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アメリカ大統領選
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ハンナ・アレント『人間の条件』(ちくま学芸文庫)を読んでいると、プロローグでこんなくだりがある。 (1957年、スプトーニク1号が打ち上げられたあと) 「(前略)時の勢いにまかせてすぐに現われた反応は、「地球に縛りつけられている人間がようやく地球を脱出する第一歩」という信念であった。しかし、この奇妙な発言は、あるアメリカの報告者がうっかり口をすべらしたというものではなく、二十年以上前にロシアのある大科学者の墓碑名に刻まれた異常な言葉と期せずして呼応していたのである。そこにはこう書かれてあった。「人類は永遠に地球に拘束されたままではいないであろう」。(ちくま学芸文庫、10頁) 人と地球の関係が端的に示されており、まさにこの本にふさわしい幕開けといえるところだが、大事なところが隠されている。 それは、このロシアのある大科学者とは誰で、その墓というのは、どこにあるのかということである。そこで、上
平成24年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展において、百瀬文《聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと》をみた。 わたしは、この作品で「木下さん」と呼ばれる出演者だ。 まず、この作品についてどのような背景があったのかについて。例えば出会いのきっかけ、打ち合わせ、撮影の現場など裏側でどのようなことがあったのかについては、作家である百瀬本人より語られることがあるだろう。わたしは作家の気持ちを何よりも優先したく、現時点で、わたしから積極的に発言することは一切差し控えたい。 最初に話しておきたいことがあるのだけど、この上映の紹介について。 百瀬さんのサイトにある、上映の紹介ではわたしが身体検査結果の書類を指差している部分がトリミングされている。サイトでもうっすらと文字が判読できるが、これはわたしの耳が聞こえないという医学的な証明書。 わたしの人生において、家族以外、誰にも見せたことがないんだよね
立命館大学先端総合学術研究科での講演について Posted on 2013/01/14 1、はじめに 立命館大学にて講演をしてきました。テーマは「明治10年代の京都盲唖院の発展と縮小に関する諸様相」でした。 ねらいは、京都盲唖院に関するトピックをしぼって話をしてほしいということで、京都ということもありますし、現地の方ならば誰もが知る事項についてお話ししようと考えていました。そこで取り上げたのは、 1、明治13年7月に明治天皇が京都盲唖院の授業を天覧したことについて 2、琵琶湖疏水の計画によって、京都盲唖院の経営が厳しくなったことについて でした。また、参加される方々は院生が中心と思われるため、研究の手法についても知りたいという希望があり、それについても内容を盛り込むようにしました。 ここではどのように準備をし、どのように発表をしたのか、またディスカッションではどのような話題があったのかにつ
先月末、ろう者の米内山明宏さんのご逝去を知った。 ろう演劇でよく知られている人だが、関心の幅が広いかつ多能な方…
ブックフェア「表象文化論のアトラス」の感想 Posted on 2012/06/24 表象文化論学会全国大会(7/7-8)との連動企画としてのブックフェアが始まりました。 場所はMARUZEN&ジュンク堂渋谷店です。 田中純先生、学会にて今年度の学会賞を受賞された大橋完太郎さん、奨励賞の小澤京子さん、鯖江秀樹さんの4名によって選ばれた本が並べられている。上の写真がブックフェアの全景。左から田中、小澤、大橋、鯖江という並びになっています。 各氏のブックリスト。 しかも、各氏のコメントがついたブックリストも無料配布。これは行くしかないでしょう! 早速、ざっと拝見しました(というか、微力ながらお手伝いさせていただきました)。以下、思いつくままに。何の本かは実際に見てほしいので、基本的に著者の名前だけ挙げさせてもらいます。 左から田中純、小澤京子の棚(茶色のPOPが小澤さん)。 田中先生のタイトル
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