私は幼少時代から鉄道が大好きでした。といっても普通 の鉄道ファンとはちょっと異なり、列車にも駅舎にも鉄道模型にもまったく興味ありません。では、何に取り憑かれたのか?それはまさしく「鉄道」,そうあ の2本のレールなんです・・・。 幼稚園時代,先生に「大きくなったら何になりたい?」と聞かれ、他の園児たちが「パイロット!」「お医者さん!」「歌手!」と、通り一遍の回答をする 中、ただひとり「線路を工事する人!」と答え、心配した先生から両親に連絡があったほどで、自宅に散らかっている新聞の折込広告の裏には私の手により2本の線が 無数に描かれていたそうです。 どこまで行っても幅の変わらない2本の鋼材の上を、これまた鉄製の車輪が転がっていくという重量感。その車輪が、分岐器という究極の工学美とも言える構造によって意のままに方向を変えられて進んでいくさま。たまりません。 しかし、この鉄道には欠かせない独特の鉄