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(2009年 国立大学財務・経営センター 『国立大学財務・経営センター研究. 報告』第11号,国立大学財務・経営センター,220-253頁 より転載) 柳浦 猛 1. はじめに 「大学全入時代」、「大学淘汰」という言葉が聞かれるようになって久しく時間が流れた。若年層人口の低下は、大学間の競争の激化をもたらし、閉鎖・縮小を余儀なくされた大学、もしくは大学の合併など、前世紀には想像もされなかった変革が過去数年で起こり始めている。そのような状況下において、各大学は生き残りをかけて新しい学部の設立、学生サービスの充実、新たな財源の確保等などに代表される様々な改革に取り組み始めた。その一連の改革の中で、日本の大学関係者の注目を集め始めている言葉に Institutional Research(以下 IR)という言葉がある。IR は、簡単に言えば、企業でいうところの情報戦略室であり、大学の運営に役立つ
Digest of Education Statistics とは? Digest of Education Statisticsとは、アメリカ連邦政府教育省傘下の教育データ分析機関であるNational Center for Education Statisticsが毎年発行する、アメリカ合衆国の教育に関するデータを網羅したレポートです。初等教育から高等教育まで、全部で約500のデータを掲載しているこのレポートは、政府関係者、研究者、また教育者等に幅広く利用され、アメリカの教育発展に大きく貢献してきました。 本ページでは、これらのデータを日本の高等教育関係者にも幅広く知っていただくために、最新版のDigest of Education Statistics(2012年度版)の第3章(高等教育編)の日本語訳を掲載しています。表番号は原本に記載された番号をそのまま用いています。本ページでは高
先日、下村文部科学大臣がワシントンDCで講演した際、東大などが秋入学へ移行を検討していることから生じる高校卒業からの空白期間、いわゆるギャップターム、を利用して海外に行く学生には奨学金を給付するという構想を発表した。給付金の奨学金といい(先週の記事参照)、現政権下ではとにかく奨学金の拡充をしていこうという動きが目立っている。ただギャップタームの奨学金も、アイデアとしては面白いが、財源の確保等、実行に移すまでには超えなければならない壁が多そうである。 ところで、せっかくなのでDC近郊に住む私もその講演に聴衆として参加した。個人的に興味を引いたのはギャップタームの奨学金拡充政策よりも、大臣が各国の大学進学率に言及している時であった。下村大臣は、日本の大学進学率は51%であると紹介し、先進国の中ではかなり低く、日本の大学進学率を上げて行かなければならない一方で、定員割れの大学が40%を数え、日本
前回そして前々回と、ムークスに関する内容の記事を載せたが、今回は視点を変えて日本の大学のインスティテューショナル・リサーチ(IR)に関連する内容にしようと思う。IRが何かとはここ数年日本の高等教育界で様々議論されてきているが、詳しくはこちらを参照されたい。 最近日本のIR関係者の中でよく聞かれるようになった業界用語に「学生串刺しデータファイル」(以下「串刺しデータ」) という言葉がある。初めてその言葉を聞いたときは、どういう意味かよくわからなかったが、よくよく聞いてみると、学生を入試から卒業、もしくは就職まで追跡したデータファイル、ということである。一人ひとりの学生に様々なデータを串刺しするように追加していくということで、串刺しデータと呼ぶそうである。いわゆる英語で言うLongitudinal Dataであるが、この学生一人ひとりを追跡する串刺しデータを作ることが近年多くの大学でIRのテー
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