三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:鎌原 正直)と財団法人神奈川科学技術アカデミー(KAST、所在地:神奈川県川崎市、理事長:藤嶋 昭)は、世界で初めて、連続製造可能なモスアイ(蛾の目)型の無反射フィルム製造プロセスの開発に成功し、このフィルムの大面積化及び量産化の技術開発に着手しました。三菱レイヨンでは、KAST・重点研究室・益田グループ(グループリーダー:益田秀樹 首都大学東京 教授)と協力して更なる高性能化をはかり、2010年量産化を目処に開発を進めます。 ○モスアイ型無反射フィルムとは フィルムの表面に百ナノ(ナノは10億分の1)メートルスケールで規則的な突起配列を有する構造を持つフィルムです。この突起構造を持ったフィルムは、厚み方向の屈折率が連続的に変化するため、フィルムにあたる光を反射させることがほとんどありません。今回作製したモスアイ型無反射フィルムの反射率は0.