名言集を読んでいるとき、仕事をするときは上機嫌でやれ(アードルフ・ワーグナー)という金言をメモした。 上機嫌か? この上機嫌という言葉が頭の隅の残っていたとき、本屋で『上機嫌の作法』を発見した。 上機嫌だけで一冊の本を書いてしまうとは、さすが齋藤孝である。どうやって一つの切り口を広げていくのかも知りたいと思った。 上機嫌はバカ、不機嫌は知的というのは嘘。上機嫌と頭がいいとは両立する。気分をコントロールできるということは社会性があるということ。不機嫌が癖になると、心の運動能力が下がる。 上機嫌の技は天然のご機嫌さではなくて「・・・・にもかかわらず上機嫌」「・・・・・敢えて上機嫌」というようなもの。<にもかかわらず>や<敢えて>に知性の成熟がある。 「背負うものを減らすことで上機嫌が高まる」(P55)で、谷川俊太郎さんの言葉が紹介されていた。 言葉というものを使って仕事をして、50年以