ホロコースト改ざんの恐れ 生成AIに警鐘―ユネスコ 時事通信 外信部2024年07月01日14時50分配信 国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部=仏パリ(EPA時事) 【ベルリン時事】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は6月に公表した報告書で、生成AI(人工知能)が、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の史実を改ざんする恐れがあると警鐘を鳴らした。偽情報の拡散に利用されたり、存在しない出来事を答えたりするケースが報告されているという。 【写真特集】アウシュビッツの記憶 報告書によると、対話型AIの代表格チャットGPTは、ナチスによるユダヤ人の殺害方法の一例として「川や湖で水死させた」と回答した。しかし、こうした事実は記録にない。これは生成AIが存在しない情報を生み出す「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象で、滑らかな文書の作成を目指す性質が原因とされる。 ユネスコは、反ユ