サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16
www.bun.kyoto-u.ac.jp/~suchii
Phil. Space and Time Hawking, A Brief History of Time, Short-Short! Hawking, A Brief History of Time (1988, Japanese tr. by H. Hayashi, 1989, 1995), Short-Short! [一時ベストセラーになったホーキングのこの本は、量子宇宙論の流れをつかむには有用であり、時空の哲学にも大いに関わりが深い。ただし、細部を埋めるためには自分で適当な文献を勉強して補わなければならない。] 現代の宇宙像は、アメリカの天文学者エドウィン・ハッブルがわれわれの銀河が唯一の銀河ではないことを証明した、1924年までしかさかのぼれない。事実、銀河は多数存在しており、広大かつ空虚な空間でたがいにへだてられている。このことを証明するために
Neyman-Pearson, Fisher, and Bayesian Statistics 繁桝算男『ベイズ統計入門』東京大学出版会、1985。 メイヨーの本では、ベイズ主義を基盤とした科学方法論が「科学の実践の場」では実状にあわず、誤謬統計ほどの威力をもたないという趣旨の批判が頻繁になされている。また、ベイズ主義では仮説に対する事前確率分布について主観性ないし恣意性が避けられないので、科学的認識のめざす「客観性」が著しく損なわれるという批判も繰り返される。しかし、ベイズ主義の基本的な考え方を採用し、その考え方に基づいた手法を用いる実地の統計学も現に行なわれていることを無視してはならない。わたしがアメリカから帰国した頃(1971年頃)には、日本語で読めるベイズ統計の入門書はリンドレーの『確率統計入門』二巻(培風館、1968、1969)くらいしか見あたらなかった。しかし、
道徳起源論から進化倫理学へ、最新稿 (最終稿は、佐伯・亀田編『進化ゲームとその展開』共立、2002、228-252に収録。引用はこれよりされたい。) 内井惣七 (この論文は、旧論文を縮約し、9-11節に新しい成果を盛り込んだもの。前掲書編者の佐伯胖氏と亀田達也氏の査読により改善できたことを感謝したい。旧論文本体はここ。) われわれが現にもつ倫理の基盤、少なくともその重要な部分、は進化ゲーム理論から明らかにされた知見によって理解可能になる。これは、進化ゲーム理論など知らなかったダーウィン自身の洞察とも一致する。この洞察は、彼の晩年の著作『人間の由来』第一部での道徳起源論で展開されているが、基本的な着想はすでに初期のノートにも書きとめられている。この洞察を、進化ゲーム理論や行動生態学の最近の成果を援用して再構成してみせるのが小論のまず第一の課題である。この課題は、「現にある」道徳の基盤を明
The Structure of Adaptationism, and Evolutionary Psychology as the Basis of Social Sciences 日本科学哲学会2000年大会シンポジウム、進化的視点と社会科学 「適応主義の構造」 内井惣七 [12月2日、名古屋大学での発表の草稿。Do not quote from this; quote from the published version--改訂稿は『科学哲学』34-2(2001)に掲載。] PRESENTATION, DRAFT 適応主義の構造 内井惣七(京都大学) (レジメ) 社会科学においても進化的な視点が不可欠であるという主張を体系的かつ精力的におこなったのは、The Adapted Mind (Oxford, 1992)に収録されたトゥービーとコス
第一部 // 第二部 // 第二部(続)// 還元ノ−ト // FINE lecture 第一部 道徳起源論と還元主義 English Abstract 1 ダーウィンの「危険な考え」 日本では進化論に関心をもつ人は多いようだが、哲学の研究者で自分の研究に進化論の視点を取り入れて本格的な議論を展開する人はまだ少ないようである。日本の哲学論壇の「常道」として、欧米の有名な研究者が華々しい成果を発表すると、その尻馬にのって訳者や紹介者が一時的に騒ぐ、という傾向があるが、哲学と進化論との結合についても、いまその傾向が時流に「なりかけて」いるようである。わたしが念頭においているのは、認知科学の哲学ですぐれた仕事をしてきたアメリカのダニエル・デネットの最近の一連の著作である。昨年から今年にかけて、『心はどこにあるのか』(原著1996)と『解明される意識』(原著1991)という
FINE KYOTO 3 道徳起源論から進化倫理学へ、内井惣七 (論文本体はここ) 1999年12月18日講演の要旨 論文の本体はウェッブ公開されており、皆さん方はお読みのはずですが、コメンテイターたちの反応から察すると、十分な理解があるとは期待できそうにないので 、当初の予定より時間をかけて大筋を説明したいと思います。 1 進化倫理学とは? まず、わたしが構想する進化倫理学の射程については次の図をご覧ください。進化倫理学とは、現代進化生物学の知見を取り入れ、それに基づいて人間の倫理を考え直そうという試みです。これは、場合によれば類人猿にも萌芽的な倫理を認め、「倫理」の範囲を拡張する可能性も認めます。わたしの進化倫理学は、倫理学の三つの分野すべてに進化的知見が関わりがあると見なします。 → 2 ダーウィンの道徳起源論 Last modified December
Online Essays The Ethics of Science 科学の倫理学、内井惣七 English Abstract [これは、『科学の倫理学』(丸善、2002年4月)の一部原稿、まえがきと目次である。「科学者の社会的責任を考えるために」と関係が深いのでウェッブ公開する(丸善の了承ずみ)。しかし、引用はウェッブ版ではなく前記の本よりされたい。2003年度特殊講義「科学の倫理」のための教材は、LINKS の下に追々付け加えていくので注意。] ◎ 2003年特殊講義「科学の倫理」(前期、火2金3)の教材として活用する。追加教材はこのサイトに随時掲載されるので、毎週参照しておくこと。追加教材は、本文に対する新たな注、あるいは別の文書、あるいは別のサイトに対するリンクなどの形をとる。 まえがき なぜ科学の倫理を考えなければならないのか。この基本的な
教科書の補足説明や、新しい教材等をこのウェッブページに掲載していく予定。より高度で専門的な話題(たとえば相対論、進化論、確率論など)については、私のCourse materials のほかの部分を参照されたい。 New Materials (some are in English) will be supplied every now and then. Improve your English when you are young; it's necessary both for business and for academic career, and, of course, for international communication! 2005年度最終成績 ◎NO MORE UPDATE FOR THIS SITE; Visit this Site!
書評 イアン・ハッキング『偶然を飼いならす──統計学と第二次科学革命──』(石原英樹・重田園江訳、木鐸社) 内井惣七 [教育上の使用のみに限る。引用等は、岩波書店『思想』903号、pp.136-140、1999年9月、よりされたい。] 1 本書の主要な議論 カナダの科学哲学者、イアン・ハッキングは、すでに一九七五年に『確率の出現』という、十八世紀前半に至る確率論の考察を出している。同じテーマの続編として一九九〇年に出た本書では、第一章の冒頭部分で次のような趣旨の主張がなされる。「偶然性」は chance の訳語でニュアンスがかなりずれるが、致し方がない。 二十世紀の科学において概念的な変革が幾つかなされたが、最も重要なものは非決定論的な量子力学の出現である。前世紀までの多くの科学者や哲学者が考えていたような、決定論的な因果性は覆され、過去は次に何が起きるか
科学者の責任を考えるために The Responsibility of the Scientist, S. Uchii 内井惣七 京都大学大学院文学研究科 [English Abstract//English version] [この論文は、『大学の物理教育』1998-3号、pp.4-8 に掲載された同名の論文を増補したもの。5節後半および二箇所の注と参考文献1点とが新たに付け加えられている。転載を許可された日本物理学会に感謝する。なお、この論文の基本線は、科学的業績の先取権問題から説き起こして、『科学の倫理学』丸善、2002年、でもっと周到に練り上げ、優生学など他の事例にも適用した。] 1. 原爆開発と科学者の責任 科学者の社会的責任について論議を始めた草分けは、日本では、パグウォッシュ会議についての報告や所見を述べた湯川秀樹、朝永振一郎らの論文であ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『www.bun.kyoto-u.ac.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く