くなったというミクロな問題ではなく、今はポップ・ミュージック全体が大きな転換点を迎えている――そんな見立ても可能だと思います。だからこそ、その歴史の転換に意識的なジャンルには勢いがある、ということではないでしょうか。 今が大きな転換点だとする理由のひとつとして、やはり海外におけるストリーミン
SIGN OF THE DAY アラバマ・シェイクス2ndを大化けさせた 2018年最重要プロデューサー、ショーン・ エヴェレットが語るハインズの魅力と可能性 by KENTA TERUNUMA May 23, 2018 Facebook Twitter 「今、とにかくロック・バンドが苦しい」と言われ続け早数年。南ロンドンを筆頭にギター・バンドの復権への期待が高まりつつある昨今ですが、その一方で「クオンタイズされたパワフルなビートによってリスナーの体質がすでに変わってしまっているため、もはやバンドは苦しいのでは」という指摘があるのも事実です。だからこそ、スーパーオーガニズムのような旧来のバンドとは違う存在に注目が集まっているのだ、と。 ▼ ▼ 鼎談:宇野維正×照沼健太×田中宗一郎 スーパーオーガニズムを肴に語る、フランク ・オーシャン以降のプロダクションの行方 しかし、そんな状況において、
SIGN OF THE DAY 鼎談:仲真史×照沼健太×田中宗一郎 20年続くブリットポップの後遺症から 英国ロックは解放されるのか? 前編 by SOICHIRO TANAKA MASASHI NAKA AND KENTA TERUNUMA May 16, 2018 Facebook Twitter この2018年に至るまで、なぜ英国インディは長らく低迷していたのか? そして、なぜサウス・ロンドン・シーンはその停滞を打ち破って活況を呈することになったのか? その理由を説明するのは決して簡単ではない。少なくとも、過去数年の動きを近視眼的に振り返っただけではすべてを説明することは出来ないだろう。我々はもっと長いスパンで歴史を見渡す必要がある。 そこで本稿では、90年代半ばのブリットポップを重要な分岐点と捉え、ブリットポップ以前/以降という観点から英国インディの歴史を改めて振り返ることにした。
SIGN OF THE DAY 鼎談:宇野維正×照沼健太×田中宗一郎 スーパーオーガニズムを肴に語る、フランク ・オーシャン以降のプロダクションの行方 by KOREMASA UNO KENTA TERUNUMA AND SOICHIRO TANAKA March 20, 2018 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 所謂「インディ・ロック」が文化的なアクチュアリティを失い、商業的にも大敗を喫し、敢えて偽悪的に言えば、ファンダム全体が「負け犬同士が傷を舐めあう場所」(©テイラー・スフィスト。但し、意訳)と化してしまった2010年代において、スーパーオーガニズムだけが世界的な注目を集めた理由とは何か。フランク・オーシャンやヴァンパイア・ウイークエンドのエズラ・クーニグといった今もっとも信頼出来るトレンドセッターた
SIGN OF THE DAY 鼎談:宇野維正×照沼健太×田中宗一郎 日本の次世代ポップ・アイコンは欅坂46平手 友梨奈とスーパーオーガニズムのオロノだ! by KOREMASA UNO KENTA TERUNUMA AND SOICHIRO TANAKA March 20, 2018 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 鼎談:宇野維正×照沼健太×田中宗一郎 スーパーオーガニズムを肴に語る、フランク ・オーシャン以降のプロダクションの行方 >>>音楽のトレンドを左右する、ビートに対する感性の変化 田中「じゃあ、もう少しプロダクションのトレンドの話をしてから、またスーパーオーガニズムの話に戻りたいと思うんですが。照沼さん、ここまでで他に何かありますか?」 照沼「カミラ・カベロとジャスティン・ティンバーレイクの新作
FEATURES : ARTICLES 2017年 年間ベスト・アルバム 50 by YOSHIHARU KOBAYASHI SOICHIRO TANAKA December 30, 2017 Facebook Twitter 世界がポピュリズムの波に飲まれ、人々の分断が更に深刻化した2017年。その問題解決の糸口は一向に見つからない。我々が数十年来のゴールデン・イヤーと呼んだ「栄光の2016年」を経て、この混迷を極める時代にポップ音楽は如何に向き合ったのか? 2016年のトランプ大統領誕生とブレグジットを経て、この2017年、世界の分断と対立は一層深刻さを増した。人種や国家から個人のテイストに至るまで、あらゆる場面において敵と味方が線引きされ、衝突と争いが後を絶たなかった。これは決して海の向こうだけの問題ではない。少しだけ立ち止まり、思考と対話を積み重ねるという行為は、誰もが結果を急ぐあ
SIGN OF THE DAY ロックとインディが大敗を喫した2017年。 そうした現実に唯一向き合った日本の作家、 岡田拓郎が語る「2010年代のロック」後編 by SOICHIRO TANAKA December 28, 2017 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store ロックとインディが大敗を喫した2017年。 そうした現実に唯一向き合った日本の作家、 岡田拓郎が語る「2010年代のロック」前編 ●じゃあ、次の曲について訊かせてください。8曲目の“ブレイド”については冒頭でも話しましたけど、ジャズ・ドラマーの石若(駿)くんが叩いていて、曲全体のプロダクションの中でハットがすごく重要な形で機能してる曲だと思うんですけど。この曲のレコーディングは石若くんありきの部分もあったんですか? Okada Takuro /
SIGN OF THE DAY ロックとインディが大敗を喫した2017年。 そうした現実に唯一向き合った日本の作家、 岡田拓郎が語る「2010年代のロック」前編 by SOICHIRO TANAKA December 28, 2017 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 言うまでもなく、この記事は『ノスタルジア』という作品を巡って、作家である岡田拓郎との対話を軸にしたものだ。だが、同時に、岡田拓郎と筆者の二人という異なるパースペクティヴから見た「2017年のポップ・ミュージック全般」についての対話でもある。あるいは、そうした中での、ゼロ年代に世界を席巻した「USインディの今」についての対話であるとも言えるだろう。 勿論、どちらの見立てに対しても反論は可。だが、日本も含めた「2010年代ポップ音楽の世界事情」に対
SIGN OF THE DAY オルタナの寵児?無気力世代の代表?―― 時は94年。ブレイク直後のベックの貴重な インタヴュー2本を蔵出し特別掲載:前編 by SOICHIRO TANAKA November 28, 2017 Facebook Twitter ベックの『カラーズ』は、Spotify以降の「ポップ全盛の時代」を踏まえ、それを乗り越えようと試みた極めて野心的な作品。であると同時に、あらゆる分断を乗り越え、すべての人々に語りかけようとした、本来的な意味でのポップ・レコードである――というのは、以下のインタヴューでも語られている通り。 ▼ ▼ 分断と衝突の時代にすべての人々を社会の 外側へと誘う究極のポップ『カラーズ』の 真価をベック本人との会話で紐解く:前編 だが、もしかしたら、ベックが『カラーズ』でポップを目指したことに驚きを隠せない人もいるかもしれない。なぜなら、デビュー当
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『The Sign Magazine』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く