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アメリカ大統領選
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1 今度は僕らが居住者だ ▼何だか息苦しい。出歩いている人がないわけではないが、まちは異様な静けさに支配されている。巡回中の警察官にジロリと見られる・・・。はっとした私は心の中でこう弁明する。〈私はアートファンです。何も怪しいものではありません〉と。仕方なくパンフレットを持って歩くことにする。こうすればアートファンと認識してもらえる。これこそアートファンを示す記号、免罪符だ。そのうち、〈この人はアート関係者。この人は住民〉と、今度は私自身が道行く人を分類し始める。そればかりでない。次第にアート作品すら「記号」にしか見えなくなってくる。たとえば、〈これはアートだから健全である〉などと・・・。つまり、「アート=健全/売春=不健全」というコードを頭に埋め込み、常に作動させておかないと、たちまち自分自身が「怪しい人間」と見做されてしまうような感じ。これは不思議な感覚だった。 ▼このエピソードは
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